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ゆきのことそのに

2011年01月23日 | Weblog
 1月 23日

 雪の日、田んぼを歩くと 「どつぼにはまる。」です。


 ???って人もいるだろうから、説明しますね。
 
 まず どつぼ(土壺)っていうのは「肥だめ」のことです。
 肥だめは知っていると思いますが、ねんのために書くと、人間の排せつ物を
発酵させて、農作物の肥料にするんですが、それには数ヶ月単位の時間がかかる
ので、田んぼや畑の隅っこに、穴を掘って溜めておくんです。
 (昔は壺だったんでしょうが、そのころは石やセメントなどで造り、2mx2m
ぐらいの大きさです。アタイが子どものころでも化学肥料を使ってはいましたが、
堆肥が主流でした。今では少なくなっていると思いますよ)

 そいでね。近寄れば臭いし、簡易の屋根がつけてあったり、ふたがしてあるので、
どつぼにはまる 人はまずいません。(でも、何年かに一人ぐらいは はまる)
 想像したくないと思いますが、想像してみてください。悲惨ですよ。聞いた
ところによると、1カ月程度はニオイが取れないぞうです。

 つうことで、どつぼにはまる とは、辞書的には「ひどいことになる」
「最低の状態になる」というような意味です。


 そいでね。雪が降ると田んぼが平になるんです。多少の起伏はあるんですが、
それが何なのかは分かりません。
 それに、普段は田んぼの中を歩いたりはしないんですが、雪が上がって日が射すと、
キレイだし誰も歩いていないし、目的地に近道になるし、田んぼを歩いてみよう!
って思うんですよね。

 そんときに、どつぼがあるのを知らないでルンルン気分で歩いていると、ズボッ! 
ってはまってしまうんですよね。
 急に地面が無くなるのは怖いですよね。
 田んぼの中(雪の上)に足跡が続いていて、どつぼのところで一度消えて、
次は必死で抜けだしたんだろうねぇ。乱れた跡があって、どつぼの先にはヨタヨタと
した足跡がついているので、ああ~ぁ誰かが落ちたんだぁ。って分かります。

 それからね。子どもは「肝試し」って好きでしょ。
 寒い日には どつぼ の上に氷が張っているんですよ。厚さにもよるけれど、
20~30kgぐらいの体重なら割れることはありませんでした。

 んで、順番にその上に乗るんですよ。
 どこにでもお調子者がいるんですが、氷の上で跳んだりして、「どうだ!」って
やっていると、だんだん氷も耐えられなくなってきて、運の悪い奴が ウンの尽き。
 あわれ「どつぼにはまる」んですよ。ワッハッハ。

 アタイの兄はふんとに運が無いというか、呼びよせるというか、そういう運命
みたいで、城跡で石垣の上(10mぐらい)から落ちたり、牛に蹴られて飛んで
いったり、竹やぶで遊んでいて、竹の切り株で足を踏みぬいたり。いろいろなことを
体験しています。なかなかやろうとしてもできないよね。(笑) 
(アタイは体験したくないけどね)

 そいでね。どつぼ じゃなかったんですが、「ドブ溜め」で同じように氷に
乗って遊んでいて、やっぱ割れて落ちたんですよ。 
 臭かったですよぉ。でもしょうがないので、みんなで井戸水をかけて 洗い
流したんですが、本人はブルブル震えていました。
 そりゃそうだよね。氷が張るぐらいなんだから、いくら井戸水(多少は水温が
高い)とはいっても寒いよね。

 貧しかったけれど、こころは豊かな時代でしたね。遊びに工夫があったし、
仲間もたくさんいたもの。(いわゆる「良い子」って仲間はいませんでしたぁ)

 

 
 

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