一昨夜、自由報道協会の主催する記者会見で孫正義さんの話を聞いた。ポケットマネー10億円を投じて「自然エネルギー研究財団」を造り、エネルギー政策の転換を目指すという。率直で力強い話だった。
会見の冒頭の孫さんの話
「福島に行き、現状を見てきた。津波で受けた被害とはまた別の悲劇、悲しみ、があった。今後さらに原発の被害は悪化する可能性もあり、現在進行形で続いている。原発は止めるべきなのか、止められるのか。考えなければならない。震災が起きる前は、原子力発電について、賛成、反対の意見も持っていなかった、考えたこともなかった。恥ずかしい話だが、電気はあって当たり前だと思っていた。」
本当かいなあとも思った。情報革命のリーダーが「原子力発電について…考えたこともなかった」「電気はあって当たり前だと思っていた」なんて。そうだとすればほんとうに「恥ずかしい話だ」。
でも、この人は本当にえらいひとだなあとも思った。恥ずかしい自分に気づいた瞬間から少年のように悩み考えた。「原発は止めるべきなのか、止められるのか」。
そして今、社会的責任の一端を果たそうと記者会見に臨んでいる。
孫さんの話はとてもわかりやすかった。彼がどうやって原発を止めようとしているかがよく分かった。
最後の方で「できるかできんかわからんけど、やらないかんことがある」「覚悟はある」とおっしゃった。力のある人の心のこもった言葉にぼくは感動した。
みなさん、時間を作って聞いてみてください。
●自由報道協会・孫正義さん記者会見(4月22日)
参考記事