父の墓参りに行って参りました。
境内をぶらぶらしておりますと、ふと、おばあさんに話しかけられまして、
このお寺の受付となっている古い建物の由来や、当時の建築技術の見事さなどについて、しばし、お話を伺ったのです。
「ここを見たくてね、わたし、毎日このお寺に散歩に来るのよ。」
「ですかー」
「15分も、こうしてじっと見上げているとね、こう、心がスーッとして、落ち着いてくるのよ。」
「ですかー・・・」
僕は、
ニコニコと嬉しそうにお話してくれる、そのおばあさんを見ていて、心がスーッとしました。
「あら、いいカメラを持ってるのね。写真、撮っていってね。」
「はいー」
特別いいカメラというわけではありませんが、ともあれ、おばあさんが「あれが凄いのよ」と力説されて木で出来た屋根飾りの写真を、一枚。
でもほんと、日本の建物って、いいですよね。
僕は、やっぱり日本人なんだと思います。
例えば僕がインド人だったり、フランス人だったら、
こういった日本古来の建物を見て、あるいは、古民家なんかを見て、
異国の文化に感じる興味的な意味で「イーデスネー!」とは言えても、
やはり、日本人の持つ懐かしさや自分の民族的ルーツとして「・・・うん、これですよ」という感覚はないでしょう。
でね(笑)。
映画、「たそがれ清兵衛」を観ました。
もう、何回目でしょうか。大好きな映画です。
徹底的にリアリティーにこだわったという、ディテールの描き方。
行灯(あんどん)なんてなかった時代なのに、当たり前のように行灯があるテレビの時代劇。
「あんなはずはないんだ。当時は、もっと家の中は暗かったはずだ」
貧乏な侍なのに、月代(さかやき=おでこの上、頭の前部を剃ってる部分)が綺麗になっているのは不自然と、無精ひげならぬ、不精髪がちょぼちょぼと生えている、真田広之さんの、ちょっとみすぼらしい侍姿。
それまでの時代劇には、なかった図です。
でも、現実はこうであったはず。
そんなマニアックな部分が、僕は大好きで、
勿論、お話も大好きで。
また、泣いてしまいました。
共演の宮沢りえさんも素晴らしいですし、そして、なんと言っても、田中泯さん(本職は舞踏家)の怪演は、間違いなく一見に値します。
そしてね、音楽がまた素晴らしいのです。
時代劇ですし、そんなにやたらと音楽が鳴っているのも不自然ですよね。
そんなことは百も承知、と、ここぞという部分で出てくるテーマ音楽の、信じられないほどの素晴らしさ。
はい、その音楽は、なんと、
冨田先生が担当されているのです。
先日もお会いして、お話させていただいた冨田先生。
ニコニコして「今度、時間が出来たら、菊姫でも」と仰ってくださった先生。
もうね、凄すぎて。
泣きそう。
ってか、泣いたんですけどね。
是非、ご覧になってくださいませ。
そして、エンディングで流れるテーマソングは、井上陽水さんの「決められたリズム」という曲なのですが、
このピアノがまた、とんでもなく素晴らしい。
素敵な映画です。
「たそがれ清兵衛」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=eltaxj6HBCY
間違いなく、この先、また何度も観てしまう一本だと思います。
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昨日の記事につきましたて。
説明不足でごめんなさい。
緑ちゃんは、今、まさに、絶賛翻訳コンニャクされ中でして、まだ発売されたわけではないんです。
諸々契約内容が決まりましたよ、というお知らせだったのでした。
(発売に関しては、今回の緑ちゃんの場合では、来年の二月までには発売される、ということになっています。
・・・勿論、翻訳作業などの進行がサクサクと順調に進めば、年内→秋→夏、と早まっていくとも思います。)
というわけで、今、まさにハングル緑ちゃんに変身中ということで、お目見えはまだ少し先のことなんですー。
また、進行具合など分かりましたら、お知らせさせて頂きますー。
ではー。