渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

吉備國

2020年10月23日 | open


吉備國は何となく景色が大和國に似てい
る。
吉備國は689年に備前、備中、備後に区分
られ、のち24年後に備前が備前と美作
分けられた。
現在の広島県三原市までが古代の吉備國
である。
現在の三原市西部の県立広島大学あたり
が吉備國の西端。
東端は兵庫県加古川のあたり。
「吉備」というと現在の岡山県のみを想像
がちだが、それは間違い。
現三原と現岡山は、同じ國。

大和と吉備は風景が似ている。
しかし、決定的に異なる事があった。
それは、吉備は新技術である砂鉄から
を作り出す技術を持っていた事だ。
ヤマトには無い。


出雲とも密接な関係にあった吉備のこの
技術は、砂鉄製鉄ができない畿内、大和
を根城とするヤマトにとっては欲しくて
仕方ない最新技術だった。
鐵は武器としての効力だけではない。
鐵があれば農具ともなり、開墾含めて、
生産物の量が飛躍的に増大するのだ。
つまり、国力が増強される。
産鐵は王権制覇の為には必要不可欠の
技術だったのである。
しかも、それまでの効率の悪い赤土から
の少量低炭素鐵ではなく、一気に高炭素
である鋼を作る最先端技術だ。
ヤマトはどうしてもこれを手に入れたかっ
た。
故に、出雲を飴と鞭で籠絡させて傀儡と
し、吉備も掌中に収め下した。
出雲には神々が10月に出向いて参礼する
形式を整えて叛乱気運を抑え、吉備につい
てはヤマト王権内部に登用することでいな
した。
しかし、やがて、その吉備人登用はすぐに
反故にされ、王権中央からは吉備勢力は
排除されて行く。
ヤマト王権は、当初は合議制の連合王権で
あったが、よほど謀略に長けた体質の者
が実権を古来から握っていたと見え、列島
各地の在地勢力を騙して謀殺したり、軍事
的に武力制圧したり、奸計を用いて傀儡化
することに成功して来ていた。
騙し討ちや裏切りの日本人体質はヤマトが
築いた。

だが、新時代の砂鉄製鉄の技術はヤマトは
有してはいなかった。
極限性能を持つ武器にもなり得る鋼を使わ
ずに全国制覇を計略のみで獲ったヤマト
には、相当な政治的軍事的な手練れが中央
に集団的にいたのだろう。CIA真っ青、み
たいな。

戦中、戦前ならば不敬罪にあたるような
事を書いているが、勝者が書く歴史など
には真実は存しない。
敗者の歴史にこそ、歴史の事実と真実と
が隠されている。
吉備の場合、桃太郎伝説に見られる桃太郎
が正義の味方みたいな伝承形態は大嘘だ。
その桃太郎に滅ぼされた「鬼」のモデルで
ある在地勢力の長であった温羅の魂を祭る
お祭りが岡山県にはある。
その名も「うらじゃ」という。
1700年前のいにしえの歴史にまで遡る
在地民たちの魂の慟哭の祭として、
このような祭りは全国的に珍い。
「うらじゃ」は、ヤマト中央の暴虐に屈
しない吉備人の魂の叫びであるのだ。
今はねぷた、ねぶたと同じように原意は
形骸化したパレードカーニバルとなって
いるが、根っこの魂は、ヤマト中央の暴虐
に対する抵抗文化の顕れだった。
日本列島のほぼありとあらゆる「祭り」が
神事としてヤマト中央にひれ伏して屈服し
隷属することを自己表明することで殺され
ずに済んでよかったとすることを中心幹に
据えている。ほぼ全国の神社絡みの祭りは
それがコア部にある。しめ縄を張り巡らせ
たり、恵方巻を食ったりチマキ(血巻き)を
食したり豆まきで鬼を排撃して身内守り
でヤマトに恭順を示して生きながらえよう
としたり、例は枚挙に暇が無い。
しかし、抵抗文化、反骨の魂を根っこに
据えている民衆の「祭り」も、まだこの
日本には存在するのである。
今は原意を忘れたカーニバルとなっては
いても。
しかし、名称にその気概は残っている。
「うらじゃ」なのだ。その根幹のスピリッ
は「我らはウラである!」なのである。
是非とも沖縄の人たちや東北の人たちにも
知ってもらいたい。






走行プラン

2020年10月23日 | open


気まぐれに道任せで走る時以外は、私は
事前に地図で確認して、走行ルートの案
を練ります。
四輪車では仕事でナビを使う事もありま
すが、二輪の場合には走行中にナビゲー
ションシステムは一切使いません。
停止してから、衛星を使って現在地を
確認したり目的地までの距離を割り出す
事はあっても、方位と行く方角等はすべ
て地図上から判断していきます。
走行中は運転操作と周辺状況に常に集中
して、進む方向を決定してそれを継続させ
ます。

また、ルートについては事前に把握して
おくのは、これは仕事で四国4県、中国
地区5県を廻る時にも必須でした。
効率よく一筆書きで各地を廻るため。
こうしたやり方は、二輪でのツーリング
や四輪での趣味ドライブでも利用してい
ます。
そして、それは、モニターでルートを確認
するだけでは把握しづらい。
手書きがモノを言います。
日本刀の学習では書籍やモニターだけで
は絶対に刀は見えませんが、ロードを行く
場合も、自分で手書きでルートを描きなぞ
らないと空間認識として把握しづらい。
刀の場合にナカゴの押形を採らないと
の真贋が見えてこないのと同じです。

特にロードでは、曲がる場所を完全把握
しておきます。
さらに、できるなら、未知の場所ならば、
今ならネットマップでその曲がる地点の
ビューを確認しておく。更新されていな
い古い物もあるのでそれを絶対とはせず
に参考補助情報として。

ナビゲーションシステムは非常に便利では
ありますが、人間力を著しく低下させる
作用もあります。
自分がどこにいてどこに向かうのか、どこ
を今走っているのかを自力で判断しなくな
るからです。
夜間などはとても便利なナビですが、日中
は極力ナビを使わない事が円滑な自己判断
能力を養えるかと思います。
第一、モニターを何度も見たりする行動は
非常に危ない。
二輪の場合、走行中にモニターに触れる事
は先頃法律で禁止されましたが、当たり前
の事かと思います。とても危険だ。
まして、走行中にヘルメットの中で音楽を
聴いたり、無線で他人と喋り続けながら
走行したりとか、危険極まりない事かと
思います。
これらも、機械が危険を及ぼすのではな
い。あくまで、人がどうであるのか、に
規定されています。

走行ルートではポイントごとの区間の距離
を事前に把握しておいて、予め給油ポイン
トを調べておくのも大切です。
特に高速道路や一般道での山中、北海道
などの果てしなく続く道などでは、ガス
欠は命取りにさえなりかねません。
事前に十分な下調べをして、そして走り
出す事が安全確保に寄与します。

さらに、円滑な道行きのコツ。
それは、ガチガチのタイムスケジュール的
な計画は立てない事です。
柔軟に臨機応変に対応できるユルユルの
プランにしておく。
予め指標に置くのはルートと曲がる地点
と給油ポイントのみで、あとは、仮に道
を間違ってもすぐに復帰ルートを走れる
ようなゆとりをプランに持たせる。
ギチギチのプランニングは走行計画では
ダメです。
時間設定やルートを限定的にしない事。
鉄道ダイヤのようなプランにはしない事。
これが安全性確保と精神的ストレスを起
こさせない走行を実現します。
焦りが一番禁物。焦ると注意力も散漫に
なります。
ゆとりを持って、常に、冷静にピッと
状況判断ができるような状態に自分を
置く。

安全運転で、無事に帰宅しましょう。

それと、蛇足ですが、四輪車の場合、横転
することは滅多にありませんが、二輪車の
場合は転倒は交通事故になります。これは
駐車場での立ちゴケでもそうです。法的
に。
ですので、二輪車で立ちゴケしたならば、
警察に届けて出て事故処理をしないと、
車両保険、対人対物等の各種任意保険は
適用されませんのでご注意ください。
立ちゴケは交通事故である、と厳格な法的
判断をよく理解しておいたほうがいいかと
思います。
駐車場であっても、立ちゴケで隣りのバイ
クを傷つけた場合は、これは完全に法的に
は交通事故となり、物損案件なります。
ご注意ください。

関東平野

2020年10月23日 | open


(江ノ島から。撮影私)

ひれえの。


背中に高原地帯

2020年10月23日 | open



瀬戸内海沿岸エリアは関東平野のような
広い平地が無い。多くは屹立した山が
海にせり出していて、市街区のすぐ裏は
なだらかな高原となり、それが緩やかに
標高が高くなり分水嶺の山岳地に向かう。

市街地から数キロでこのようなロードが
延々と縦横無尽に走っている。
これはたまらない。


醤油つけ麺

2020年10月23日 | open


久しぶりに醤油つけ麺。
うまし!