しろつめ・楚々・くちかずこ姫のお部屋 goo

安易に清水の舞台から飛び降りるが、意外に用心深い。極めて自己中心的だが、意識がない部分で情が深かったりもする。

掌に残るもの

2009年04月25日 12時04分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

指の間から砂がこぼれるように、
手に入れたものが消えていくこと。
さらさらと、
止めようもなく・・・

どんなにこぼれても
最後に少しだけ掌に残るもの
それが、その人の「性根」かな?

どんなにぼけても、否、呆けたからこそ、
例えば、癌末期、かろうじて意識を保っているとき、
もうそこには、その人の性根しかない。

生き様・・・
死に様・・・

しまった
もっと真摯に生きるべきだった

その人のバンドラの箱が開いてしまった時、
もう、上辺だけの体裁は効かない。
だから、箱の中は日々整理整頓

とうてい、もうくちかずこは間に合わない。
せめて・・・
「やれやれ・・・もう・・・しょうがないなあー・・・」
と苦笑して許して貰える程度で天国に行きたいものだ。

さて、昨今、あの世では、くちかずこの亡き両親が、ご先祖様各位にお叱りを受けているかと。
子々孫々の躾がなっていないと・・・
ホントホント・・・
おかげで苦労しているよ。
わがままで、根性なしで・・・
ああ、くちかずこの性根は如何に


追伸、
ところで、くちかずこは、職場のマイパソコンで、みなさんの日記を拝見しています。
足跡は残りません、悪しからず!
くちかずこと、仲良しと自覚されているにも関わらず、訪問がないと拗ねていらっしゃりる、そこのお方・・・
まあ、拗ねないでね。
くちかずこの真心を信じるべし


その昔、百回自分に問いかけたこと

2009年04月21日 18時48分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

ドラマが一本書けるような・・・
ちょっと、あり得ないような・・・
話すと一晩かかりそうな恋をしたことがあります。
その恋にピリオドを打つ勇気がなかった・・・
長い長い、自問自答を繰り返していました・・・

一人が嫌というだけで踏み出せないのではないか?
もう一度、一から歩き始めることを避けているだけではないか?
一人で、地面に垂直に立つことができる自分を失っていないか?

両親も兄弟もいないくちかずこは、一人で自分に聞き続けました。
全身全霊でピリオドを打ちました。

意外なことに!
そこには、すがすがしい風が吹いていました。
やっと、酸素濃度がある空気が吸えた気分に。

怖くて飛び越すことのできなかった飛び箱を思い切って飛び越した時の気持ち
笑顔、自信、勇気が湧いてきた
飛ぶ前の自分と違う自分

持っているものを手放すことを、人は本能的に避けるけれど
自由な手だからこそ新しい物が手に入るのかも。

コロ付き自転車のコロをはずすのは、勇気がいるけれど、
そのコロは本当に、まだ必要?
と、言ってあげたいな・・・

もし、悩んでいる人がいたら・・・ね。

ま、いろいろ想像してみてね。
ただし、不倫はしていないよ。


勇気づけできる人になろう

2009年04月19日 20時22分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

「やればできるじゃないですか」
普段やっていないという皮肉にも・・・


「頑張ってください」
これ以上どう頑張れと言うのか・・・


頑張っていますね。
ずいぶん頑張りましたね。
→あなたの頑張りはしっかりわかっていますよ!
←よし、これからも頑張るぞ!


辛いだろうけれど 後一がんばりなんですよ。
あなたならできると私は信じています。

勇気づけのベースになるのは「尊敬」

「ありがとう」「たすかりました」
→貢献したことが報われることになり勇気づけとなる。

同情ではなく、共感を。
褒めるのではなく勇気づけを。

そんな人になりたいくちかずこです。


今日も、主人の実家から帰宅したところです。
はい、ぐったり中
でも、義母の「美味しい美味しい」
と喜ぶ顔が見たくて・・・
夏野菜の苗も植えましたよ


天使のささやき・・・祝福の言葉

2009年04月17日 19時49分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

   プラスのセルフトーク
断っておきますが・・・抜粋です。

私は素晴らしい人間だ
私には無限の可能性がある
私は価値のある人間だ
私の人生は私のもの
ありのままの自分が好き

自分を思いきり褒めてあげたい
もう自分を許してもいい
自分なりにここまできた
必要なものは備わっている
たまには感情的になってもいい

失敗してもいい
弱音を吐いてもいいじゃないか
自分にはなすべき仕事がある
自分は運に恵まれている
こんなこと何度も経験済み

だんだん良くなっている
私にはたくさんの協力者がいる
私には素晴らしい仲間がいる
他人の目なんか気にしない
いざとなったら相談にのってくれる人がいる

人と比べなくても結構
一人で頑張らなくてもいい
大丈夫、なんとかなる
あの人が好意を持ってくれている
乗りに乗って気持ちがいい

あー爽快!
年齢相応の磨きがかかってきた。
冷静に対処できて良かった

はい、くちかずこからの応援、終わり


桜、一連

2009年04月12日 20時20分00秒 | 健康・病気

三月二十二日、箱根から帰宅すると、玄関の盆栽の桜が咲いていた。
「おかえりー」って感じ

くちかずこの職場は、元海軍病院。
だからかどうかは知らないけれど、桜の古木が相当数。
苔生し、堂々と枝を張り、広大な敷地を見事に桜色に染め上げる。

新薬の治験の主な一つに、癌性疼痛がある。
癌末期の人へのモルヒネに変わる鎮痛剤。
何度も病室へ足を運ぶ。
余命数ヶ月の人々・・・
その病室からも見事な桜が・・・
そして・・・
「桜が散り始めましたねえー」
しまった!
失言!
お馬鹿なくちかすこ!
一緒に散りそうな人の前で・・・

それぞれの患者が、それぞれの思いで桜を見ている。
立って、ベッドから、車いすから・・・
夫と、妻と、子供と、一人で・・・

くちかずこは、心電図に同行した帰りに、すっかりしょげているおじいちゃんと病院の庭へ脱走
二人で、藤棚の下のベンチで、うらうらと散る桜を愛でていたが・・・
病棟のベランダから、(双眼鏡で?)発見され、捕獲?されてしまった

義母と、里のしだれ桜を愛でる。
二人で「綺麗だ!綺麗だ!」と大騒ぎをする。
夫は実家の山に6本目と7本目の桜の苗木を植える。
いつか、花見をするという、壮大な計画!!!
一体、とんだけ生きるつもりか???

満月の日は、夫と夜桜見物へ。
これは、毎年恒例。
うすら寒くても、ソフトクリームを食べながら歩くのも、恒例。

今日は、ご近所8家族で遅い花見へ。
初々しい新緑と残った桜もなかなか良い。
八重桜はまだまだ花盛りでした。
ふっと・・・
風もないのに、まるで降りしきる牡丹雪のような花吹雪。
目の前の景色も見えなくなるほど!
みんなの歓声があがる!

後、女達は、おしゃべりの花を・・・
男達は、ワラビや、タケノコを採りに山中へ。
夫も汗だくで、山のように採ってきました。
はい、花より団子!
帰って茹でるぞーーーー!

以上、桜一連、報告でした


アルツハイマー型認知症

2009年04月07日 18時26分00秒 | サメ家のこと

土曜日、義母を脳外科へ。
認知症は進行していると。
進行しているのに、逆に介護度が軽くなったのは、国にお金がないため、小細工をして意図的に経費を削減しているからと言われた。
不服の申し立てをしないと、好きなようにいじられるよと。
はあ・・・
でも、国にお金がないんだし・・・

そのまま、おしゃれなイタリアンレストランに。
義母のお誕生会。
義母と主人と私で。
義母には、お箸をお願いする。
くちかずこの隣にちょこんと座って楽しそうにしている。
レストランのご厚意で、ケーキにろうそくが・・・
チョコプレートに、ひらがなで、「おめでとう」と。
義母は超うれしそう。
嬉しいから吹き消さないと言う・・・
いやいや、ロウが・・・
なんと、ヤッホーのポーズで、ふーっ!
はい、81歳、おめでとう

日曜日、義母と畑仕事。
春じゃがを植える。
大先輩のはずなのに、いちいちくちかずこの指示を仰ぐ。
次々に義母に指示を飛ばし、とっとと植えて、ご近所さんと談笑。

ついでに、そのご近所さんに、二階の本棚の移動を依頼。
いやー、田舎の人は力持ち。
くちかずこは非力なので、号令係。
昼に、田んぼから帰った夫が呆れている・・・
「一体、あんたは、何様か」と。
え?くちかずこ様ですけど。

義母の料理があまりに無茶無茶なので、オール電化にしているものの、IHを止めたんだけど・・・
元々料理は好きではなかった筈なのに、いざ使えないとなると、すごい執着!
毎回、物忘れがひどくなっているから使えない旨、説明すると、やや悲しそうに納得するものの、
ものの10分で、「故障している、早く修理を」と言ってくる。
義母は元々行動派なので、自分で、修理を依頼してしまう。

迷ったあげく・・・・
くちかずこは、全てを話す決心をする。
二年前に、アルツハイマー型認知症と診断されたこと。
検査をしたら脳が縮んでいたこと。
原因や治療が十分に確立されていないこと。
もっと、早い進行をみんなで心配していたけれど、
お義母さんは、元々とても頭が良く、優秀な人なので、
(この一言で、義母の目がキラリ!)
まだ、この位で済んでいること。
「お義母さんはとてもよく頑張ったからね!」
「お義母さんは、とてもよく頑張ったと思うよ!」

義母は、じっとくちかずこの目をみて・・・
「はっきり、言ってくれてありがとう」
「遠回しでなく、ちゃんと伝えてくれてありがとう」
「あんたのような、嫁でよかった、ありがとう」

「お義母さん、良い人だー!!!!」
思わず、義母の手をさすり続けた・・・
二人とも、涙が出そうだったけれど、泣けなかった・・・

多分、30分もしたら、この話も消去される・・・
でもね、義母の魂は少しも壊れていないはず・・・
その魂と真摯の向き合いたいと思うくちかずこ・・・です。
くちかずこのしたこと、間違っていたかな????