こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「ある料亭の再生物語 <第2部>(その3)」
「私、あれからちょっと考えたことがあるの。劇場的にしてはどうかなって。落語なんかも定期的に開いてもいいし。舞台も設備も狭いけどあるんだから」
「千樹寄席、か。面白いかも。寄席だけじゃなく、他の芸能関係等も上演すれば」
社長が後を継いだ。
「そこにお弁当も出すのよ。千樹特製のお弁当。できるだけいいものでリーズナブルに。それをいつか名物にできないかなあって。その千樹弁当をゆくゆくはデパ地下なんかで販売できればって」
「おせちだけじゃなくてね」
「そうなの。おせちはデパートからも毎年注文が来るけど、あれをもっとポピュラーなものにしたいなあって」
「いいのか、千樹がポピュラー化して」
「いいのよ。できればもっとたくさんの人にこの千樹の味を味わってもらいたいの。それもできたら買っていったお弁当を自宅で味わうんじゃなくて、この雰囲気の中で。千樹弁当は千樹で食べてもらった方がもっとおいしく味わえると思うし。まあそれが無理だったら、ちょっとゆずってお客さんの自宅で千樹の味が楽しんでもらう、それはそれで千樹の味を知ってもらうことになって、今度はじゃあ千樹で食べたいと思ってもらえるようになれば、それに越したことはないわ」
「なるほど。大衆化と言うとちょっといやですけど、もっとこの千樹の味に憧れている人たちに広めていければいいということですね」と本田がまとめた。
「そうなの」
「それじゃその線で煮詰めていきますか」
「ああ、そうしよう。どう板長?」
社長が板長に聞いた。
「私の味でよければ、それはもう、ぜひ」
「よし、料亭千樹は今日から味の千樹になるか」
「何かそれにふさわしい名前をつけなくちゃいけませんね、女将さん、社長」と板長が初めて自分の意見を言った。
「お、やっと板長もその気になってくれたね、いいぞ」社長が嬉しそうに板長を冷やかした。
方向性もだいたい見えてきて、なんだかいい雰囲気になってきた。
「基本的には料理だということですね」
本田が言った。
「そうだね。その料理を味わってもらうためのいろいろな仕掛けをその時そのときで企画していけばいいのかな。評判がいい企画は定期的にして、ダメだったら1回きりでよせばいいんだから、な」
社長も笑顔でアイデアを出し始めた。
「デパ地下で評判になったら、またお客様が逆に、そちらの方からこちらに来てくれるようになるかもしれないしね。そちらからの流れの方が千樹としてもいいわ」
「今まではこちらサイドというか、内側だけで商売をやってきたが、やはりこういう時代だから、もっと外に目を向けていかないとダメだなあ。料亭でございっておさまってる場合じゃないんだ」
社長が感慨をこめて言った。
「いや、きちんとやっていけるところは、その中で新しいものにチャレンジして改革しながら暖簾を守っていくことが一番いいんですよ」と本田は言った。
「それができなくなってきたから、こうして悩んでいる、というわけか」
「そういうことですね。でもこういった路線変更だって、きちんとした暖簾があるからこそできることであって、今まで何とか、景気だけに頼っていい加減とまではいわないけど、ただ流されるままにやってきたところは、もうこの時代は潰れざるを得ないんです。いつものことながら、何でもきちんと経営を続けていることが肝心なんです」
「暖簾に頼らず、その時代に合うように、その暖簾をちゃんと磨いていくということか」
「そういうことです。さてと、それでは具体的な話にそろそろ移っていきませんか」
「そうよね、今までは今まで、これからのことが大切なのよ」
女将が本田の後を受けて言った。
このようにして、いくつか具体的な案が決まっていった。
<4>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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「ある料亭の再生物語 <第2部>(その3)」
「私、あれからちょっと考えたことがあるの。劇場的にしてはどうかなって。落語なんかも定期的に開いてもいいし。舞台も設備も狭いけどあるんだから」
「千樹寄席、か。面白いかも。寄席だけじゃなく、他の芸能関係等も上演すれば」
社長が後を継いだ。
「そこにお弁当も出すのよ。千樹特製のお弁当。できるだけいいものでリーズナブルに。それをいつか名物にできないかなあって。その千樹弁当をゆくゆくはデパ地下なんかで販売できればって」
「おせちだけじゃなくてね」
「そうなの。おせちはデパートからも毎年注文が来るけど、あれをもっとポピュラーなものにしたいなあって」
「いいのか、千樹がポピュラー化して」
「いいのよ。できればもっとたくさんの人にこの千樹の味を味わってもらいたいの。それもできたら買っていったお弁当を自宅で味わうんじゃなくて、この雰囲気の中で。千樹弁当は千樹で食べてもらった方がもっとおいしく味わえると思うし。まあそれが無理だったら、ちょっとゆずってお客さんの自宅で千樹の味が楽しんでもらう、それはそれで千樹の味を知ってもらうことになって、今度はじゃあ千樹で食べたいと思ってもらえるようになれば、それに越したことはないわ」
「なるほど。大衆化と言うとちょっといやですけど、もっとこの千樹の味に憧れている人たちに広めていければいいということですね」と本田がまとめた。
「そうなの」
「それじゃその線で煮詰めていきますか」
「ああ、そうしよう。どう板長?」
社長が板長に聞いた。
「私の味でよければ、それはもう、ぜひ」
「よし、料亭千樹は今日から味の千樹になるか」
「何かそれにふさわしい名前をつけなくちゃいけませんね、女将さん、社長」と板長が初めて自分の意見を言った。
「お、やっと板長もその気になってくれたね、いいぞ」社長が嬉しそうに板長を冷やかした。
方向性もだいたい見えてきて、なんだかいい雰囲気になってきた。
「基本的には料理だということですね」
本田が言った。
「そうだね。その料理を味わってもらうためのいろいろな仕掛けをその時そのときで企画していけばいいのかな。評判がいい企画は定期的にして、ダメだったら1回きりでよせばいいんだから、な」
社長も笑顔でアイデアを出し始めた。
「デパ地下で評判になったら、またお客様が逆に、そちらの方からこちらに来てくれるようになるかもしれないしね。そちらからの流れの方が千樹としてもいいわ」
「今まではこちらサイドというか、内側だけで商売をやってきたが、やはりこういう時代だから、もっと外に目を向けていかないとダメだなあ。料亭でございっておさまってる場合じゃないんだ」
社長が感慨をこめて言った。
「いや、きちんとやっていけるところは、その中で新しいものにチャレンジして改革しながら暖簾を守っていくことが一番いいんですよ」と本田は言った。
「それができなくなってきたから、こうして悩んでいる、というわけか」
「そういうことですね。でもこういった路線変更だって、きちんとした暖簾があるからこそできることであって、今まで何とか、景気だけに頼っていい加減とまではいわないけど、ただ流されるままにやってきたところは、もうこの時代は潰れざるを得ないんです。いつものことながら、何でもきちんと経営を続けていることが肝心なんです」
「暖簾に頼らず、その時代に合うように、その暖簾をちゃんと磨いていくということか」
「そういうことです。さてと、それでは具体的な話にそろそろ移っていきませんか」
「そうよね、今までは今まで、これからのことが大切なのよ」
女将が本田の後を受けて言った。
このようにして、いくつか具体的な案が決まっていった。
<4>へつづく。
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