ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




日本人の誰も経験したことがない事態です。

色々な意見や考え方があって当然です。色々な見方のコメント、どうぞお寄せ下さい。

非公開希望の方もいらっしゃいますが、僕は本当は、できるだけ公開したいのです。

できるだけ、共有しましょうよ。

誰が正しいなんてことは、今はわかりません。

後になって、結果的に合っていたことがわかるかもしれませんが、今は答えは出ないでしょうし、良かれと思って発言することが、たとえ間違っていても、いいじゃないですか。ここは、政府見解ではないのですから、そのくらいの揺れ幅は許されるとおもいますよ。

 

そもそも、今はカオスだと思います。例えば、数え切れないほどのボールが、真っ暗な部屋の中で上も下もなくあちこちクルクルと飛び回っているような状態です。落ち着くには、時間がかかります。

 

ただ、一つ気をつけて冷静にならなければならないのは、

 

・大地震と大津波の被害、そして復興支援の問題。

・福島第一原発の事故による、放射能漏れの問題。

・都市部の停電や、伴う交通機関の不全による経済の混乱、停滞。

・同じく都市部で目立つ、食料やガソリンの買い占めなどの問題。

 

これらは、もはや別々の問題だということです。

ごっちゃにしてしまわないようにすることは大切だと思います。

 

また、個人的に、第二次世界大戦の後との比較は、今はまだ、必ずしも適切とはいえないと思います。

かなた、1945年8月15日で戦争は終わり、その翌日からは復興に向けて全てが動き出しました。

空襲警報がぴたりとやみ「ああ、今日で戦争は終わったんだね。もう、爆弾は落ちてこないんだ。」と、気持ちも切り替えることもできたでしょう。娯楽に興じるのも許されたでしょうし、おおむね、それでよかったんだと思います。

 

 

しかし、地震発生から10日経った今日も、原発は、まだまったく予断を許さない、むしろ楽観などできるはずも無い状況にあります。

今現在は安定しているそうですが、今日の午後には、3号機の格納容器の圧力が上がり、すわ、という事態になりました(ちなみに、民放は全て通常放送。N〇Kですら、定時のニュースでこれを伝えたあと、すぐに「のど自慢」になってしまいました・・・。)。

大丈夫?このまま圧力が上がるとどうなるの?爆発とかしないよね?したら、どうなるの?あまり言われていませんが、この3号機では、プルトニウムを使っています。プルトニウムだとどうなるの・・・?

情報が、必要なんですよ。

遠くへ逃げるとか逃げないに関わらず、外に居る人に声を掛けたり、クルマの窓をきちっと閉める準備は欲しいですよね。

 

 

とうとう、農作物からも放射線が検出されてしまいました。

「食べても大丈夫です。人体に影響はないレベル」だそうですけれども、

(・・・食べますか?)

これから始まるでありましょう、風評被害の問題になりそうです。

大好きなホウレンソウ、そして、牛乳なのに。

変な言い方かもしれませんが、ホウレンソウと牛乳も、かわいそうでもあります。

 

ちなみに、パニックを押さえようとするが為の報道規制や政府発表というのは、確実に存在するのは間違いないです。

チェルノブイリの時だって、渦中では「大丈夫、大丈夫」と発表され、結局後から「実はこんなでした」と報道されました。

勿論、全部がそれではないでしょう。正しい情報もあれば、中にはデマが混じることもありますでしょう。こんな非常事態に、政府だって、全てをコントロールなど、まるでできてはいないでしょう。困っているのは分かります。僕たち個々の判断が大事です。今、政府に全てを委ねるのは、競馬で言えば、広場に居る予想屋さんに「次はどれがくる?」と勝ち馬予想を訊くような・・・おっと、言いすぎですね。すみません。でも、本当に、すでに毎日二転三転している政府発表を丸呑みにはしないほうがいいと思います。

 

ケーブルで見れるCNNニュースでは、「日本人はじっと静かにこの状況を耐えている」と放送されています。

 

でも、これはちょっと別な視点の話ですが。

海外メディアに「列に文句も言わずに静かに並ぶ日本人」「日本では襲撃や略奪など皆無。」などといわれ誇らしく思っている部分はありましたが、

どうも、そうばかりでもないようです。

 

「物資不足で被災地の盗難増加 ガソリンや食品など被害」

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103170165.html

物資不足で、というのはもちろんそうかもしれませんが・・・。

 

これは、このニュース記事を見たから知ったのではありません。

今日、東北に住む知人に、関係者の無事を確認したところ「徐々に復旧してきていますが、次は、こういうことが起き始めてきてしまっています」との返信メールで知って、ビックリしたのです。

強盗、泥棒だけでも酷いことですが、さらには、レイプまであるとなったら、これは物資不足とは別でしょう。

もちろん、避難所にいらっしゃる方は勿論のこと、殆どの方は秩序を持って行動されていると思いますが、中には、そうでない人間も出てきているのです。こんな状況ですから、ストレス過多や自棄になっているのかもしれませんが、だからといって、許されることではありませんよね。

これも、現在進行形で起こってき始めた問題だと思います。

 

私の日常を取り戻したい。

日本中の誰もが、そう思ってます。

 

でも、だからこそ、最大の力を持っているメディアであるテレビが、スポンサーとの契約の問題があるとはいえ、何も無かったかのような放送するのは・・・僕は、今はまだ、やっぱり違うと思うのです(もちろん、そういうチャンネルがあってもいいことは前にも書きましたし、テレビに依存せずとも、好みのDVDを借りてきて観ればいいと思います。それを責める人はいないでしょう。)。

世界中の誰もが懸念している進行形である福島の原発問題は、日本がバラエティーを放送している時に、海外のテレビ番組ではリアルタイムで放送されています。放射能問題は、特にヨーロッパではチェルノブイリ原発事故の記憶も生々しいですし、恐れてますからね。

それにしても、被災している家が泥棒にあった、強盗にあった、ガソリンを盗まれた。避難所のトイレで子どもが後ろから縛られ・・・そんなニュース、放送されてませんよね。被害にあった方は、どう思われるでしょうか。被害にあったのが、もし、あなたなら。あなたの、家族なら。

こういうニュースも、テレビで取り上げ、注意を呼びかけることで、こういう犯罪を押さえ込む、一つの抑止力になるんじゃないでしょうか。地域の防犯意識が高まったり、さらには、今後、恒常的な自警団が組まれるなどして、救われる人がいるんじゃないでしょうか。今は「どうせ俺たちのことはスルーだから」などと、好き放題だとしたら、悔しいし、悲しいです。(ちなみにこのニュース、販売機から盗ったものを、避難所のお年寄りに届けていた高校生はちょと話は別だと思う。)

 

先ほど、テ〇ビ東京で池上さんの生番組がやっておりましたので見ましたら、辻本清美議員と、現地の被災者の方が直接テレビを通じてお話をされていました。

窮状を訴える被災者の方の生の声が、テレビというメディアの橋渡しがあったことで、直接議員の耳に入っていく様子。それを受けて、今後の対応を伝える議員。

これがテレビで流されることで、一時的とはいえ、僕たちは、立会人になりました。

こういうシーンが、もっとあっていいと思うのです。(個人的には、議員の口からは、もっと歯切れのよい、もっと元気付けられるような回答が聞きたかったですが・・・でも、とても意味を感じました。)

 

ちょっと色々書きたいことがあって、・・・煩雑な文章になってしまってすみません。

 

もうね、最初にも書きましたが、

 

今は、それぞれが持っている情報の種類も、入手経路も、その種類も、その理解の深度も、

この状況をどう捉えるかも、どう対処するかも、

誰の意見に賛同するのか、反対するのか、疑問を呈するのか、異論を唱えるのか、

十人十色、百人百色、意見が色々わかれるのが当たり前だと思います。

何を受け止め、考えるか、スルーするか、見なかったことにするか、

恐怖におののくか、大きく構えてどっしりとしてるのか、

動くか、動かないか、何かをするか、しないか、

誰に手を差し伸べるべきなのか、それは、他人なのか、それとも、自分なのか。

 

みんな立場や置かれている環境は違うのですから、

最後は、自分で決めることです。

ですが、これはこの日本に住む僕たち皆のことです。

皆、どこかで繋がってます。

だから、皆で、一生懸命、考えましょう。

出来ることを、しましょう。

 

今はカオスですが、いつか、必ずまた平和が来ますから。

平穏な日々を、また皆で作りましょう。

こちらに来てくださっている皆さんは、その中でもとても近しい仲間だと、僕は思っています。

 

ちなみに、僕は元気ですよ。

ご心配、どうもありがとうございます。

皆さんも、どうか心身共に、お元気でお過ごしくださいね。

こんな時だからこそ、健康第一ですものね。

しっかり、頑張っていきましょうね。

 

では。

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今、NHKで、天気予報のBGMとしてですが、ずっとキース・ジャレットのケルンコンサートのが流れています。

もし、聴けるなら、聴いて頂けたらと思います。

なんだか、泣けてきます。

こんなときですが、こんなときだからこそ、なお一層、心に沁みます。

僕にとって、大切な、一番美しい音楽の一つですから。

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