川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

小沢一郎はなぜたたかれるか

2010-03-05 08:50:16 | 政治・社会
 昨日読んだ記事の中で印象に残ったものを紹介します。

 皆さんはどう思われますか。

 「本音のコラム」 (東京新聞3/3朝刊)

「小沢氏の問題提起」(斎藤学)

小沢一郎について語る際には「私もこの人物を好きではないが」という枕ことばを付けなければならないようだ。が、それは原稿で食べている人たちに課せられた規定らしいので私は気にしない。

この人が図らずも(当人は語らない)提起している二つの問題(①米国との距離の再検討②戦後天皇制の再検討)は、旧帝国憲法の残滓(ざんし)に注目するという点で回避不能なことだと思う。


既に公刊されているように戦後日本は岸信介氏のようなCIAのエージェント(金で雇 われたスパイ)によって作られた「米国に貢献する社会」である(『CIA秘録』上巻、百七十一~百八十四ページ)。この暫定的体制が、もくろんだ当人たちさえ驚くような長期間の効果を示したのは、日本人の「おかみ(天皇・官僚)信仰」が並々ならぬものだったからだろう。

戦後体制作りの埒外(らちがい)にいた田中角栄が市民的嗅覚(きゅうかく)からこの偏りの修正を試みると、米国は直ちに反応し、その意を受けた検察によってつぶされた。

今回の小沢氏の一件も、この流れの中で生じた。彼は生き残らなければならない。今週の『週刊朝日』にある「知の巨人 立花隆氏に問う」という記事に共感する。血の臭いに吸い寄せられる鮫(さめ)のように検察の刃(やいば)で傷ついた者たちを一方的に批判してきた体制擁護の人は何故、「知の巨人」に祭り上げられたのだろう。(精神科医)
 
 出典http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/623.html

 この方の指摘がズバリ的中だと僕は思います。「アメリカ」と「天皇」。この二つをどう認識し、どうつきあっていくか? 戦後60年にして、ようやく現実政治の課題として意識するリーダーが現れたということです。

 小沢さんは「アテルイの里」にルーツのひとつを持つ人です。渡来系王朝に征服された先住民の物語を耳にしてきた人かもしれません。

 アテルイの里http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/c4f2cd80eeafbeb29d20a636a4793330

 小沢さんは天皇家が渡来系王朝に淵源することに触れたり、天皇方の戦死者しか祀らない靖国神社には参拝しないと公言したことがあります。

 これらは僕のような一市民にとっては今やごく当たり前の言動ですが、現実政治のただなかにいるリーダーとしては「危険視」される言動です。守旧派にとっては「敵」そのものなのでしょう。

 こんなブログがあります。
 http://kusminblog.blog116.fc2.com/blog-entry-699.html

 「彼は生き残らなければならない。」 僕らは彼を何としても「生き残らせなければならない」。僕はそう思う。

 「週刊朝日」の上杉隆さんの記事も読んでみました。

http://www.wa-dan.com/
 
ロッキード事件のときには検察とマスコミに踊らされた人の中に僕もいました。共産党や社民党には今もその反省がありません。