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ふ ろの こといち

2012年03月01日 | Weblog
 3月 1日

 お風呂のこと、いろいろ。その1 

 こないだのNHKTV番組。
 外国人が日本の文化や生活習慣などについて、どう
思うか、感じているか。っていうような(外国人から
見た日本)番組です。
 アタイ、時間があって、そのときの話題がよさ
そうな時に見ています。(年に数回かな)

 そいでね。こないだ久しぶりに見たら、「日本のお風呂
について」っていう話題だったんですよ。
 お風呂グッズをいろいろ売っている。とか、なぜ日本で
ユニットバスが開発されたか。日本人のこだわりお風呂
(入浴)とは。などなどでした。

 外国人(スタジオには何カ国かの外国人が集まっている
んだけど)、一番ビックリしていたのは、小学生ぐらいの
子どもが親といっしょにお風呂に入る。ってことでしたねぇ。
 アタイの知り合いの中に、大学生の娘と入浴している
ってオジサンもいましたが、それは例外中の例外です
よね。
 でも小学生が親といっしょにお風呂。これは日本なら
当たり前のことだと思うけどね。

 んで、番組の最後のほうで「五右衛門風呂」の映像が
出てきました。(まだ使っている家庭もあるんだねぇ)
 何年か前に、アタイもブログ記事にしたんだけれど、
アタイの生家は、アタイが小学生ぐらいまでは直径1m
ぐらいの五右衛門風呂でした。

 五右衛門風呂ってなぁに?っていう人もいるんでしょう
から、少し説明しますね。
 鉄でできた大きな釜だと思ってください。釜のお尻は
すぼまっています。盗賊の石川五右衛門が「釜茹で」の刑に
なったのがこの形の釜だったから、五右衛門風呂っていわ
れるようになった? ってことになっています。


 
 (この写真はネットから拾ってきたんですが、屋外に設置して
あります。生家のは風呂小屋の中で、洗い場もあるし、もう
少しマシな造りの風呂場でしたね)

 あのころ、井戸から水を汲んでバケツに入れ、風呂まで何度も
往復しましたよ。
 アタイの記憶にある年代だと、すでに水道が引かれていま
したが、もったいないので風呂は井戸水でした。

 火を焚いて風呂の湯を沸かすんですが、まずは松林から
拾ってきて、何ヶ月も乾燥させた松葉を使って火を熾します。
(今は新聞紙ですよね。生家の近くには松林がたくさんあった
ので、松葉と松の枝を拾ってきて溜めてありました。)

 そいで、松葉→松の小枝→薪の順で、だんだん大きな火に
します。(火を熾す前に、サツマイモを灰の下に入れておけば
お風呂が沸くころにはホクホク焼き芋の完成でしたね。

 そいでね。なにしろ鉄ですから触ると熱いんですよ。
風呂釜の底に火が当たっているので、素足のままではダメで
すよね。
 料理のときに使うでしょ。「落とし蓋」風呂の中にはあれの
大きいのが浮かべてあります。

 バランスをとりながら、体重をかけていって、その蓋(木の
板)をゆっくり踏んでいきます。
 失敗すると、途中で板が逃げて(浮かんで)しまい、素足で
風呂底を触ることになります。アチチッでしたねぇ。
 (とにかく真ん中に入っていないと、風呂が鉄でしたから、
どこに触れてもアツイ!でしたよ)

 お湯が温くなると、自分で薪を足して 追い焚き します。
熱過ぎるときには、だれかに井戸水を持ってきてもらいましたよ。
 冬、雪が積もっていると、それを風呂に入れて温度を下げたり
しましたよ。(風呂の中で雪が融けるのが面白かったですよ)

 隙間だらけの風呂小屋でした。だもんだから夏は涼しかった
けれど、冬は寒かったですねぇ。
 体を温めるためにお風呂に入る。っていうのもあると思う
けれど、体を洗っているときにはガタガタ震えながらでした
ものね。

 昔はヨカッタとか、もう一度体験してみたい。ってことも
あると思うけれど、あのときの五右衛門風呂は 思い出だけ
でいいですね。今なら寒くて脳溢血ですよ。(笑)
 
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