日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

オンブズマンからの情報公開は?

2006年04月25日 | インポート
オンブズマン(ombudsman)とは、もともとスウェーデン語で「代理人」を意味する言葉から来ているそうだ。

行政等が正しく行われているかどうかを観察、告発する任意団体なのだそうだ。

先般の雲仙市議会研修の際の懇親会での珍事を契機として、雲仙市内のオンブズマンが調査をしたという事だった。

雲仙市の情報公開条例に則って、必要な情報の開示手続きをし、コピー代の実費を払って情報を取得されたものと思うが、そのようにして取得された情報は、一般住民の中にどれくらい浸透しているのだろうか。

雲仙市のオンブズマンの組織がどのようなものかは知らないが、オンブズマンとして取得した情報の流布はどのような方法でなされているのだろうか。

口コミによる方法、印刷物による方法などが考えられる。
印刷物により、雲仙市内の数多くの住民に情報発信をするとすれば、かなりの金額が必要となる。

だから、個人の集まりで組織されているであろうオンブズマンにとっては、印刷物による全市的な情報発信は現実的に資金面で無理なような気がする。

現在においては、インターネットを介したホームページによる情報発信も選択肢の一つとして考慮して良いのではなかろうか。

ホームページからの情報発信であれば、ほとんどお金もかけずに、多くの情報を迅速に不特定多数の人々に流布する事が出来るはずだ。

オンブズマンの人たちが、個人のお金で取得した公的な情報を、その組織の中の人たちだけのものとして留めておく事は、非常にもったいない気がする。
多くの住民と情報を共有する事が、オンブズマンの語源となっている「代理人」としての使命ではなかろうかと思う。

雲仙市のオンブズマンの方々によるホームページの開設と、オンブズマンの方々が取得された公的情報を、そのホームページから公開される事を期待したい。


豊田かずき