怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

「酒好き医師が教える最高の飲み方」葉石かおり

2018-12-01 09:24:22 | 
こういう題名の本があれば迷わず手に取りたくなります。
すぐに図書館で予約したのですが、予約の待ちが50人以上あって忘れたころにやっと読むことができました。

でも読んでみれば如何に酒好きの医師と言えども、言っていることは非常に常識的。
倒れるまで飲むべしとか浴びるほど飲んでもいいとは絶対に言えないですからね。
医師が色々なデータから教える体に悪くない飲み方とは
一日のお酒の適量はアルコール換算20グラム、と言うことはビール中瓶1本または日本酒1合。
純粋アルコールを計算するには、飲酒量×アルコール度数/100×0.8.このくらいは知っています。でもだからと言って止まらないものは止まらない。
アルコール消費量と死亡リスクの関係を見てみると一日平均アルコール19グラムの飲酒者の死亡リスクは非飲酒者よりも低くなる。国内の40~79歳の男女11万人を追跡調査した結果1日平均23グラムが未満(日本酒1合未満)が最もリスクが低くなっている。適量飲酒は死亡率を下げるのだが、問題は適量に留まることが難しいということなんだよね。
悪酔い対策としてはアルコールの血中濃度を急激に上げないようにつまみに油濃いものを食べるべし。牛乳、キャベツも効果ありと言うので飲む前にまず牛乳(私は牛乳は苦手なのでヨーグルト)を飲んで、つまみに串カツにキャベツ!
アルコールは利尿作用があるので脱水症状が出ないようにこまめに水を飲むようにとか。摂取する量は酒と同程度。
アルコールによって脳下垂体にある抗利尿ホルモンが抑制され、必要以上の尿が出てしまうというメカニズムらしい。因みにビールを飲んだ後の尿の量は、実際に飲んだ量よりも多くて、1.5倍にもなるとか。大量に出た尿の量が減ってきたら脱水のサイン!
酒を飲んで顔が赤くなる人はアセトアルデヒドの作用だが、日本人はこれを分解するアセトアルデヒド脱水素酵素の方が不活性型(40%)と失活性型(10%)が多くて酒に弱い民族と言える。酒が鍛えることで強くなるのは不活性型なのですが、アルコールには弱いのでアセトアルデヒドの毒性に長くさらされるリスクがあるので食道がんとか咽頭がんの罹患率が高くなる。
振り返ってみると私はこの不活性型のような気がするので気を付けないと。
ところで飲む前にウコン入りドリンクを飲むといいと言われているし、たまには飲んでいますが、ウコンによる薬物性肝障害の報告は多く、根を自分で煮だして飲むなどというハードな摂取方法は危険です。
基本、アルコールは人体にとって毒物なのでそれでも飲みたい場合は適量と言うのですが、そういわれても…
まあ、悪いことばかりではなくていいことも書いてあります。一応週に2日は休肝日を設けているのですが、休肝日もいいけど週にアルコール150グラムにすることの方が大切みたいです。週5日で150グラムと言うことは5で割って1日に30グラム、日本酒1.5合。テニスの後1回で60グラムは飲んでいるんですよね。
芋焼酎、泡盛には血栓を溶かす物質が多く含まれ、本格焼酎には善玉コレステロールを増やす効果があるとか。よく知られているように赤ワインにはポリフェノールが多く含まれ酸化を防ぐので、心疾患予防になるし、認知症にも効果があって、ピロリ菌の殺菌作用があるとか。でも適量は男性でワイングラス2杯程度。う~ん、ボトル1本ではないんだ。
日本酒はアミノ酸が豊富なので肌に付けたりお風呂に入れると美肌効果がある。その場合磨きすぎた純米大吟醸よりも純米酒の方がいいそうです。
ビールに含まれる苦み成分のイソα酸はアルツハイマー病の原因となるアミロイドβ沈着の抑制とか脳内炎症の緩和効果があるので認知症予防に効く。できるだけ苦いビールがいいみたいですが、でも適量はやっぱり中瓶1本…
残念ながら目からうろこの治験はあまりなくて、結論的には飲むのはいいけどほどほどに。
面白くも何ともありません。
コメント
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