(元世界チャンピオン、アントン・マンク)
この人は直線なのに何故このような格好を
しているのだろう。
知る人は知っているが、知らない人、二輪
に乗っていてもライディングに無知な人
には奇異なフォームにしか見えないこと
だろう。
武技の見切り、理解度の深化はそうした
ところにある。
何故だろう、どうして、なんで?
この疑問を持ち、多角的に冷静に客観的
に思考ができない者は、武技のほぼ全て
ができない。
そこでは、一切の先入観や独善や身勝手
で客観性を伴わない判断は捨象されなけ
ればならない。
でないと、物事が見えない。
事の本質が。
これは武技だけに関わらず、技術系全般
にいえることだろう。
ただ、武技の場合は特別な要素が加わる。
下手打つと、自分が死ぬのだ。簡単に。
ゆえに、先入観、予断、当てずっぽう、
無思慮、無分別、客観性の欠落、脳内妄
想、決めつけ等々はすべて自己内部から
排除されなければならない。
武技に長ける者は、識別力がある者。
そして、無垢の心で、青を青と見抜ける
者である。
例えば、カレーをブームにしようと思った
ら、それは可能だ。
世の中のありとあらゆる消費経済絡みの
商業主義的「ブーム」には、仕掛け人が
いる。
目的はすべて金だ。
さて、「ブーム」とは。
それはニワカなのだ。
ブームだからイタ飯(笑)。
ブームだからバイク乗るの?
ブームだからその服着るの?
ブームだから日本刀を見るの?
ブームだからキャンプするの?
ブームだから映画観るの?
ブームだから、ブームだから、、、。。。
こちとらブームだからとやったこたぁ
一度もねえやい。
流行とやらに何でもかんでも流される
主体性無きストレイシープたち。
実にしょーもない。
と、俺は思う。
「流行を着ることが一番ダサい」
これに尽きると思う。