言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

コピーライターになりたいか <18>

2011-07-12 09:27:01 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

ほんとうですと、昨日の投稿分ですが、都合により、今日の投稿になります。
ごめんなさい。
この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第18回目です。

「18.あり得ないことも、考えよう」


今回は前回の「常識をひっくり返そう」とよく似た内容ですが、コピーライティングにはあり得ない、そんなこと起こる分けないじゃん、というようなこともアイデアの中に入れていかないと、到底いいコピーは書けないということを今日はちょっと書いてみます。

昔は人間は空を飛ぶことはできなかった。しかし今では道具の力を借りてだが、人間は空を飛んでいる。
このように、何かひとつプラスすることで、あり得なかったことが、当たり前のようにできる。

コピーは、その何かであり、商品にプラスするものでもあります。ですから、あり得ないものも、ひとつの提案として入れてみましょう。あり得るものなら、逆にだれが考えてもいいものだし、だれでもが思いつくようなことです。
しかし、あり得ないもの、あり得ないことは、なかなか誰にでも思い浮かべられるものではありません。だからあり得ないことなんです。

しかし、無から有を生み出さなければならないコピーライターは、そんなあり得ないことも、視野に入れて頭の中で嵐を起こさなければなりません。

こんな例がありました。
ある酒屋さんの話。

普通ならあり得ないネーミングの清酒をつくり、売り出した。
 その名は
   ↓
   ↓
   ↓
    →  →  →  『貧乏神』

普通、清酒ならめでたい名前にするのが多いようですが、あえてこの酒屋さんは、自店のオリジナルブランドとしてつくり、そして見事に売り切りました。

しかしやはりそのまま店に陳列しておくだけでは絶対に売れません。どんな工夫をしたでしょうか。

その酒屋さんは、マスコミにプレゼンし、店でもユニークなPOPで対応しました。そうすると、面白いネーミングなので、地元の新聞やテレビでは取り上げてくれたらしい。

あなたなら、こんなネーミングの商品がまわってきたら、いったいどのように料理しますか。

「貧乏神を飲み干してしまおう」というコンセプトでつくるのが一番だ。この不景気から脱出するためには、貧乏神をパアーと飲みこんでしまうのが一番いい。
多分このネーミングは、そんなところからの発想だったのではないかと思います。それなら、「貧乏神」というネーミングがグ~ンと生きてくる。はつらつとさえしてくるから不思議です。
逆にそれが貧乏神だからこそ、たくさん飲んでもらえる。残ったらたいへんだから。

そういうことです。あり得ない商品、あり得ないネーミング、あり得ない使い方。あり得ないものにはすごいインパクトが内包されています。そのあり得ないものを取り出して、世に出していくのも、これまたコピーライターの役目であるとも言えるのではないでしょうか。

あなたなら、どんなあり得ないものを生み出しますか。
みんなから「あり得ね~よ~」というブーイングが聞こえれば半ば成功したようなものです。
がんばってください。

<19>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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葬儀の司会は厳かにして滑稽

2011-07-12 09:16:19 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

昨日は、お世話になっている会社の会長のお葬式に参列しました。

社長のごあいさつの中で、「会長は『生涯現役』を貫き、つい最近まで店に顔を出して、その様子を見に来ていました」という言葉がありましたが、御年94歳まで現役で終えられたのは幸せだったしょうね。

自分の身に置き換えるとあとまだ数十年の長きにわたり、一所懸命に仕事をしなくてはならないということを考えると、気の遠くなる話です。
いやあすごい人でした。

売場で出会うといつもニコニコしている人で、売場の外に出ると、小さく鼻歌を歌っていらっしゃったことも覚えています。


さてそのお葬式ですが、いつも思うんですが、どうしてあの司会の方は、これでもかというほど馬鹿ていねいで、いかにもみんな悲しめというような口調なんでしょうか。
もう少し普通に話した方がよほど亡くした方への思いが募るのに、と思います。

本人は、厳かでいいと感じ、心の裡で「さあどうだ。うまいだろう。」と言ってるような気がしてしょうがないと感じているのは自分だけでしょうか。まあ多分マニュアルにあるんでしょうね。マニュアルにあることをそのまま読んでいるから、心が感じられないんということもあります。

私からみれば、まるでカリカチュアそのもの。滑稽でしかありません。

また最近では式を始めるのに、『開式します』という言葉を使うのでしょうか。どうも文語的で話すときに使う言葉ではない、と自分では思っています。
さらに開式という言葉は、私は他ではあまり聞いたこともなければ、書物で読んだこともありません。
確かに辞書には載っているようですが。
どうして「ご葬儀を始めます」というような言い方はできないのでしょうか。

特に最近は、葬儀をより儀式的に、盛大にしようというような、葬儀社側の勝手な風潮があるようで、ちょっと嫌みになり過ぎているきらいもあります。
むずむずと身体のどこかがかゆくなってくるような、あのいかにもという物言い、何とかしませんか。

驚いたことに、導師が読経の最後に、亡くなられた方の生涯のあらましを述べられました。今までにたくさんの葬儀に出させていただきましたが、これは初めての経験です。
これはとてもいいことではないでしょうか。読経のように、聞いている人たちにはその意味が分からないものよりも、その部分がなんだかとても胸にしみこんできました。


それでは今日はこれで。


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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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