川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

きいちご熱川温泉の旅

2010-03-25 21:42:57 | 中国残留日本人孤児
  3月23日(火)曇り

 7時半、上野駅公園口前より「ゆけむり号」出発。Yさん夫婦が間に合わず、「きいちご熱川温泉の旅」の参加者は24人となる。Yさん夫婦は上野駅までは来たが「公園口」が解らなかったようだ。

 昼頃、熱川シーサイドホテル着。ロビーで昼食。

 午後、全員で海岸を散歩。薄日が差してきて大島、利島、新島などの島影も見える。

 磯に降りて貝を探す人、道ばたの山菜採りに夢中になる人…。

 きいちごの群落があちこちに。白い花が満開だ。

 早速、全員で記念撮影。久しぶりに海の気にふれて皆さんの顔がほころぶ。

   きいちごhttp://www.hana300.com/kiichi.html


 夕食後交流会。24人全員の自己紹介。中国から帰った「残留孤児」とその妻、北朝鮮から脱出してきた人…。初参加は夫婦二組。
 
 Sさんは黒竜江省柴河の育ちで「遙かなる絆」の城戸幹さんの故郷のすぐ近くだ。ぼくの生徒だった洋介くんの義父Fさんと同じ職場で働いていたという。

 病気治療で去年一年間きいちごの旅に参加できなかった張さんが「北国の花」という歌を披露してくれた。久しぶりの美声にぼくも大いに喜ぶ。

 散会後、男組は大討論会。

 ○今の学校はこどもを遊ばせて居るだけではないのか。戦後、アメリカに占領されて「日本弱体化戦略」にはめられてしまったのではないか。
「鉄は熱いうちに打て」という。こども時代は大切なときだ。「ゆとり」などといって遊ばせていていいのか?塾の繁盛は日本の学校教育の矛盾の反映ではないか?

 ○首相はなぜくるくる替わるのか?こんな事では責任ある政治は出来ないのではないか?

 ○「知らなかった」という鳩山首相の言うことを信じる人は居ない。なのに、鳩山さんはなぜ、罰せられないのか?

 こんな風なテーマが次々に提起される。被告人席に立たされたようなぼくが懸命に答える。そんな3時間だった。

 中国から帰国(?)して20数年、孫たちの様子を見ていて学校教育への疑問は特に深いようだ。

 根源的な疑問に出会ってぼくも緊張しながら精一杯自分の見解を伝えようとしたが理解してもらえただろうか?

 アメリカの世界戦略と日本のあり方という大きなテーマに発展して議論するなどと言うことは絶えて久しい。有意義なひとときだった。

 ぼくの就寝は11時半頃。

 
 24日(水)雨

 9時、貸し切りバスで出発。城ヶ崎海岸・門脇岬周辺の散歩と海洋公園。

 小雨模様のあいにくの天気だが風がないので散歩は楽しかった。大室山の溶岩流が作り出した景観に時を忘れるひととき。

 12時過ぎ、「ぐらんぱる」で「ゆけむり号」に乗り換えて帰途につく。6時前上野着。5月15日の移動教室での再会を楽しみに解散。