旧東京教育大学のE館G館(大塚校舎)が取り壊されるということです。M君のニュースで知りました。
78年に教育大が廃学となってからは筑波大や放送大の校舎として利用されていたのですが老朽化のため4月から取り壊され、来年には新校舎になるといいます。
旧教育大学校舎・E館は右手の建物http://members.jcom.home.ne.jp/0361437901/b-ima
文京高校や新宿山吹高校に勤めていたころにはたまに寄ってみることがありました。訪ねる人とているはずもありませんが、多くの人に世話になったところです。
昔、教育大があったころには4階の社会科学講師室を訪ねると事務の福原慶子さんがニコニコ顔で迎えてくれたものです。
老朽化で取り壊すというので2月28日には筑波大学主催行事があったそうです。これに対し、M君たち(旧教育大学全学闘有志)は抗議行動を行ったといいます。その際、大学当局に手渡した抗議文です。
抗 議 文
われわれは今から四一、二年前、一九六八~六九年の東京教育大学筑波「移転」反対のバリケードストライキ、大学占拠闘争を闘った学生の一翼に在った者たちであり、文学部自治会闘争委員会さらには全学闘争委員会の中軸に在った者である。
本日、二〇一〇年二月二八日、G501教室において「筑波大学大塚地区E・G館想い出会」式典が開かれるのに対して、その態様、趣旨に大いに弾劾すべきものを見出だし、本抗議文を明らかにして、手交するものである。
一ツ、一九六九年二月二八日の東京教育大学大塚キャンパスへの機動隊導入(この宮島龍興学長事務取扱の行った“ロックアウト”がその後の学内処分と大量刑事弾圧の発端となった)と同じ二月二八日に式典を挙行すること、さらにそれを、われわれが主な会議場としてきたG501教室において挙行することは、ともにわれわれの闘いの記憶を踏みにじる行為であり、大きくは一九六八~六九年の大学占拠の事実を歴史から消し去り、東京教育大学から筑波大学への移行を称揚するものとなっていること。
一ツ、東京教育大学から筑波大学への移行自体が、一方における東京教育大学の一九七四年からの最終的入試中止(学部学生)から一九七八年の閉学に至る廃校のプロセスと、もう一方における文部省内の「筑波新大学創設準備調査会」の一九六九年の発足に始まり、一九七三年の筑波大学開学に至る創設のプロセスとが同時並行したものであり、到底、東京教育大学の筑波への「移転」「名称変更」とはいえないにもかかわらず、それを移転視するデマゴギーが積年振りまかれているが、今回式典もそれを強化するものとなっていること。
一ツ、特に東京教育大学の遺物としてのE・G館を、筑波大学の歴史の中に回収し去ろうとの意図を有していること。
右三点において、本日式典は断乎、弾劾さるべきものである。その開催に対してわれわれ有志は強く抗議し、本抗議文を提出する。
二〇一〇年二月二八日
筑波大学学長山田信博殿
並びに元学長北原保雄殿
旧東京教育大学全学闘争委員会有志
右を代表して 前田浩志
出典http://members.jcom.home.ne.jp/lionsboy/bbs.htm
69年1月には東大の安田講堂の攻防戦があり、この年の東大と東京教育大の入試は中止となりました。僕は大島高校の3年目で全共闘の「学問とは?教育とは?」という根源的な問いかけに身も心も揺さぶられていました。
2月28日がよりにもよって闘争圧殺のため機動隊が導入された日だったとは、主催者は考えもしなかったことでしょう。
しかし、学園闘争をなかったものにするわけにはいきません。筑波大学は教育大などの学園闘争圧殺の上に特別法で誕生した大学です。
今、筑波大学に学ぶ人々はこの問いかけをどう受け止めたのでしょうか。
3月20日には「見納めの会」があるようです。
<以下引用>
大塚校舎見納めの会・Homecoming Dayのご案内
拝啓 梅花の候、皆様にはますますご活躍のことと拝察申し上げます。
昨年、カウンセリングコース初の試みとして第1回Homecoming Dayを開催し、多くの皆様のご参加・ご協力を賜りましたこと感謝いたしております。
さて、この度、大塚校舎の建替え・新築工事が決定いたしました。東京教育大学の中心的なキャンパスであった大塚校舎を筑波大学が引き継ぎ、カウンセリングコース設立からも22年が経ち、500名以上の修了生が巣立っていきました。この校舎には、いろいろな思い出が詰まっていることと思います。
つきましては、第2回Homecoming Dayを兼ねて大塚校舎見納めの会を下記のとおり開催することと致しました。この機会に、修了生の皆様方やOB/OGの先生方にお集まりいただき、大塚校舎との名残を惜しみつつ旧交をあたため、新しい出会いの場としていただければと思います。 カウンセリングコース代表 松井豊
記
日時:3月20日(土)15:00~20:00(オープン参加形式*)
*特に出席のご連絡は必要ありませんので,ご都合のつく時間に気軽にお越しください。また、名残を惜しんでいただける方であれば、コースOB/OG以外の方も歓迎いたします。
会場:メイン会場(集合場所) E館2F グループワーク実習室
サブ会場 E館2F ケースカンファランス室 他
会費:無料(ただし、2000円程度で飲み物・食べ物等をご持参ください)
大塚校舎は本年度末をもって撤去されます。大塚校舎を使用していた筑波大学の諸組織は、神保町にある仮校舎(http://www.human.tsukuba.ac.jp/counseling/news/22_3.html)で1年間仮住まいの後、2011年度より新校舎に移転いたします。新校舎への移転は、2011年4~6月の間となる予定です。
78年に教育大が廃学となってからは筑波大や放送大の校舎として利用されていたのですが老朽化のため4月から取り壊され、来年には新校舎になるといいます。
旧教育大学校舎・E館は右手の建物http://members.jcom.home.ne.jp/0361437901/b-ima
文京高校や新宿山吹高校に勤めていたころにはたまに寄ってみることがありました。訪ねる人とているはずもありませんが、多くの人に世話になったところです。
昔、教育大があったころには4階の社会科学講師室を訪ねると事務の福原慶子さんがニコニコ顔で迎えてくれたものです。
老朽化で取り壊すというので2月28日には筑波大学主催行事があったそうです。これに対し、M君たち(旧教育大学全学闘有志)は抗議行動を行ったといいます。その際、大学当局に手渡した抗議文です。
抗 議 文
われわれは今から四一、二年前、一九六八~六九年の東京教育大学筑波「移転」反対のバリケードストライキ、大学占拠闘争を闘った学生の一翼に在った者たちであり、文学部自治会闘争委員会さらには全学闘争委員会の中軸に在った者である。
本日、二〇一〇年二月二八日、G501教室において「筑波大学大塚地区E・G館想い出会」式典が開かれるのに対して、その態様、趣旨に大いに弾劾すべきものを見出だし、本抗議文を明らかにして、手交するものである。
一ツ、一九六九年二月二八日の東京教育大学大塚キャンパスへの機動隊導入(この宮島龍興学長事務取扱の行った“ロックアウト”がその後の学内処分と大量刑事弾圧の発端となった)と同じ二月二八日に式典を挙行すること、さらにそれを、われわれが主な会議場としてきたG501教室において挙行することは、ともにわれわれの闘いの記憶を踏みにじる行為であり、大きくは一九六八~六九年の大学占拠の事実を歴史から消し去り、東京教育大学から筑波大学への移行を称揚するものとなっていること。
一ツ、東京教育大学から筑波大学への移行自体が、一方における東京教育大学の一九七四年からの最終的入試中止(学部学生)から一九七八年の閉学に至る廃校のプロセスと、もう一方における文部省内の「筑波新大学創設準備調査会」の一九六九年の発足に始まり、一九七三年の筑波大学開学に至る創設のプロセスとが同時並行したものであり、到底、東京教育大学の筑波への「移転」「名称変更」とはいえないにもかかわらず、それを移転視するデマゴギーが積年振りまかれているが、今回式典もそれを強化するものとなっていること。
一ツ、特に東京教育大学の遺物としてのE・G館を、筑波大学の歴史の中に回収し去ろうとの意図を有していること。
右三点において、本日式典は断乎、弾劾さるべきものである。その開催に対してわれわれ有志は強く抗議し、本抗議文を提出する。
二〇一〇年二月二八日
筑波大学学長山田信博殿
並びに元学長北原保雄殿
旧東京教育大学全学闘争委員会有志
右を代表して 前田浩志
出典http://members.jcom.home.ne.jp/lionsboy/bbs.htm
69年1月には東大の安田講堂の攻防戦があり、この年の東大と東京教育大の入試は中止となりました。僕は大島高校の3年目で全共闘の「学問とは?教育とは?」という根源的な問いかけに身も心も揺さぶられていました。
2月28日がよりにもよって闘争圧殺のため機動隊が導入された日だったとは、主催者は考えもしなかったことでしょう。
しかし、学園闘争をなかったものにするわけにはいきません。筑波大学は教育大などの学園闘争圧殺の上に特別法で誕生した大学です。
今、筑波大学に学ぶ人々はこの問いかけをどう受け止めたのでしょうか。
3月20日には「見納めの会」があるようです。
<以下引用>
大塚校舎見納めの会・Homecoming Dayのご案内
拝啓 梅花の候、皆様にはますますご活躍のことと拝察申し上げます。
昨年、カウンセリングコース初の試みとして第1回Homecoming Dayを開催し、多くの皆様のご参加・ご協力を賜りましたこと感謝いたしております。
さて、この度、大塚校舎の建替え・新築工事が決定いたしました。東京教育大学の中心的なキャンパスであった大塚校舎を筑波大学が引き継ぎ、カウンセリングコース設立からも22年が経ち、500名以上の修了生が巣立っていきました。この校舎には、いろいろな思い出が詰まっていることと思います。
つきましては、第2回Homecoming Dayを兼ねて大塚校舎見納めの会を下記のとおり開催することと致しました。この機会に、修了生の皆様方やOB/OGの先生方にお集まりいただき、大塚校舎との名残を惜しみつつ旧交をあたため、新しい出会いの場としていただければと思います。 カウンセリングコース代表 松井豊
記
日時:3月20日(土)15:00~20:00(オープン参加形式*)
*特に出席のご連絡は必要ありませんので,ご都合のつく時間に気軽にお越しください。また、名残を惜しんでいただける方であれば、コースOB/OG以外の方も歓迎いたします。
会場:メイン会場(集合場所) E館2F グループワーク実習室
サブ会場 E館2F ケースカンファランス室 他
会費:無料(ただし、2000円程度で飲み物・食べ物等をご持参ください)
大塚校舎は本年度末をもって撤去されます。大塚校舎を使用していた筑波大学の諸組織は、神保町にある仮校舎(http://www.human.tsukuba.ac.jp/counseling/news/22_3.html)で1年間仮住まいの後、2011年度より新校舎に移転いたします。新校舎への移転は、2011年4~6月の間となる予定です。