言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「泣きっ面に蜂の焼肉店物語」(その2)

2012-09-26 10:35:45 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「泣きっ面に蜂の焼肉店物語」(その2)



「こんにちは、先日お電話をいただいた本田です」

本田はその数日前にアポイントの電話を「まんだら」に入れた。

「スケジュールがとれましたので、急な話ですが、明後日はいかがでしょうか。その日なら半日はあけることができますので」

「はい。わがままを聞いていただいてありがとうございます。こちらとしてはいつでも結構ですので、ぜひお願いします」


焼肉店「まんだら」の本店兼本部は、市内の主要道路に面したいわゆる路面店だった。

本田は事前に少し調べた。

もう30年近く営業しており、市内では老舗の部類に入る焼肉店で、5店舗を周辺市内で営業している。

売りは九州産の牛肉と盛岡レーメンだった。

しかし、レーメンは夏はいいが、冬だと少し、どころか全然弱い。

ネットではサービス券のプリントアウトまで用意しているが、果たしてこれをわざわざプリントアウトまでして持ってくるお客様がどれだけいるのかも、不安だ。

やはりこれは今どきのスマホに標準を変更するべきだと思うが、そんな誰でもわかるようなことは、多分始めているだろうし、始めていないまでも、すでに考えているだろう。

しかし、この店は老舗だから、スマホを愛用する世代のお客様が多数いるのかどうかも考えなければならない。

このあたりも確認しなくては、と本田はある程度知識を仕入れて向かった。


「ごめんください」

約束の店に出向いた。

定休日ではなく、営業日の午後、店を数時間閉める間が面談に指定された時間だった。

2時間ほどしかとれない間にどれだけ聞き取りができるか、それが心配だった。

「本田さん、ですね。お待ちしていました。どうぞ」
と店主の梶本がドアを開けて待っていた。

こちらへと通されたのは、店の一番奥の6人ほど坐れるテーブル席だった。

早速聞き取りが始まった。


「ある程度、この店の成り立ちやお得意さんなどのことをざっくばらんに教えてくれますか」

「わかりました。まんだらは昭和60年代の初め頃、ここでうちの親父、今は会長という名目でいますが、経営にはタッチしていませんが、オープンさせました。ずいぶん長い間ここの1店舗で営業していました」

まんだらの他店舗化を図ったのは、10年ほど前だった。

バブル後の不景気風が一段落して、少しずつ消費者の財布のひももそろそろ緩もうとしているときだった。
                           




                            つづく


<3>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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「ロバのパン屋さん」方式の移動販売

2012-09-26 10:09:46 | アイデア・事例
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。


今日は朝からよく晴れています。
気持ちのいい秋晴れ、という感じです。

昨夜は桐生から帰ってきてすぐにシャワーを浴びたのですが、そのあとは涼しくて、くしゃみが一時続けざまに出ました。
風邪というほどではなく、一晩寝ると直りましたので、季節的かもしくは温度差によるアレルギーでしょう。

昨日は一日中、今にも雨が降ってきそうな曇り空の一日でしたが、結局一滴も雨は降りませんでした。
ここしばらくは秋の初めの秋雨前線や台風などで、雨と晴の日が交互にどんどんやってきそうです。
まあその都度くしゃみ、ですが。


唐突ですが、「ロバのパン屋さん」というのを記憶している方はいませんか?

♪ロバのオジさん、ちんころりん~♪というような歌詞だったと思いますが、童謡のようなメロディーで、小さな子どもが歌うその歌に乗って、「ロバのパン屋さん」が街に回ってきていました。
昭和30年代だったと思いますが、自分もまだほんの小さな子供だったので、かすかにしか記憶がありませんが、今で言う蒸しパンが多かったような気がしています。

そのメロディが遠くから聞こえてくると胸をワクワクさせたものです。
(調べてみると、実際はロバではなくポニーだったそうですが)
関西地方だけだったのでしょうか、それとも関東にもあったのでしょうか、それは分かりませんが、あの移動販売方法は、この今の時代、また復活させもいいような気がしませんか?

そういえば、わたしがまだ団地住まいをしていた頃には、その団地の駐車場に決まった曜日にやってくる魚屋さんがありました。
冷蔵設備を装備して、流すメロディーはもちろん「かわいい魚屋さん」です。
すぐの私の奥さんはそこに降りていき、なんか必ず買ってきていました。
ときには子供のちょっとしたおやつなども仕入れてましたね。

(多分それと)同じクルマが、私が勤めていた会社の近くにも火曜日の夕方に決まってやってきていました。
駐車場に止まると、近所の奥さんたちが5、6人必ず出てきて、魚屋の兄ちゃんーーーまだ若手でしたねえーーーと世間話をしながら選んでいました。

今はどうか分かりませんが、仄聞ですが、まだ来ているようです。

さて、こうしたいわゆる行商形態の街中版ですが、これからはこうした形態を今風にアレンジした、新しい“引き売り”または“行商”のスタイルを確立して商売を行うということも“アリ”ではないでしょうか。
すでに都下でも、都市近郊でも、お豆腐のリヤカーでの引き売りも実際に行われており、評判を呼んでいますし、私が以前取材した豆腐屋さんでも、軽自動車で毎日決まった場所まで出張して行商スタイルで販売しているところもあります。

また各地の商店街でも、街まで出てこられない高齢者の方のために(というよりも、本当は自分たちのためでもあるんですけどね)でかけていって販売するということを行っているところもけっこうたくさんでてきました。

さらに最近相談を受けたお店でも、そういったスタイルで企業などにクルマを乗り付けて、商品(食料品)を販売して実績をあげているところもあります。
ここでは高齢者相手ではなく、OKをもらった会社や個人宅に出かけています。

私がクライアントに常日頃行っていることですが、「お店で待っていてもお客様が来ないのなら、こちらから出かけていく」というスタイルを、自分の店に合った形式でやってみたらどうでしょうか。


さあ今日もがんばろう!

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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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