ニュースを見た友人からのメールで知りました。
東京の浄水場から放射性ヨウ素検出 乳児の基準値2倍超 「飲用控えて」
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/fukushima_nuclear_threat/?1300859058
「東京都は23日、水道局の金町浄水場(葛飾区)から、放射性物質が乳児の暫定基準値の2倍を超える数値を測定したことを明らかにした。
都によると、放射性ヨウ素を水道水1キロあたり210ベクレルを検出したといい、乳児に水道水の飲用を控えるよう要請した。
乳児の水道水の摂取を控える地域は、東京23区、武蔵野市、町田市、多摩市、稲城市、三鷹市。
厚生労働省が示した乳児の飲用を控える暫定規制値は1キロあたり100ベクレル。」
すでにテレビでは、どこもやっておりません。
ちょっと信じられませんが、相変わらず通常番組で、
現在、テロップなどでの告知や、注意の呼びかけもありません。
乳幼児のいらっしゃる方は、特にご注意を。
お友達にも、教えてあげてください。
赤ちゃんのいらっしゃるご家庭、夜家に帰ってから、ニュースで知って、
お水の買い置きが無かったら、どうするんだろう。
汚染されてると知らされて、その水で作ったミルクは・・・飲ませられないですよね。
これが長引くようなら、
東電や国が、対象の家庭に安全な水の給水車を出すとか(範囲的に現実的ではないのかな・・・)、
赤ちゃんがいると証明できる方には、優先的にお水が買えるようにするとか、できないものでしょうか。
放射性ヨウ素は、ばい菌とちがって、煮沸しても無くなりませんし、浄水器を使っていてもダメです。
これは、デマや過度な心配ではなくて、東京都の公式な発表です。
乳児、と言ってますが、小さな子どもには、飲ませないほうが、僕はいいと思います。
国の言うことは、いつも100%信用できるのでしょうか。
(今まで、いったい何度、政治に裏切られたり、落胆させられてきたか・・・。
そういう意味では、今日の数値の告知も間違っていて、誤りでした、だと、これは嬉しいです。)
怖がりすぎかもしれませんが、命にかかわるかもしれないことですから。
後の祭りでは、済まされないです。
官房長官の発表ですと、
「残念ながら福島原発から放射性物質が大気中に出ているのは間違いない。雨が降ったので、いろいろなところに影響を与えるのはありうる。数回摂取しても、将来にわたっても健康への影響が出ることはない。」
はい、つまり、あとは、ご自分の“適切な判断”で、ということですから、
・・・適切に判断しなくてはいけません。
まずは、自分にとって、自分の大切な人たちにとって、適切に。
ちなみに、これは、昨日、22日朝の測定値だそうで、今朝の測定値はまだ出ていないそうです。
この時間差を考えますと、明日、他の地域でもでるかもしれませんし、
実はもうその水を、今日飲んでいる水かもしれません。これはわかりません。
どうか、お気をつけて。
で、告知では何も言ってないですけど、
乳児に飲ませてはいけないほどの水は、
妊婦さんは飲んでも大丈夫なのかな。
あるいは、今は妊娠してないけど、これから、いつか子ども生もうと思っている女性は大丈夫なのかな?
同じように、いつか子どもが欲しいと思ってる男性は、大人だし、大丈夫なのかな。
半減期というものがあり・・・
尿でほとんど体外に排出されます・・・
甲状腺に蓄積されることもありますが、大人ですと、パーセンテージは極めて低いです・・・
数回摂取しても問題ありません・・・
・・・それなりに時間が必要で、序々に半減ですよね。
・・・ほとんど、ですよね。少しは体内に残るのですよね。
・・・でも、ゼロじゃないんですよね。
・・・数回摂取って、どのくらいは大丈夫なんだろう。
洗えば大丈夫だという野菜ですが、あなたの家の食卓にのせ、家族全員で食べられますか。
乳幼児以外は大丈夫、というその水を、自分の子ども(乳幼児ではない)に、飲んでごらん、と目の前で飲ませることができますか。
できるのかな・・・。いや、まさかね。
あとになって、病気になって、「あのせいだ」と文句言っても(例えば裁判を起こすとかしたって)、
「いや、癌は今や一般的ですからねぇ。原発事故との因果関係は、はっきりしません」って言われるかもしれないですしね。
絶対にそうは言われない保障なんて、無いですよね。
あちらは、今、「大丈夫です」って言ってるんですし。
希望的な言葉とか、楽観した言葉を信じたくなる気持ちは誰でもあります。
誰だって、安心したいですもの。僕だって、同じです。
やっぱり、安心できる言葉にすがりたくなりますよ(・・・宗教というものの存在はそういう心理と深く結びついていますね)。
でも、「おそらく」「・・・と思います」「まず」そして、「ただちに」。
よく聞けば、安心材料を並べてくれている方たちにだって、結局のところは、わからないんですよね。
なぜなら、誰も、こんな経験がないんですから。
東京の水から放射性ヨウ素がでたことなんて、今まで一度だって無いんですから。
過去の統計とか、一般的な確率でしか話せないですよね。それは、経験則ではないんですよ。
それは、責められもしないことです。
下にご紹介するリンクの菅谷松本市長のように、経験則で言っている方は、むしろ注意を呼びかけているように思います。
チェルノブイリで長く医療活動をした医師で、現松本市長の菅谷昭氏の定例会見で、「チェルノブイリでは、5年後に子どもの甲状腺がんが沢山でたんです」と言っていました。15分あたりからの発言で触れられています。(このサイトでご覧になれなくても、どこかではご覧になれますので、ご興味のあられる方は、よろしかったら。
「松本市長菅谷昭氏2011/3/22定例記者会見 福島第一原発事故についてコメント」
http://blog.livedoor.jp/nico_navi/archives/1475463.html
やっぱり、最後は個人が判断しないとだと思います。
私が考えたって仕方がない、お上の発表を信じます。
それも結構です。
でも、僕の立場は、違います。えらそうに、すみません。
でも、思うのです。
彼らは、最終的に、全ての国民の安全は、おそらく、守ってはくれない。
なぜなら、それは、現実的に不可能だから。
非難しているのではないです。
最善の努力をしてくれているのを否定はしません。
だた、その最善が、かならずしもこちらの最善とは一致しないのですよ。
僕たち国民、一人一人が必要とするものではないということです。
それは、不可能だからです。
あちらとしては、線引きをするしかないでしょう。
やむを得ず、どこかで、「・・・すみません!ここまでです」って、やるしかないんです。
こういうことは、身の回りにも、いくらでも事例がありますよね。
人気のチケットは売り切れるものですし、
閉店時間になったら、こちらがいくら買いたくたってスーパーは閉まってるんです。
これはちょっと飛躍しすぎだったかもしれませんが、
誰かの要求に応えるという点において、政治だけは例外だなんてことは、ないと思います。
避難所の方々の生活が、一向に改善されていないことからもお分かりになりますよね。
どうしても全員には、手は、回らないんですよ。
だから、いくらかの手助けは期待してもいいと思いますが、
最終的には、自分でどうにかするしかないんです。
過信は禁物だと思います。
これは、個人的にいつも思うのですが、
命に関わることを、統計や確率論で話す相手を信用して全てを丸投げして委ねるのは、
結構、ギャンブルだと思います。・・・いえ、いいんですけどね、ギャンブラーでも。
でも、生死をかけたギャンブルはちょっと怖いかもですよ。
なので、出来たら、可能な限り、情報収集はするべきだと思います。
(家族などの、誰か自分が信用できる人の力を借りたっていいと思います)
特にこういう非常時には、色々な意見が出ますから、
自分で、取捨選択をするしかないと思います。
命の根源である、水。
僕たちのほとんどは、水でできていますよね。
その水が、たとえわずかであっても、放射能で汚染されてしまっているなんて。
考えただけでも、ぞっとします。
皆さん、どうかお気をつけて。
最後に、一つ資料を。
あなたのお住まいの街に降っている、放射線の量を確認して下さい。
文部科学省まとめによる、「環境放射能水準調査結果:定時降下物)」(PDFファイルです)
I-131(ヨウ素131)半減期8日
Cs-137(セシウム137)半減期30年
3月21日9時~22日9時採取
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/22/1303977_21_22.pdf
3月22日9時~23日9時採取
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/23/1303977_22_23.pdf
宮城県と福島県の、「震災被害によって計測不能」という文字には、胸が痛みます。
一刻も早い計測機器の修復と、速やかな情報の公開を。
もしかしたら、その一日の情報と対処の差で、助かる人だってあるかもしれない。
では。
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「東京都、24万本のペットボトル水配布へ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000966-yom-soci
東京都(石原氏)の対応が早かったですね。
事態が長期化しないことを祈りましょう。
---追記。---
大丈夫、大丈夫。
問題ありません。
長期的にも影響ありません。
テレビの御用学者さんたちをはじめ、そこかしこに「大丈夫」な話があります。
「とりあえず東京都の皆さん。
水道水を毎日600リットル以上飲むのはやめましょう。
毎日赤ちゃんにバケツ一杯の水を飲ませるのはやめましょう。 」
これが正しいなら、それは結果論として、めでたし、めでだしです。誰も傷つかないし、病気にもならないし、いいことだらけ。
じゃあ、・・・なんで東京都は慌てて明日から水を配るんだろう。
この数値は、、念には念を入れて、非常に厳しく定めた基準ですから、これを超えたからと言って、
すぐに影響があるわけではないのです。
これは、例えば毎日〇キロを〇〇日連続して食べたとしても、それでも自然界で浴びる放射線の半分で・・・。
あれ。「放射線」と「放射性物質」は違うものでは。
そもそも、そんなに大丈夫なら、
なぜ、その基準にしたのでしょうか。
これ以上は危険だ、と判断した基準だったからではないのでしょうか。
で、大丈夫な量の雨に濡れながら買い物に行って、大丈夫な量のホウレンソウやブロッコリーを買ってきて水道水で洗って、茹でて食べて、食後には大丈夫な量の水道水でいれたお茶をがぶがぶ飲んでも、それを毎日やらなければ、本当に全然大丈夫なんでしょうか。
そういった、単体でなく、複合汚染の場合の試算もしての発表なのでしょうか。
でもね、結果的に大丈夫なのはありがたいです。
でも、今、
「数値的には大丈夫ですが、やはりこれは正常ではないのですから、皆さん、気をつけてください。」
という話がほとんど無いのが、
ちょっと気持ち悪いです。
100人中1人しか死ななかったら、死亡率は1%。
100.000(十万)人中、1000人が死んでも、死亡率は1%。
100.000.000(一千万)人中、100.000(十万)人が死んでも、死亡率は1%。
でも、その一人ひとりには、生活があって、愛する家族がいて、将来も、あったはずです。
その人の人生は、ただの"1%”じゃない。
では。