微速前進的に、ガレージの断捨離を進めています。
すっきりさせるには、聖域無き構造断捨離が必要。
今回処分する予定にしていた一つがこれ。
くちこは、大昔、人生の一時期、ピアノ講師でした
約20年。
その頃持ち歩いていたレッスンバッグ。
アレンジした楽譜とか、
自作楽典テスト等々・・・
もう辞めて久しいので殆どの楽譜は処分したものの、
このバッグには、捨てがたい物を詰め込んでいました。
この中に、20回分のプログラムだとか、
レッスン通信だとか入れていたので今回再読しましたが、
耳が痛いわ
何度も書いていることが、
ピアノを一生の友に…云々。
そう、それを伝えるために、
音楽を生徒達の人生に残すために、
20年もやっていたんです。
が、我が身のこのていたらくよ!
はっきり言って、
あの頃のくちこと、今のくちこは繋がっていません。
別の人間としか言いようが無い。
やっぱり・・・
くちこの中にいた守護霊の一人がピアニストだったらしくて、
その人がくちこに見切りをつけて出て行ったんだわ。
実際には、離婚した翌年に病棟婦長になり、
人生は超多難、苦難の連続。
看護師とピアノ講師の両立は、どちらにも無責任になりそうで、
自分で閉じた教室でした。
それまでは、夜勤入りも、夜勤明けも、日勤終了後も、休みの日も、
ピアノ講師していました。
今回、処分するにあたり、
此処にコレを残しておこうかと。
娘が中二の時に母のために描いてくれたプログラムの表紙。
ちなみにこの会は、
娘は、ジムノ・ペティ第一番をピアノソロで、
チューリップの心の旅を弟(くちこの次男)とアンサンブルしていました。
くちこは、ディズニーのラ・ラ・ルーをアンサンブルで弾いていました。
全ては、過去・完了。
当時、
常にピアノを蓋は開けっ放しにしておくことを勧めていました。
ランドセルを背負ったまま、通りすがりに弾く。
トイレ帰りに弾く。
気楽に弾きたいと思うことが肝要、と。
レッスンは独特で。
生徒同士の相互扶助は必須でした。
出来ることは、出来ない人に教える。
一緒に弾くのは毎度のこと。
いろんな楽器を長縄跳びのように、
どんどんずれながら弾き続ける。
突然の合図で瞬時にポジション、パートは変わる。
それでも、一瞬も音楽は途切れない。
弾きながら、隣の小さな子の指を持って導いて弾かせる。
自然発生的に生徒達はそうしてました。
そして、全ての楽器の楽譜が全員の頭に入っている。
発表会は、もっと独特で
一泊二日で山の中、
生徒達全員を引き連れて30畳の和室で雑魚寝。
年齢性別不問。
一日目は予行だけれど、実際の舞台でないと、音響とかに慣れないから。
父兄は二日目だけ。
当時の写真。
父兄も当然参加。
舞台の後ろは、パノラマ仕様。
休憩時間になると、
生徒達は一斉にピアノに走り寄る
みんな、弾きたくて、聞かせたいんだなあ。
これは、娘と次男。
とにかく、以前の断捨離で、強引に一つの額にまとめています。
あの20年は、何だったのか
くちこに心血を注いでピアノの楽しさを教えてくれた恩師。
くちこの心の友にと、ピアノを与えてくれた両親。
ソーーーーリーーーーーー
くちこは終わりました
昨日、重い腰を上げて、
イルカの「なごり雪」弾いてみました。
「・・・・・・・・・」
さらば、
ピアノよ。
まあ、
耳かきをマイクに歌って踊る孫姫。
それをおもちゃのピアノで片手伴奏しながら撮影する次男。
生徒達もそれぞれの人生で楽しんでくれているかな。
とにかく、くちこの仕事は終了いたしました。