言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩」(その7)

2012-07-18 10:20:06 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩」(その7)


「医者もサービス業なんです。それもお客様、患者さんですね。お客様から感謝されることが多い、幸せなサービス業ですよ」

本田が続けた。

「そう考えるところから、今回のわたしの提案は出発しています。どうでしょうか、奥さん。いいですか?」

「分かりました。お願いします」

「ありがとうございます。それでは具体的な内容に入りたいと思います。ついでに奥さんにお聞きしたいんですが、奥さんなんかがお店に買物に行って、
この店はいいなあと思うときはどんなときですか?」

「お店、いいお店、ねえーー。そうね、まず一番はきれいなお店だわね。汚いとか、店の中が乱れているような店は、いやだわ」

「そうなんです。誰もがそう思います。その中でも一番気になるところーー奥さんどこですか?」

「そうねえ、売場?」

「もっと気になるところ、ありませんか?」

「…………! そうだ、トイレ!」

「そうなんです。特に女性はトイレを気にしますね。もちろんわたしだって汚いのはいやで堪らないんですが。こちらに最初伺って一番最初に確認させていただいたのがやはりトイレでした」

「いかがでした?」

「きれいでした。安心しました」

「良かったわ、あなた」

「ああ」

「きれいなんで、これなら大丈夫だと。わたしはいつもお店や会社に伺うときには、まずトイレを見ることから始めます。わたしの知り合いの経営者の方も同じことを言ってました。小売業の社長なんですが、その社長が他社の店舗を見学に行ったときに一番最初に、やはりトイレを見るそうです。きれいなトイレだと、その時は売れ行きが落ちていても、まだまだ大丈夫だと思い、逆にトレイが汚いと、近々閉店するなと感じるそうで、だいたいその勘は外れないそうです。まあ一般的に言っても、従業員を見ればだいたい分かりますね」

「そうですね」

田代が答えた。

「トイレがきれいというのは、どこでもまず第一条件です。それからはやはり待合室の清潔さですか。特にこういったいいんではそれが重要な要素になりますね。当たり前ですけど。それだって、お客様が少ない医院の待合室でちょっとどうかなっていうところもありますからね。こちらのような小児科ですと、子どもさんたちがソファーに座らないで、そのまま床に座り込んであちこち触りまくった手を平気で舐めたりしますから。清潔さも人一倍気にしたいものです」

「それは私たちも気にしていますから、毎朝消毒してから患者さんをお迎えしています」

看護師のひとりが言った。

「はい。ですから、この医院のお客様の減少というのはそういった面ではないということが分かります。じゃあそこまで気をつけているのに、どうしてなんでしょう」

「…………」

「皆さんのせいではないんですが、やはりもうひとつどこか足りないところがあるということです。いったいどういうところでしょうか」

「と言われても………」

看護師が首をひねった。

「もちろんそれが分かれば、わたしなんか必要ないことですけどね」

「そりゃそうだ」

田代が言った。

これからやっと具体的な提案になるというところだ。



<8>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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日頃の何気ない好奇心も案外役に立つ

2012-07-18 09:48:54 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。

梅雨明けが昨日発表されたようですね。
それも、昨日館林では39℃以上の気温を記録したこともあって、急遽そういった気象庁の発表ではなかったのかなって、穿った見方をしてしまいました。

そんな中、昨日は桐生市へ出かけ、支援のために少し街中を歩いたりもしましたが、この暑さには半分以上あきらめもあって、それほどの暑さを感じないで歩けました。

「暑いなあ! 堪らんなあ!」と思いながら歩くのと、「しょうがない、今は一番暑い時なんだから」と言い聞かせながら歩くのでは、心が感じる気温が少し下がるような気がします。

夕方には雷雨となって、ほっとしました。

しかし、今日も朝から暑い!

朝5時半に起きだして昨日の報告書を認めていても、扇風機をかけないと汗ばんできました。
さすがに早朝からエアコンはいらなかったけど。
ブラインドの羽根も陽射しを遮る方に傾け、本当は素晴らしい朝日も、今朝はまぶしすぎて、それだけでも暑く感じました。


さて、最近プリンターの調子が悪くなりまして。

紙がプリンターの中に入っていかないで、勝手に印字だけが進んでいくので、ローラーも汚れるし………。
マニュアルを読むと、排紙ローラーをクリーニングしてください、と。
それでもダメなら購入店か、サービスセンターまでということです。

まあこのプリンターはインクジェットで、素人さんが使うようなレベルのもので、本当はもっとビジネスライクなものを買わないといけないのですが、そこはまあ何とか今までは使えてきたので、そのままきたわけです。

いやあ、そろそろ買い替えなくてはいけなくなったかと。
でも、今すぐにプリントアウトしなければならないものがあるので、何とか1枚出さなければならない。でも何度クリーニングしても排紙されない。

人って、そんな時には何とか知恵が回るもので、初めてというぐらいじっくりと、プリンターのローラー部分を見てみました。
するとある部分が紙を送り込む仕事をしているということが分かり、その部分に活を入れようと何度か押したり指で回したりしていると、ふとあることを思い出しました。

まだ会社に勤めていたときのことです。

やはり会社では、結構な量の紙を毎日プリントしていました。
そしてときどき、やはりプリンターが故障しました。
そんなとき最初にいじるのがわたしでした。
結局メカがけっこう好きだったんですね。

で、あちこちいじってみると、半分がたぐらいはまた動き始めます。それからメンテナンス会社を呼ぶわけです。
で、メンテナンスの人がやってくると、時間があるとよくその作業を見ていました。
疑問に思うところは聞いたりもしました。

そんな作業の中で、紙の排出がうまく行かない時は、メンテナンスの人はローラーを外して、拭いていました。

それを思い出したんですね。

「そうか、よし、このローラーを、外せないけど、見えるところをアルコールで拭いてみよう」と。
そして1周、ローラーを指で回しながら、アルコールを含んだティシューで何とか拭きました。

いざ、プリント!
何と! 紙がスムーズにプリンターの中に送り込まれ、排紙されたではありませんか。

こんなことをマニュアルに書くと、きっと壊されてしまって、その後の修理が余計難しくなるから、そんな奥の手は書かれていないのだろうと思いますが、これも生活の知恵とでも言いましょうか、人のやることを好奇心いっぱいに見ていたおかげとでも言いましょうか。

どんな仕事でも役に立たないことはないということですね。

自分では表舞台に出なくても、自分のおかれた場所で、精いっぱい努め、期待以上の仕事をしてこそ認められます。
自分のおかれた仕事上の位置がたとえ目立たない日陰の場所であっても、それを愚痴っていては単なる怠け者のばかでしかなく、そんな人はどの部署に配属されても、必ず不満が先に立って愚痴るだけで終わってしまいます。

配属されたその場で一生懸命与えられた仕事を行い、そのなかで改善できるところは改善し、より仕事の効率を上げていけば、きっとそのことが次の部署に配属されても生きてくるはずです。
そしてそれを必ず誰かが見ていてくれます。

商売も同じかなあ。
お客様の役に立つことを一生懸命に考えながら毎日過ごしているのと、お客が来ない来ないと愚痴ばかり言いながら、ただ店頭に立っているだけの人とは、その未来を見れば、差は歴然です。

「暑いなあ!」と言いながら顔をしかめて店頭に立っているのと、この暑さを利用できないものかと思いながら店頭に立っているのとでは、明日にもその差がでてきますよ。

さあ今日もがんばろう!

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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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