こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。
この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
それでは第19回目です。
「9.コピーは、詩と似て、非なるもの」
数年前、よくテレビでよく放送されていた日本生命の「愛する人のために~」というCMを覚えていますか。
そのボディコピーは、有名な詩人、谷川俊太郎のコピーだということは、画面の下に小さく表示されるので判ります。
それではあれが「詩」かというと、そうではないと、わたしは思っています。
谷川俊太郎という詩人が書いた「コピー」です。わたしに言わせれば、よく彼ほどの詩人が、一私企業のために「コピー」を作ったなあと感心する一方、あのコピーが谷川俊太郎の作だと知って、ちょっとがっかりしました。
なるほど、文章そのものは詩人らしい細やかさが溢れたいいコピーです。あれが、コピーライターの作だったら、僕は文句なしにそのコピーを誉めたでしょう。しかし、あれは谷川俊太郎の「詩」だとしたら、何とあざとい「詩」だろうと思ます。
広告のコピーとは、まず、広告する企業なり商品なりを、宣伝するために書かれる純粋な文章であって、そこに「商品を売る」という文面があっても、それはあざといとは言えません。それが、広告におけるコピーの役割ですから。
しかし、あの「詩」とも「コピー」とも、読者にどちらともとらせるやり方は、ちょっと卑怯ではないでしょうか。
古今東西の名作の文章を引いてきて、それをヘッドラインなどに結びつけるやり方の方が、まだいいと思います。
コピーは、純粋な広告文です。その中には「詩」のような形をとるものをあるでしょう。小説のような形式で、うまく商品に持っていく手法もあるでしょう。それは、コピーライターの腕です。
しかしコピーライターは、詩人であってはいけないと、わたしは思っています。コピーが「詩」になったら、逆に商品を購入する人に対して嘘をいうことにならないでしょうか。
コピーも、詩も、クリエイティブなものですが、目的は180度違うということを肝に銘じていてほしいんです。
今回は、あえて、苦言を呈しました。
天下の大詩人に喧嘩を売ったわけではなく、あれを、日本生命の広告コピーとするなら、作者名を出さないでほしかった。コピーライターとは、あくまでも表には出ない職業なのですから。
あそこに「谷川俊太郎」という名前が出た瞬間、僕は日本生命のあざとさを見たように思いました。
名前を出してほしくなかった。
あそこに谷川俊太郎という名前を出した瞬間、日本生命の底の浅さがのぞいてしまった感じがします。名前を出さずに、あのコピーを出していれば、よかったのに。
しかし、これから本格的にコピーライターとして飯を喰っていきたい方は、あの「詩」か「コピー」か判らないような文章をよく読んで、自分のものにしてもらいたいと思います。あれは、広告のコピーとしてはとてもいいものだと思うから。
なんだ、矛盾しているじゃないかという人もいるだろうけれど、あれをコピーとして考えるなら、とてもいいコピーなんです。なかなか、あんないいコピーは書けません。
<20>へつづく。
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「売れるキャッチコピーを作ろう」をぜひお読みください。
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TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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「9.コピーは、詩と似て、非なるもの」
数年前、よくテレビでよく放送されていた日本生命の「愛する人のために~」というCMを覚えていますか。
そのボディコピーは、有名な詩人、谷川俊太郎のコピーだということは、画面の下に小さく表示されるので判ります。
それではあれが「詩」かというと、そうではないと、わたしは思っています。
谷川俊太郎という詩人が書いた「コピー」です。わたしに言わせれば、よく彼ほどの詩人が、一私企業のために「コピー」を作ったなあと感心する一方、あのコピーが谷川俊太郎の作だと知って、ちょっとがっかりしました。
なるほど、文章そのものは詩人らしい細やかさが溢れたいいコピーです。あれが、コピーライターの作だったら、僕は文句なしにそのコピーを誉めたでしょう。しかし、あれは谷川俊太郎の「詩」だとしたら、何とあざとい「詩」だろうと思ます。
広告のコピーとは、まず、広告する企業なり商品なりを、宣伝するために書かれる純粋な文章であって、そこに「商品を売る」という文面があっても、それはあざといとは言えません。それが、広告におけるコピーの役割ですから。
しかし、あの「詩」とも「コピー」とも、読者にどちらともとらせるやり方は、ちょっと卑怯ではないでしょうか。
古今東西の名作の文章を引いてきて、それをヘッドラインなどに結びつけるやり方の方が、まだいいと思います。
コピーは、純粋な広告文です。その中には「詩」のような形をとるものをあるでしょう。小説のような形式で、うまく商品に持っていく手法もあるでしょう。それは、コピーライターの腕です。
しかしコピーライターは、詩人であってはいけないと、わたしは思っています。コピーが「詩」になったら、逆に商品を購入する人に対して嘘をいうことにならないでしょうか。
コピーも、詩も、クリエイティブなものですが、目的は180度違うということを肝に銘じていてほしいんです。
今回は、あえて、苦言を呈しました。
天下の大詩人に喧嘩を売ったわけではなく、あれを、日本生命の広告コピーとするなら、作者名を出さないでほしかった。コピーライターとは、あくまでも表には出ない職業なのですから。
あそこに「谷川俊太郎」という名前が出た瞬間、僕は日本生命のあざとさを見たように思いました。
名前を出してほしくなかった。
あそこに谷川俊太郎という名前を出した瞬間、日本生命の底の浅さがのぞいてしまった感じがします。名前を出さずに、あのコピーを出していれば、よかったのに。
しかし、これから本格的にコピーライターとして飯を喰っていきたい方は、あの「詩」か「コピー」か判らないような文章をよく読んで、自分のものにしてもらいたいと思います。あれは、広告のコピーとしてはとてもいいものだと思うから。
なんだ、矛盾しているじゃないかという人もいるだろうけれど、あれをコピーとして考えるなら、とてもいいコピーなんです。なかなか、あんないいコピーは書けません。
<20>へつづく。
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
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