川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

「利根川の子分にさせられた鬼怒川」

2010-03-17 10:20:07 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)
 我が家の昨日の夕食。

 ○ホーボーを淡口醤油と酒で煎ったもの。

 ○カタクチイワシとビンチョウマグロの血合いの生姜煮。

 ○カタクチイワシと大根の膾(なます)。

 銚子の「ウオッセ21」で仕入れてきた鮮魚を妻が料理してくれました。僕は磯魚を煎ったものが好物です。ご飯が進んだことは言うまでもありません。

 イワシは地元の方が軽トラでやってきて「ウオッセ」の駐車場の外側で客引きをして売っていたものです。2箱で1100円にするというので買ってきました。
 妻がそのほとんどをご近所さんに配って歩きました。どなたも大喜びしてくれたとか。利根川をさかのぼって運んで来た甲斐がありました。

 
 利根川の東遷について調べていると面白い表現に出会いました。


   縄張りを奪われて子分にさせられた鬼怒川

『坂東太郎』の名で親しまれてきた利根川は、関東一広い縄張り(流域面積)をもつ大親分だ。ところが現在の利根川の下流部は、もともと東関東の川である鬼怒川や小貝川のものであり、西関東を縄張りとする利根川とはまったく別系統のものであった。それが江戸時代に『瀬替え』と呼ばれる人工的な河川の改修によって、鬼怒川の下流部につけ替えられてしまったのである。
そのお陰で利根川は、東関東一帯を縄張りに加え、日本で最も流域面積の大きい河になった。かたや鬼怒川は何か理不尽なものを感じながらも、坂東太郎の子分になった。

 出典http://blogs.yahoo.co.jp/okusan2005/archive/2009/8/27
 
 江戸時代の大事業で江戸湾にそそいでいた利根川を東遷させて今の流れにしたことは知っていましたが下流部がもともとは鬼怒川(毛野川)だったとは初めて知ることです。

 それを「鬼怒川は何か理不尽なものを感じながらも、坂東太郎の子分になった」と表現したところが面白い。鬼怒川(毛野川)に愛着をもつ栃木県人(下野しもつけ人)の感情を表した言葉でしょう。

 「利根川東遷」については次の記事についている二つの地図をよくご覧ください。西関東の川だった利根川が「坂東太郎」になったことがよくわかります。「鬼怒川は何か理不尽なものを感じ」ているのかも知れませんね。

  利根川東遷http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A9%E6%A0%B9%E5%B7%9D%E6%9D%B1%E9%81%B7%E4%BA%8B%E6%A5%AD

 そういえば「入間川」も似たようなものです。荒川の流れを入間川の下部に付け替えたために入間川は川越のあたりで「荒川の子分」にさせられてしまったのです。入間川はもともと東京湾にそそぐ川の名前だったのです。