「原発止めろ」=東京・渋谷でデモ行進
「原発廃止」渋谷で音楽デモ 首相の浜岡停止に評価の声
福島第一原発の事故を受けて「原発廃止」を訴えるデモが7日、東京・渋谷を中心に行われた。東京・高円寺のグループがツイッターなどを通じて呼びかけたもので、約1万5千人(主催者発表)が集まった。
前日に菅直人首相が発表した浜岡原発の停止方針には、評価する声があがった。プラカードに「菅総理 他の原発もよろしく」と書いた港区の女性(40)は「稼働している原発はまだ多い。エネルギー政策の見直しをさらに進めるべきです」。主催者の一人、松本哉(はじめ)さん(36)は「各地で起きている『反原発』の声が浜岡停止の判断に影響しているはず。原発の廃止に向けこれからも声を上げ続ける」。
20代の参加者も目立った。デモは、トラックの荷台に乗り込んだバンドが隊列を先導するスタイル。仮装したグループも多く、お祭りムードで、友人に誘われて新宿区から来たという道脇由美さん(27)は「昔ながらのシュプレヒコールを繰り返すデモではなく音楽のデモだから参加しやすい」と話した。(朝日新聞)
5月7日(土)曇り時々小雨
2時過ぎから集会場の片隅に腰掛けてデモの出発を待つ。群衆の中心部から音楽が聞こえるが舞台があるわけでもなく、何をやっているのかは分からない。隣には赤ちゃんを抱えた母親、夫婦…若い人が多い。
3時過ぎから動き始めた。「デモ出発」というプラカードでの合図は見えたが誰かが指揮するというわけではなく先頭が動き出すと自然に流れ出すという風だった。警視庁がデモを分断したのか、気がついたらいくつかの梯団に別れ、間隔は遠く離れて後ろの部隊は見えない。ぼくは第一梯団の最後尾だった。
若い人たちは「原発反対」などと時々声を上げるがぼくはただただ歩くだけである。こんな日本しか残せなかった申し訳なさを思った。
表参道のケヤキ並木が尽きたあたりでリタイアーした。足が棒のようになって痛くなった。5時過ぎだった。そこからもと来た道を逆に、あとから来るデモ隊を見ながら歩いた。歩道を歩く多くの若者たちがデモの呼びかけに応える風情はなかった。この人たちは原発のことをどう考えているのだろう?一人一人に聞いてみたいがそうもいかない。明治神宮前駅から地下鉄に乗った。
雨の中を自転車を漕いで7時過ぎ帰宅。中部電力は菅首相の「浜岡原発停止要請」を重役会議で「保留」にしたという。「やってみるがいい、拒否でも何でも。こいつ等のノーテンキぶり、あさましさ加減を世界中の笑いものにしてやろうぜ」。