こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「ある料亭の再生物語<第2部>(その1)」
まず、第1部で上がった従業員のアイデアをまとめてみよう。
●板長の料理ショー
●クラシックやジャズ、ラテンなどのコンサート
●フラメンコ
●フラダンス
●カラオケ大会
●お茶会・生け花教室などの趣味の会 板長のおいしい料理つき
●着物と宝石の展示会
●芸者さん体験 等
上記には触れられていないが、その他に上がったものもある。
●着物着付け教室
●畳でオセロ大会
●板長のおすすめランチ、料亭でランチ
●1日限定数組のみのディナー
●畳DE夜会
●板長のお料理教室 等があった。
これらの意見をどのように現実にしていくかは、社長と女将、板長と、それに新しく加わった本田にゆだねられることになった。
数日後から、この3人はある1室に集まり、協議を始めた。
「先日はありがとう。みんながあんなに千樹のことを思ってくれているとは、思ってもいなかったんで、びっくりした。嬉しかった」
社長がまずそう言った。
「やっぱり従業員を大事にしてきてよかったと私も思ってるわ」
女将がその後を続けた。
「お客様も大事ですが、接客してお客様に実際に対してくれるのは、何といっても中居さんですし、お料理を気に入っていただけるのは、板場のみなさんがいるからですから」
コンサルタントの本田も、従業員が楽しく働いてくれる職場にしなければ、お客様も楽しくないのだという持論から、賛成した。
「いえ、働いている者たちは、社長や女将さんを信頼していますから」
板長は謙遜して答えた。
「さてと、まあそんなに褒め合っていてもしょうがないから、今日の本題に入ろうか。女将(社長は職場に出ると妻のことをこの職名で呼ぶことにしている。そうすることによって、公私混同をしていないということをみんなに示している)は、昨日も内々で聞いたけど、思っていることをもう一度ここでふたりに話してくれないか」
「そうね。私はみんなに集まってもらう前に考えてたことがあったの。だからみんなにそれを聞こうと思ったんだけど」
「どんな考えなんですか?」本田が聞いた。
「やっぱり今までの千樹のことが頭にあったから、その延長でしか考えてなかったの。だから、もう一度昔の千樹のにぎわいを取り戻したかった。ほらもうすぐ千樹も創業80年じゃない。その創業を記念して、百貨店じゃないけど創業祭というのかしら、そんなものを開いて、今までお世話になったお客様を招待しようと思ったりしていたのよ。それでその場でお客様にもっと愛されるように生まれ変わりますので、いろいろな意見をお客様に聞こうと思っていたの。お客様の意見からいい考えが浮かぶはずという考えがあったの。でもそれじゃ今までの延長線上でしかアイデアが出てこないかもしれないって、この間のみんなの話で判ったわ」
「いや、お客さんも、千樹を本心から思ってくれる人だったら、いいアイデアをくれたかも知れないよ」
社長がなぐさめた。
「まあそれもいいと思いますが、私はお客様にそんなことを聞くのは反対ですね。そりゃお客様のために尽くすというのはサービス業の大本ですが、それとお客様の意見を聞くというのはちょっと違うんじゃないかなあと、私はいつも思っているんですよ」と本田が言い始めた。
つづく
<2>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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●板長の料理ショー
●クラシックやジャズ、ラテンなどのコンサート
●フラメンコ
●フラダンス
●カラオケ大会
●お茶会・生け花教室などの趣味の会 板長のおいしい料理つき
●着物と宝石の展示会
●芸者さん体験 等
上記には触れられていないが、その他に上がったものもある。
●着物着付け教室
●畳でオセロ大会
●板長のおすすめランチ、料亭でランチ
●1日限定数組のみのディナー
●畳DE夜会
●板長のお料理教室 等があった。
これらの意見をどのように現実にしていくかは、社長と女将、板長と、それに新しく加わった本田にゆだねられることになった。
数日後から、この3人はある1室に集まり、協議を始めた。
「先日はありがとう。みんながあんなに千樹のことを思ってくれているとは、思ってもいなかったんで、びっくりした。嬉しかった」
社長がまずそう言った。
「やっぱり従業員を大事にしてきてよかったと私も思ってるわ」
女将がその後を続けた。
「お客様も大事ですが、接客してお客様に実際に対してくれるのは、何といっても中居さんですし、お料理を気に入っていただけるのは、板場のみなさんがいるからですから」
コンサルタントの本田も、従業員が楽しく働いてくれる職場にしなければ、お客様も楽しくないのだという持論から、賛成した。
「いえ、働いている者たちは、社長や女将さんを信頼していますから」
板長は謙遜して答えた。
「さてと、まあそんなに褒め合っていてもしょうがないから、今日の本題に入ろうか。女将(社長は職場に出ると妻のことをこの職名で呼ぶことにしている。そうすることによって、公私混同をしていないということをみんなに示している)は、昨日も内々で聞いたけど、思っていることをもう一度ここでふたりに話してくれないか」
「そうね。私はみんなに集まってもらう前に考えてたことがあったの。だからみんなにそれを聞こうと思ったんだけど」
「どんな考えなんですか?」本田が聞いた。
「やっぱり今までの千樹のことが頭にあったから、その延長でしか考えてなかったの。だから、もう一度昔の千樹のにぎわいを取り戻したかった。ほらもうすぐ千樹も創業80年じゃない。その創業を記念して、百貨店じゃないけど創業祭というのかしら、そんなものを開いて、今までお世話になったお客様を招待しようと思ったりしていたのよ。それでその場でお客様にもっと愛されるように生まれ変わりますので、いろいろな意見をお客様に聞こうと思っていたの。お客様の意見からいい考えが浮かぶはずという考えがあったの。でもそれじゃ今までの延長線上でしかアイデアが出てこないかもしれないって、この間のみんなの話で判ったわ」
「いや、お客さんも、千樹を本心から思ってくれる人だったら、いいアイデアをくれたかも知れないよ」
社長がなぐさめた。
「まあそれもいいと思いますが、私はお客様にそんなことを聞くのは反対ですね。そりゃお客様のために尽くすというのはサービス業の大本ですが、それとお客様の意見を聞くというのはちょっと違うんじゃないかなあと、私はいつも思っているんですよ」と本田が言い始めた。
つづく
<2>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
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