川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

「イレッサ」は今少し先から

2011-05-17 07:17:10 | 父・家族・自分

16日10時過ぎ、西尾医師の診察があり、通知簿をもらった。

 右肺に転移した癌は3ヶ月前に比べて目立たないほどであっても成長しつづけている。肺門リンパへの転移の兆候も見られる。脳や他の臓器への転移は確認できない。血液検査の値には格別の心配はない。

 前回の抗ガン剤投与(08年4月~8月)からほぼ3年が経った。薬効が顕著で右肺に転移した癌は小さくなったママだったがこのところ様子は変わってきた。そろそろ次の抗ガン剤「イレッサ」の服用を考える時に来たようだ。

 ぼくとしては体調もまずまずだし、70の誕生日(7月25日)まではこのままで…などと何となく思ってきたので「イレッサ」服用開始は次回検査(8月4日)以降に先送りすることにした。先生もその判断を尊重してくれた。

 ガン細胞が増殖中なのは明らかなので早く治療を望む人もいるらしいがぼくはのんびり屋である。「イレッサ」服用開始時には副作用を警戒して2週間程度の入院もしなければならない。それは8月も後半あたりがいいかなと思ったりする。

 これでまた病気を忘れて生活を楽しむことが出来る。夏はぼくの体が一番よく動く季節だ。今年も高校野球の応援に自転車で駆け回れる。ニンニクをしっかり食べさせてもらって免疫力を高め、暑さをエンジョイしよう。

 70の誕生日は手術以来この日まではと一応の目安にしてきた日だ。友人たちを招いて祝砲を打ち上げてもらう日とするかな。

 この日、癌研で声をかけてくれた方がいた。昨年暮れのTVを見てくれ、あれ以来、「川越だより」を覗いてくれているという。「イレッサ」をもう2年も飲み続けているが体調はすこぶるよく、水泳などにも精を出しているらしい。

 何となく嬉しくなる出会い。有り難いなあ。

      ニュースJAPAN/がん医療の現場vol.10 『ダブルチェックを疑え 健診の実態』

      ●http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/3cc0e167807fd65048deb25decafaf68

 帰りにNもと主治医を訪ねた。中高の同級なので会えば「Nくん」になってくれる。長いつきあいなのに今日も新しいことを知った。

Nくんはお父さんの「出征」中(満州・軍医)に愛媛県伊方のお母さんの実家で生まれたという。「伊方原発」の所在地だ。生まれで言えば「伊予人」ということになる。

 Nくんといえば高校生の時に訪ねて世話になった「土佐のチベット・檮原(ゆすはら)」生まれのイメージが強い。小学校を終えるまではここで過ごしたのは間違いないが、ここはお父さんが復員後、開業したところ。お父さんの故郷は足摺岬近くの「津呂」というところだ。(ぼくの生地の室戸岬の津呂と土佐湾をはさんで向かい合っている)。ぼくが思うほどは「檮原=故郷」ではないのかもしれないな?

 お父さんは59で亡くなられたという。今年が生誕100年になるというから、高校卒業時(1960)にお会いしてもらったのは50才ぐらいの時だったことになる。今の僕らより20も若かった。貫録があってとてもそんな風には思えない。

 昔のアルバムを見ると1958年5月、Nくんたちと一緒に室戸岬までサイクリングしたときの写真がある。

 8月には檮原を訪ねて、2日から3日にかけて大野ヶ原の「源氏が駄馬」に登った。世話になった大野ヶ原小学校の松本校長先生と一緒に写っている我らの写真が貼ってある。70になったら友人たちと一緒にあの山に登るという夢は果たせるのかな。

  

 

   「川越だより」 源氏が駄馬 ●http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/a73efaf8ba443fc9718d66f950fa5139