
これはあくまで人から聴いた話である。
ある軍隊でのベースキャンプでの事だ。
自衛隊ではない。軍隊である。
その軍では、新兵へのいじめが横行して
いた。
食事の時、スープをよそうのに、気に入
らない新兵がいたら、具をよけてスープ
のみを配膳担当兵士が注ぐのだ。
だが文句は言えない。
しかも、たまに具がたっぷり入ったスープ
をよそわれると、後ろから上官や古参が
やって来てスープを取り上げて盗むように
食ってしまう。
ある時、階級が二つ上の上官がやって来て
スープを取られそうな気配になった時、あ
る兵士は自分のスープの中にペッペと唾を
吐き掛けはじめた。
上官は罵倒する言葉を吐きながら諦めた。
その晩、宿泊場所に戻って来たその新兵は
顔がザクロのように割れて腫れ上がって
いた。
そんなことばかりが続くと、作戦の戦闘中
に「事故」が起きる。
嫌がらせを繰り返していた上官は、死ん
でしまうのだった。
何人もが死ぬ。
現実とは、そういうものだった。
以上は実話である。