川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

大山参りと川越

2011-02-18 21:29:30 | 川越・近郊

2月18日(金)

9時前には天候が回復してきたので伊豆高原の宿を出て大山阿夫利(あふり)神社に寄って帰ることにしました。

昼頃に駐車場について長い階段を上ります。両側に土産物屋や宿がどこまでも並んでいます。その規模の大きさに驚きました。江戸時代から続く「大山参り」の伝統のすごさを感じます。妻は祖母から大山参りの体験を聞かされていますが参詣は初めてだといいます。

僕は1961年か62年に新聞部のハイキングで来ているはずですがほとんど何も思い出せません。途中から乗ったケーブルは1965年開設だといいます。阿夫利神社の社殿も新しいもののようです。半世紀の間に信仰やハイキングの山から観光の山へと変化したのかもしれません。

社殿の前からの展望はすばらしい。三浦半島はもちろん房総半島もよく見えます。驚いたのはふたつの半島の間に東京湾がよく見えることです。横須賀沖あたりにか、細長い島が見て取れます。あれは?

拝殿の横で妻が「川越」の名が刻まれた一対の巨大な天水桶があるのに気づきました。鋳物の天水桶は、明治37年(1904年)に川越の大山講の有志が奉納したもののようです。我が家の近くにあった鋳物屋さんの名前も刻まれています。

●「武蔵川越」天水おけhttp://iguan1.iza.ne.jp/blog/entry/2066665/

うちに帰って調べてみると川越では大山講が盛んだったようで大山信仰と関わりが深い「お太刀洗い」という行事がいくつかの町内に伝わっているようです。10年前の記述があります。

●「お太刀洗い」http://homepage1.nifty.com/okizumi/minzoku/otachi.htm

今も続いているのか、近くの町内でありながら見たことも聞いたこともありません。42年川越に住んでも新参者のうかがい知れない世界がこの町にはあるのです。