ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




三月も春間近。

桜も、咲いてきました。

今日は、がっこーで講師連絡会とやらが。

これも原発問題に端を発するのですが、節電の影響で、夏場の授業が厳しくなりそうとのこと。

「暑い中、頑張ってもらいます」

じゃなくて、

「今年は、夏休み期間を大幅に延長します。」

 

スケジュールを聞いて、ビックリ。

「・・・この期間は学校を閉鎖して電力を抑えることになりました」

・・・授業も減る上に、自主的にスタジオで練習することもできないのか。

 

そして、ここ二年、補助員として僕たちを支えてくれた元学生の女の子が、任期を終えて社会にでることになりましたが、その挨拶で「今まで学生として二年間、そして、補助員として二年間、先生方には本当にお世話になりました。実は、決まっていた就職先の内定が、震災の影響で取り消しになってしまい・・・明日から職探しになってしまいますが・・・(以下略)」

聞けば、都内の某大手リハーサルスタジオに就職が決まっていたのだそう。彼女は、いつも明るく居、朗らかで、仕事も早く、正確で、僕も随分助けられました。なんでこんな子の将来まで揺さぶる・・・。

その後、ちょっと話すことが出来たのですが、いつものように明るく「そうなんですよー。でも、何もしないわけにもいかないですし・・・。川村先生、本当にお世話になりました!」って頭を下げるんです。

・・・辛い。

「大丈夫だよ!〇〇さんなら、絶対にいい就職先が見つかるよ!間違いないって!僕が保障する!」

って、励ますことしか出来ませんでした。

 

くそう・・・。

 

 

IAEA(国際原子力機関)が、福島県飯舘村の住民に避難勧告を出したニュースはご存知のとおりです。

原発から40kmという、政府からしたら、「安全」としてきた村の土から、基準値の2倍の放射性物質が検出されたのです。

 

放射性物質:飯舘村、避難基準超す 日本にIAEA勧告

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110331k0000e040023000c.html?inb=yt

 

しかし、保安院は、大丈夫と発表。

 

<福島第1原発>飯舘村「避難不要」 保安院が被ばく量試算

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110331-00000108-mai-soci

 

政府も、大丈夫、と。

 

枝野長官、飯舘村への避難勧告には否定的

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110331-OYT1T00556.htm

 

外国から来た人たちに「ここ危ないよ」って指摘され、住民を避難させるように勧告され、

日本はその勧告は、受け入れず。大丈夫です、とな。

なんかもう、「はい、そうですか。」という感じになってきました。(慣れちゃだめ。)

でも、当該現地の方々は、本当に、本当にお気の毒です。生きた心地がしないでしょうね・・・。

 

ちなみに、こちらは26日のニュースです。

福島第一原発事故、スリーマイル超えレベル6相当に

http://www.asahi.com/national/update/0324/TKY201103240465.html

この記事で、注目はこちらです。ちょっと要約しますが、

「40㎞離れた福島県飯舘村で326万ベクレル/㎡観測 チェルノブイリでは55万ベクレル/㎡で強制移住だった。」

 

・・・さて。

もう、ぐったりされた方も多いかと思います。

しかし、こういうことが起こっているのが、今の日本の現実です。

 

福島原発を廃炉にするにしても、それには数十年かかる、ということです。

出口見えない福島原発危機、解決には数十年か

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20365420110331

 

ちょっと、まだどこかではもう少し希望的な気持ちを持ってたのですが、

実際にこういう年月を目の前に出されると、くらくらします。

(あ、この眩暈で、東電の社長さんは・・・)

 

でも、止めないわけにはいかないですものね。

本当に、祈ることしかできませんが、どうか、現場の職人さんたちには、頑張って頂きたい。

一日でも早く、かすかでもいいから、光が見えて欲しい。

こうしている間にも、放射能が漏れているかと思うと・・・。

 

以下は、チェルノブイリから10年後に作られたNHKドキュメントです。

(普通にテレビで放送されたものですが、一部、衝撃的な映像を含みます。そういったものに耐性の無い方、また、弱い方はご覧になられませんよう。)

 

でも、できたら、一度見ておいたほうがいいです。

 

「チェルノブイリ原発事故 終わりなき人体汚染」

1.(約14分)
http://www.youtube.com/watch?v=rCX1A3yJLqI&feature=related

2.(約14分)
http://www.youtube.com/watch?v=gFOxGGdzfn8&feature=related

3.(約11分)
http://www.youtube.com/watch?v=oHg23DkfZDA&feature=related

4.(約9分)
http://www.youtube.com/watch?v=tsE0CqvuifE&feature=related

 

解説より一部抜粋

『キエフにある脳神経外科研究所。ここでは重い精神症状に悩む事故処理員500人以上について検査と治療を続けてきた。その結果、事故処理員たちの脳に異変が起きていることが明らかになってきた。

医師: 「この患者は脳に障害があり、うまく話せません」
患者: 「彼は…まだ少ない…これから…たくさんある…まだ少ない…」
医師: 「自分ではちゃんと話しているつもりなのです」
患者: 「210大隊…苦しい…わからない。何を話せばいい…よくなる…(泣き出して塞ぎ込んでしまう)」

事故のあった年に緊急部隊の一員として動員されたこの患者は、相手の言うことは理解できるが、自分で話そうとすると意図しない言葉が出てしまう。』

 

「直ちに健康に影響はない」で、合っているのかもしれません。

 

何もかも、取り越し苦労で済めばいいのですが、結果は、後からしかわからないのです。

 

オバマ米大統領は、「原発は続ける。米国はすでに電力の5分の1を原子力でまかなっているのだし、原子力は環境を汚さない点に注目すべきだ」といいました。

http://news.goo.ne.jp/topstories/world/163/0058a6e9b721bde5b04c4dad1c051b3e.html?fr=RSS

 

何割かは、利権なんでしょうけれども。

大丈夫なんかいな。

 

十年後も、同じように、皆で夕陽が見たいものです。

 

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先日アップした僕のピアノソロですが、本日より、オフィシャルウェブサイトのWORKSページにて、改めて公開いたしました。

(携帯からもお聴きいただけるかな。)

 

では。



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