8月 13日
スイカのこといろいろ。その2
母親の実家は山の麓にあって、梨やスイカを栽培していました。夏になると
伯父や従弟がスイカをたくさん持ってきてくれました。食べきれなくて近所に
配ったりしていたんです。
生家の近くに父方の伯父一家と伯母家族が住んでいたので、井戸で冷やした
スイカをみんなで食べていましたよ。
すでに水道もありましたが、井戸は便利に使っていました。台所の洗い物、
風呂水、庭木の水やりに水撒きなど。もちろん夏には野菜や果物を冷やして
ました。
夏の夕方。水風呂で汗を流して浴衣に着替え、縁側に座りスイカを食べる。
スイカの果汁で浴衣が汚れるので母親はイヤがっていましたが、子どもには
関係ないですから、汁をポタポタやりながらスイカにかぶりついていました。
なにしろスイカはたくさんあったので、1切れ2切れではなく半分に切った
だけのスイカです。(従弟たちは甘さを増すために、塩を振りかけていまし
たが、アタイはそのままのほうが好きでしたね)
昔のスイカは種がたくさん入っていました。実から種を取るのが面倒な人は
種ごと食べていましたね。「へそから芽が出てくるぞぅ」ですね。
種飛ばしも、飛ばす距離を競ったり、口の中に種を詰め込んでおいて、連続
で飛ばしたりしていました。
昼、夕方、夜。1日に何度もスイカを食べて、お腹がピーッとなったことも
1度や2度ではありません。(笑)
母親の実家でスイカ収穫の手伝い(実際はジャマ)をしたことがありまし
た。大きなスイカを持ち運んでいるときに落として割ってしまい、伯父に
「落としたのは仕方がないが、もったいないので食べろ」って言われて、その
場で食べたんですが、甘かったけれど生ぬるくて美味しくはありませんでした
ねぇ。
母の実家は山の麓なので、スイカは家の前を流れる小川で冷やします。
夏でも冷たい水なので、スイカが冷えすぎてしまい、川から取り出してすぐに
食べると甘さをあまり感じませんでしたねぇ。
母の実家へ行ったのも小学生まででした。虫捕りをしたり川(岩がたくさん
ある幅10mぐらいの川で、子どもが泳げる渕のような場所がありました)で
泳いだりしました。水の中に10分もいると唇が紫になりましたよ。ガタガタ
震えながら岩の上で甲羅干しをしましたよ。
夜は真っ暗、眠ろうとすると牛や馬の鳴き声、川のせせらぎ、虫の音が耳に
届いてきました。アタイの生家だと波の音でしたね。
夜は冷えるので、普通に布団を使っていました。
というところで明日へつづく。(^^)/