アイサイト

 

 

昨日、タップ交換をする時、50代

の友人が「え？！見えるの？」
と言った。

タップ側面を桂剥きする時に、目

視で正確にサイドの面を切り出し

ていたからだ。ジッと見て集中し

て手元が狂わないようにして。 

（ビリヤード現場で即交換）

見えるのだ。細部まで克明に。

上掲のライターのシールの文字

は1ミリに満たないが、これも

はっきりと見える。

目が見える事で助かる事があ
る。

それは、ビリヤードキューのタッ

プ交換の時に細部が裸眼で確認

できる事だ。

それにより、技法が適切に駆使

できる。

同時にそれは、刃物の研ぎの時

に刃部の詳細状態が的確に
そのまま見えるので確認で
きる。

だから、任意の研ぎが技法と
して物理的に可能となる。
刃先や筋が肉眼で即見える
からだ。
見える事は確認ができる事
であり、その後の仕事が即
応できるという事だ。
なのでコンマミリ単位の研
ぎによる刃付けができる。

 

そして、一番の利点は、日本刀

が見える、という事だ。

日本刀の肌はまるで細かい木目

のようなものなのだが、それが

具に正確に捉えられる。

また、その鍛え肌と共に鋼の熱

変態現象の表出も細かく見える。

これは非常に助かる。日本刀
が「見える」とは、日本刀の作
域の如何が判別できて鑑定ができ

るという事＝目利きができる事

を指すが、まずそれには鋼の変

態状態が如何なる様かが肉眼で

完全に識別できないとならない。

物理的な現出状態が刀身に出て

いるので、それをまず全て肉眼

で掌握するのだ。

これができないと、日本刀は目

利きの意味でも、物理的に現認

できる意味でも「見えて」来な

い。日本刀は目で見る事により

視ると観ると診るが可能となる。

この「刀が目視で確認できる」

というのは、日本刀鑑賞と鑑定

において非常に役に立つので、

とても助かっている。

10代の頃に見えるものと何ら

変わらないからだ。
100mを14歳の時と同じ速度で
走れと言われたらそれは肉体的
に無理だが、目は今のところ加
齢に関係なく見える。

変な眼だが、天の差配に感謝し
ている。

ハウスキュー(店舗備え付けキュー)の実相

 

ハウスキューの製品ラインだが、

今の中国製粗悪品ではない。

アダムのしっかりしたキューだ。

20年前の製品ライン。

1本6,000円程。実勢価格は5千円

台だろう。

今はこうした廉価で良いキューが

存在せず、何でも中華製だ。

そして、ハウスキューに関しては、

大陸中国製は箒の柄に毛が生えた

程度の物だ、あまりにも作り
がひどい。

すぐにシャフトもバットもグニャ

グニャに曲がる。フィリピン製

並に曲がる。

 

このアダムのハウスキューライン

はしっかりしている。製造物とし

て瑕疵なし。

それだけでなく、撞き性能がそん

じょそこらのカスタムキューより

も優る。

とても使い易い。

 

これ1本あれば、高価なキューは

プレーでは要らない感じ。

 

繰り返すが、今、こうした性能を

持つ中華製のハウスキューは無い。

このキューは、アダムでは最安値

の製品ラインだった。

シャフトもとても良く、バットも

20年後の今も曲がりはない。

それが5千円台で買えた。

性能は頗る良い。

ちなみにこの動画の個体は、私が

やっていた撞球倶楽部のクラブハ

ウスの常設キューだ。

会員全員がブレイクに使っていた。

曲がり無し。性能良好。

シャフトがかなり良い。

ブランズウィックのテーブルを買

った時のオマケで新品を6本貰っ

た。

それは、クラブハウス撤収の時に

みんなで分けた。

私の所に残っているのは、皆が

一番使い倒した個体だ。

これがまた頗る良い。

上の動画の個体がそれである。

太陽光発電

 

 

馬鹿は今でも騙される。

エコは儲かるから進められてい

る。

この太陽光発電設備を作るのに

どれだけ環境が破壊されている

事か。

原発もそうだが、馬鹿ほど贋物

クリーン宣伝文句に騙されて
それを推進する側に回る。

地球を壊し、子どもたちを脅か

している。

内燃機関消滅狙いも、儲かるか

らやっている。環境の為、人類

の為などではない。

 

 

重さ

 

19.3オンス。

ちょい軽。

 

19.4オンス。

私のベスト。


重量調整は、まあ、いろいろと
手を加えた仕込みをする訳です。

ウエイトバランサーは日本の
穴あき硬貨を使って。
エンドカラーは内径がコインと
ピッタリで、かつ外径が32Φの
樹脂パイプを探して工作して。

枚数は狙う重さで調節する。
枚数を減らす場合には隙間で
動かないような一手加える仕
込みもする。


改造スニーキー・ピート。
ウエイト調整によりバランス
も取れて撞き味ばっちり。

映画『ノウイング』(2009)

 

人類の最期はこれだろう。

確実に最後に審判が下る。

これは、「予言」ではない。

既に判っている事だ。

 

映画『運び屋』(2018)

 

かなり良い。

ただ、Netflixには不満がある。

どの映画作品もラストロールの

最後まで放送しない。

エンドロールの途中でカットだ。

これは映画作品を軽んじている。

他の映画配信サイトと共によく

利用するのだが、映像作品の配

信サイトとしてはそのスタイル

は最底だ。

まさにこの映画作品のテーマで

ある「時間を大切にしない」と

いう構造になっている。

本編を途中で切って次から次へ

と。

それは、人としての時間の大切

さを蔑ろにしている。

 

スパゲッティ

ミートソース。

うまし。

映画『この茫漠たる荒野で』(2020)

映画『この茫漠たる荒野で』（2020年） - 渓流詩人の徒然日記

2年ぶりに再び観る。

やはり、よい映画は良い。

この映画、おすすめ。

2月1日から 世界ナインボール選手権

〈BD〉現世界チャンピオン「SVB」のブレイク・ショット・モーメント集動画

私がビリヤードで一番好きな種目

は14.1ラックコンティニュアス＝

ストレートプールだが、観ていて

もやっても楽しいのはナインボー

ルだ。

展開が早く、ダイナミック。

ただ、今の時代、ハイボールの

ストライプが、白+色ではなく、

黒+色の玉になったのがとても

嫌。

理由は、白+色のほうが美しい

からだ。

特に11番ボールなどは、日本の

国旗色だ。

ほんとは手玉もこうあってほし

い(嘘

エイミング

ポケット・ビリヤードでは目視に

よるエイミングをするので「視力

が極めて大切」とは大昔からよく

言われている。

ただ、これは「言われている」

だけの事だ。

矯正視力は必要ないという要素

が実はある。

考えみてほしい。

何故ビリヤードの世界トッププロ

たちには眼鏡使用者が異様に少な

いのかを。

現実には、視力による確認より

も極めて重要な事がある。

アメリカン・プールでは、ライ

フルでスコープを覗くような狙

点狙いではなく、銃身の延長で

狙う散弾銃のようなエイミング

がキモになるからだ。

私は近視(視力0.5〜0.7)の為、

遠いボールの輪郭はくっきりと

は見えない。

手玉が手前の短クッションに密

接していて的玉が向こうの短ク

ッションに密接エリアにある時

など。

だが、その遠距離の薄い玉も

よく入る。的玉の輪郭など見え

ていないのに。

また、手玉の輪郭さえぼやけて

見えない。だが撞点を使い分け

て手玉を意思の下に制御する。

プールで目が大切というのは一つ

にはそれはそれで理がある。

しかし、肉眼的な視力の良し悪し

よりももっと重要な事があるのだ。

バスケットやサッカーは視力で

シュートなどはしていない。

視力で狙って3ポイントシュート

がズバンと決まるのではない。

ここ。

例えば、日本の弓道。

和弓にはアーチェリーのような

サイトは付いていない。

だが、射手は的を正確に射抜く。

それは何故なのか、なのだ。

私はビリヤードでは一時眼鏡を

使った。

クッキリ見えたほうがシュート

の足しになるだろうと思ってだ。

だが、今は外している。

別な重要な要諦に気づいたからだ。

この事に気づくプロも多く、奥村

プロなども一時眼鏡を使用したが

すぐに外した。

他にも何人かいる。

「気づいた」のだろう。

私も気づいた。

和弓の弓道でなぜ矢が中るのかを。

昨日もマスワリはポンポン出たが、

5連マスがサクサクとはいかなかっ

た。

これは上述の真諦とは別な要因に

よる。ヘタなだけだ。てんで駄目。

しかし、ヘタの横好きというのも

世の中にはある。

下手ながら、好きでやっているの

で、そこそこ形にはなっている。

ボウラードでいくら250点以上を

毎度叩き出しても意味がない。

ビリヤードは対戦競技だからだ。

「展開」こそが撞球の深淵だ。

「与えられた状況を突破する」

事こそがビリヤードの核であり、

奥殿なのだ。

私などはまだ入り口の門を潜って

数歩の場所にいる。

昨日の研究対戦の結果は5ラック

先取りを6セットやって4-2で

私。対戦結果よりも中身が大切

だ。中身は反省点もあるが、総

体として悪くはなかった。

毎週の研究会では、職人技的な

ショットを見られるのがとても

よい。勉強になるからだ。

また、私もクリーンショットを

時々出す。それがベスト・オブ・

ベスト・オブ・ベストというよう

な撞球が時々できる。

そういうのが楽しい。

「前に進む」からだ。

眼鏡に関しては、幼い頃から眼

鏡を使用していた人は撞球でも

眼鏡をかけたほうがいいかも知

れない。

私の場合は、プロ選手の何人か

が歩んだのと同じ経路に足を進

める方法にした。

実際に試してみて。

裸眼で玉はとてもよく入る。

撞く時には、手玉の撞点のみを

見る事はしていない。

ちゃんぽん

昨日のお昼ご飯は、大手メーカー

のちゃんぽんでした。

これが、なかなかいける。

2日前、「あー、ちゃんぽん食べ

たいねー」「そうだねー」なんて

会話を夫婦でしてましたが、昨日

出してくれた。

ありがてぇこってす。
日々感謝の気持ち、これ大切だい。

タップ交換

 

現場で友人のタップを交換して

あげた。友人が道具持って来て

なかったので。

彼が持っていた手持ちのタップ

「斬 ZAN」のM。








私も使った事があるが、悪くは
ないタップだ。積層物では良い
部類。
ただ、高額過ぎるのでリピート
はしなかった。
このタップ1個でル・プロが20
数個買えてしまうからだ。
私は、タップは短い旬が過ぎて
打感と手玉の動きに違和感が
出たら即交換するので、タップ
1個が2千数百円とか3千いくら
の物は実利的に使えないし使う
気も無い。どんなに高くとも、
タップは1個数百円～千円程まで
だ。
使用期間は短く、凡そ2週間程
で交換する。長くとも3週間。
これは毎日撞いている時のデー
タとして。
これまでの最高製品はフランス
のシャンピョン（オールド）だ
った。牛側一枚物座付。

タップ交換は古いタップを切り
落とし、先角と新タップの平面
出しをして、タップを接着し、
側面桂剥きとトップを平ヤスリ
で成形するだけ。

所用時間10分。

友人は「はやっ！」と驚いてい

ましたが、雑にやるのでも慌て

てやるのでもなく、丁寧な事は

勿論、「正確に」やるんです。

ビシッと集中してチャッチャと

淀みなく。

釘をトンカチで打つのに角度が

1度たりとも狂わないような具

合での極限集中で。

刃物の研ぎに似ています。

というか、玉を撞く時と同じ。

正確にやれば、総時間は短くて

済みます。

 

タップ交換後、友人のキューは

まるで象牙先角のように快音を

響かせている。

やはり、タップ交換は平面出し

が命。

 

カッターの刃を立てて回したら

物理的に平面出ませんよ。

中心と円周部で削り量が違って

来るから。

完全平面を出すには、ワイパー

みたいにやるんです。

そして、計測確認はカッターの

平地ではなく、カッターの背の

部分の直線で確認する。

光が少しでも漏れていたら駄目

です。やり直し。

タップも同じようにやります。

タップ交換は、平面出しが命。

 

面出し

 

ヤスリ成形

 

 

牛革

タップは牛革の一枚物。

これ最良。

また、どんなに硬い革であろう

とも、刃物で手作業で桂剥きが

できる。

鋼よりも硬い革はこの世に無い

からだ。

ただし、革を重ねて防具などに

したら、革胴などは日本刀でも

まず切断はできない。

また、切れないのでないと防具

の意味が無い。

しかし、キュー先のタップは、

サイドの縦裁断は革裁ち包丁や

ノミ、ヒラマチ、彫刻刀等で切

り落とせる。

そして、横面を綺麗に桂剥きす

るのも、カンナの刃やオルファ

で可能であるし、ごく当たり前

に普通にできる。

要は刃物の使い方だ。

刃物は特定の「切れる角度」と

刃の立て方がある。

要するに刃物遣いとしての知悉

領域が深ければ、切れない、刃

物での手作業で交換成形できな

いタップ、などは存在しない。

刃物は使い方次第。

気づき

ぽやんとしてあまり深く考えなか

ったが、自作のキューで撞くとい

うのは、実は結構レアな事なので

はなかろうかと、ふと思った。

そこはつるんとしていた。

(by 峰隆一郎)

井戸の茶碗

私は井戸は国宝の喜左衛門より

も重文の細川のほうが好きだ。

一井戸、ニ楽、三唐津。

井戸茶碗などは元々は何の変哲

もない朝鮮の日常食器だ。

だが、その作りに妙あり。唸ら

される。

江戸初期には喜左衛門一器は

五百五十両で大名が求める程の

名器とされた。

ビリヤードでいうなら、ハウス

キューが2,000万円のバラブシュ

カと同列になるようなものだ。

いや、それ以上だ。

慶長の話なので1両は約30万円。

つまり、1億6500万円で1個の

茶碗を買い求めた、という事に

なる。史実として。

だが、元来、本当は焼き物には

上手下手はあれど、焼き物自体

には差は無い。容器だからだ。

極言すれば、縄文時代の土器と

同列だ。

ところが、そこに美的意識を芸

術として認知する事により、人

類にとって最も忌むべき悪弊の

「金銭」による価値観を据えよ

うと人間は作為を開始する。

戦争状態や戦闘の現場で陶芸品

の名器によって生命が守られる

事は無い。つまり、価値は無い。

芸術とは、平和な時代における

享楽と多少似通った性質を持つ

特殊なジャンルの世界観が生き

ている存在だ。芸術で人の命は

助からない。

井戸茶碗ならば、それに飯を盛

り、人に食べさせ湯を飲む事が

人の命を繋ぐ事であり、それが

本来の井戸茶碗の役目だった。

歪めたのは人間だ。

取り分け日本人。

侘び寂びを謳う茶人たちが、そ

うした驕奢な風潮の形成に一役

も二役も買ったのは歴史的な事

実だ。

それが400年後の現代も続いて

おり、現実的に現代で茶道をや

る者は極めて高慢で驕慢な鼻持

ちならない連中が多い。自分ら

を特権階級かのように勘違いし

ている。

そして、そこで喧伝される「お

もてなし」などは、特定の人間

を特別な層であるとして贅を尽

くして饗応する事であったりし

ている。

贋物だ。真の歓待ではない。

もてなしでも何でもない。

かくして、陶芸作品には擬物贋

物が広く跋扈するように、人間

がそもそも心得違いをしている

のだから、何もかもがニセモノ

だらけになるのは必至であるの

だ。

焼き物という作品は悪事も働か

ず、悪意も持たない。

全て人間が為す。

汚れた人間が。