渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ナイフのマイクロベベルの重要性

2020年10月15日 | open

ハードに使う刃物の刃先にマイクロベベル
の止め糸刃を付けるのは絶対に必要です。
 
スチール缶をナイフでザクザク切り開ける。






観察すると、適切な極小マイクロベベル
を付けているため、刃はチップもロール
もしていません。刃が刃でいてくれて
る。
これが刃先のマイクロベベルを落とすだけ
でなく小刃まで落とす程のトンガリ薄刃
ベタ研ぎであったら、即刃こぼれ発生でし
ょうね。
現出現象は刃先の形状による物理的な事
に起因するものであり、鋼材云々の
問題ではありません。D2鋼のように
初析
炭化物の偏在による局部的に刃
こぼれが
起きやすい質性等の特性案件
とは別物です。


刃味のテスト。




恐ろしいものがあります。
スチール缶を斬鉄してもこれです。


日本の料理人の世界でも、止め糸刃を
付けるのは伝統的な常識でしたが、先達
たちが残し伝えた技法には、タイムプルー
フの実践的裏づけがあります。
また、日本刀で硬物試しの際も糸刃付け
は試刀家にとっては常識的な事でした。
長い歴史の中でいにしえの先人たちが
残し伝えた技法を踏みつけて思いつき
でマイクロベベルを落とすような事
しないほうがいいと思います。
物理的な事を無視し、刃先を薄刃のベタ
研ぎにして、鎬にあたるセカンダリー
まで削り落として移動させたりして自分
でナイフを駄目してしまっていながら、
このナイフは鋼材が悪いから刃が欠けた
とか、そんな無茶苦茶な乱暴で出鱈目な
事はなさらないほうがよいかと思います。
鋼材製造者とナイフ製作者への冒涜とま
では申し上げませんが、心無い事だと私
は思います。
 
 
刃物が刃物であるために、刃物に命が
あるために、刃物の命を殺さぬため
に、
マイクロベベルはとても大切
です。
刃物を殺す事は、使う自分を殺す事に
繋がります。
マイクロベベルを無闇に落とすのは、
それはやめたほうがいい。

現象の変化

2020年10月15日 | open




これまで、ずっとAndroidがiPhoneを
上回っていたのに、ここにきてそれが
逆転した。
iPhoneユーザーが増えているということ
なのでしょうか?
そのあたりの業界情報は詳しくないの
ですが。
そして、数年前と大きく違うのは、PC
から閲覧よりもスマホからの閲覧が40%
を超えていること。
10年前は、ほぼPCからのみでしたが、
2012年頃からスマホが増え始め、ここ
3年ほどで半数に迫る割合でスマートフォン
からの閲覧実績と変化しました。
当初はiPhoneがダントツでしたが、その
後Androidが抜いてそれが何年か続いて
いた。
ところが、今月あたりからiPhoneがトップ
に返り咲いています。

なんでだろ。
やっぱ、それだけユーザーが増えたという
ことなんでしょうね。

着火用具について 〜ライター〜

2020年10月15日 | open



現在、ライターは全世界で使われている。
世界で初めて携帯式のライターを実用化
したのは日本人だ。17世紀初頭には世界
初のライターが江戸の時計職人たちによっ
て作られていた。まだ庶民には普及して
おらず、大名、豪商の贅沢品だった。
庶民は火打石で火花を飛ばし、火口に点火
させてそこから火を熾して、焚き木に着火
させていた。
明治以降にマッチが発明されてからは、
マッチが普及して火打石での点火は廃れ
た。
マッチは使い捨てライターが登場する
1975年以降もずっと使い続けられて来た
が、今世紀あたりからほぼマッチの需要
が消滅しかけている。
現在では、小学生を子に持つ親の世代で
もマッチの擦り方を知らない人がかなり
多い。子どもたちも理科の実験でしか
マッチを見た事がない。
もっと驚愕の事実としては、今の若い世代
は喫煙をしない人たちが多いため、使い捨
てライターで火を点けることが怖いらし
く、私の娘の幼なじみが集まって花火を
する時、使い捨てライターで男も女も火を
つけられず、しかたないからトリガーを
引くだけのチャッカマンを買って来て花火
をしたという嘘みたいな実話がある。
利き手ではないほうの手で、片手でマッチ
箱からマッチを取り出して片手で火を点け
ることなどは手品のように思えるのでは
なかろうか。1970年代に少年時代を過ご
した昭和世代はみんなできる事なのに。
パチンコが手打ちの時代を経験している
人たちは(笑)。

野外活動では、火熾しが必須になる。
それは食事のためだったり、暖を取るため
だったり、和みのためだったりする。
その火熾しには点火がまず絶対に必須だ。
大抵はライターを使う。
少し凝った人たちはマッチだ。
さらに凝った人たちはメタルファイア
スターターでマグネシウム棒の火花による
点火を試みる。
もっと凝った人は火打石を使う。
極限に凝った人は太陽光や木器の摩擦熱
で火を熾す。

アウトドアでの使用頻度は、ガスライター
が一番多いと思う。
オイルライターもガスライターも揮発性の
液体燃料を気化させて点火するので原理は
同じだ。

しかし、重要な事柄が発生してくる。
ライターには、電子着火式と火打石である
フリントをヤスリで擦って火花を飛ばす
フリント式の二種類がある。
電子式は平地では問題ないが、高地に行く
と火花が飛ばなくなることがある。
これはアウトドアでは常識で、そのため、
アウトドアマンたちは必ずフリント式の
ライターを持つ。

平地でのキャンプであろうと、野外人は
なるべくフリント式のライターを使用する
癖をつけていたほうがいいと思いますよ。
電子式は「点かない場所」があるので。


フリント式オイルライターの代表格。
アメリカ製のジッポー。1980年製。
40年間愛用。


メタルファイアスターターは、標高や雨風
関係ないのでバックアップとして持って
おくと安心です。
ただし、標高が高いところでは気圧が低い
ので、めちゃくちゃお湯の沸騰が遅くなり
ます(笑)。
標高が高いと、キャブレターは気圧の関係
で混合気が濃くなり、プラグは被り易くな
る。これは標高1400mあたりから現象が
てきめんに出て来ます。
私の場合、標高によるキャブの対応の変化
を感じ取れるのは標高600mあたりから。
変調は物理的に現出するので確実に感知
させられます。
特に2ストバイクなどで1600m級の高地を
走る場合は、より一層の繊細なスロットル
ワークが必要になって来る。日常普段から
ドンガバチョとアクセルを回す癖をつけて
いると2ストで高地は全く走れない。
2ストマシンではスロットルは回すのでは
く、真綿を絞るように扱います。


こういうメタルファイアスターターは
一つは野営装備の中に入れておきたい
とこです。ライターが分解された原理の
物ですね。
アウトドア。忘れないでねナイフと火。


日本の神話

2020年10月15日 | open



水木しげる氏が描く出雲神話の一シーン
だ。

妙なことに気づくだろう。
日本は邪馬台国があった3世紀どころか、
その後の古墳時代においても箸などは
存在しなかった。食事はすべて手掴みだ。
文字さえ無い時代だ。
なぜ、神代の時代に川の上流から箸が
流れてくるのか。

日本の神話という物は、朝廷文化成立後に
「創作」された物であるということが判明
する。
ただし、弥生時代から国内に製鉄があった
としたら、トングのような用具はあった事
だろう。そうした用具がなければ鉄は掴め
ない。現代でも巨大なヤットコのような
用具を鍛冶の世界では「箸」と呼ぶ。
日常生活でも竹などで作ったトングのよう
な用具は倭国の時代から使っていたかも
しれない。
出雲神話の世界で川に流れて来たとする
箸は、そうした箸であった可能性もある。
となると、「箸」と聞いて奈良時代以降
の二本箸を想像した水木先生がちょいと
滑ったという事になる。

日本の宮廷文化というと、雅なイメージ
を持つだろうが、宮殿にはトイレがなかっ
た。
では貴族たちはどうしていたか。
男子は殿上からそこらに勝手次第に放尿
だ。大については適当に。紙が超貴重な
時代、お尻はどうした?

貴族だと高邁ぶって偉そうにしていても、
決められた場所での排泄の習慣さえ無かっ
たのであるから、貴族などは犬や猫以下
だったのである。
そもそも日本の貴族という種族は、大陸
の中華思想を知ってから偉そうにふんぞり
返った気配が歴史を見ると濃厚にある。
日本の王政復古が、実はチャイナ風味の
復活が内実のエッセンスとして存在して
いるとしたら、こんな皮肉は無い。
そもそも、我ら日本人は文字を持たなかっ
たから、チャイニーズ文字を使ってるし
(笑)


ピック

2020年10月15日 | open


これはピックです。
種類によってギターの音がすべて変わり
ます。

これはピックです。
別名、千枚通し。


このピック部分のみを引き抜くとただの
太い針になります。
実はこれ、手裏剣になるのです。
訓練するとかなりの距離を離れても
刺さります。
和式棒手裏剣には二種類の基本技法が
ありますが、稽古すれば千枚通しを
手裏剣として正確に打つことができ
るようになります。

武器になる物などは、いくらでもそこら
に転がっています。
最大の武器は石。
石を舐めてはいけません。
戦国時代の合戦での一番の死亡率は投石
です。
雪合戦はその戦国投石戦の名残の遊び。



密林

2020年10月15日 | open



いくら森好きだとか言っても、こういう
所に何か月もいたら嫌になるよ(笑)。
森林浴でマイナスイオンをとかいう

疑似科学は、安全地帯のまやかしなん
だなぁとか思うよ。