言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「楽しく働く」(その4)ーー有限会社中里スプリング製作所ーー

2012-11-19 10:54:59 | 生き残るということ
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーでは、過去に一度メルマガ「あの社長に会いにいく」で配信したことのある内容を、このブログでも紹介してみようと考えました。従って時期や季節などまちまちで、タイムリーでない内容もあると思いますが、基本的には内容を変えないでそのままにしています。
しかし、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回、月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「楽しく働く」(その4)
  
 ーー有限会社中里スプリング製作所ーー



中里社長は2代目である。

勤めていた商社を2年で辞め、父親の会社に入ったときは、下請けかそのまた下請けというような、何の変哲もないバネを製造する町工場だった。

さらに経営状況も思わしくなくーーそういうときだからこそ、2代目でもいちから、いやゼロより下からの、まっさらな状態でやれるのではないかと思った。

世間一般の目は、たとえ小さな町工場であれ、父親の会社に次の社長として入社する息子には冷たい。

苦労もしないでそのまま引き継いでいい気なものだ。

いいね、親が社長で、などと。

実際、そういうことがスタンダードとして、それこそ道ばたに転がっている石ころのように無数の例があるから、世間がそのように見る目は、ある程度は正しいのではないだろうか。

傍目八目という言葉もあながち当たっていないことはない。



しかし中里さんの入社した会社は違った。

倒産寸前とまでは行かないが、それに近い経営状況だった。

そういう出発ではあったが、やはり世間だけではなく、社内の目も冷たかった。

苦労知らずのお坊ちゃんが、親の会社に横滑りで入ってきた。

俺たちが働いたからお坊ちゃんが大学まで行けたのだと、実際に口にする社員もいた。壁は高かった。

さらに職場は暗かった。

当時よくいわれた3K職場の典型だった。

冷たい声を克服するために、入社すると営業に力を入れ、仕事をとってくると、そんなものはできないという言葉が返ってきた。

それではと、中里さんは自分でみんなが帰った後の工場で、家族にも内緒で、黙々と腕を鍛えた。

職人気質の社員にバカにされないために技術を覚えた。

そして自分で営業して受注したバネを自分で作ってみせた。

ベテランが「こんなもん、できゃしねえよ」と突っ張った製品を、その目の前で作ってみせた。

そのときからだ。

社員の中里さんを見る目が変わったのは。



入社してから5年後に社長になった。



                     <その5>へつづく。


(実際に訪問した際のインタビューを元にしています)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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現場には、「お金が落ちて」いる。

2012-11-19 10:12:43 | アイデア・事例
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。


朝から曇っていまして、とにかく冷えますね。

昨日も朝は晴れていたのに、午後になるとけっこう雲が多くなり、それとともに底冷えが深々とという感じで。
夕方、スーパーまで買物に行ったのですが、出てきたら、寒風に思わず身体が縮んでしまいました。
真冬のような寒さでした。
12月中旬頃の気温だということも、もちろん納得しました。
今朝も、風はそれほど吹いてはいないのですが、冷たくて、今朝から机の下に足元ヒーターを入れました。

おっほほほい、暖かい!



さて昨日スーパーに行ってきたのですが、日曜日の夕方ということでレジが混み合っていました。

それに並ぶ人、並ぶ人のかごの中はほとんど満載。
中にはふたつのかごに商品を入れている人もちらほら。

で、レジ係の人も急ぎで、ポスレジに商品をかざして読み取っていくわけですが、急ぐと商品を垂直にしないで斜めにかざすわけですね。
それの方が効率がいいので。

でもなかなかそれをポスレジの方が読み取れずに、その度にレジ係の人がかざし直しするわけで、急ぐと余計にその回数が増えるという悪循環です。

こちらの方はやはり早く済ませてほしいわけで、その心の中の思いを、並ぶ人の視線でひしひしと感じるまじめなレジ係の人であればあるほど、急ごうとするのですが、その度に読み取れずにひっかかるというわけです。

その姿をポスレジメーカーの人は、もっと冷静な目で眺めたほうがいいのではないか、と私は並びながらも、自分も冷静になって、思いました。

そうして、現在直立になっているポスレジの読み取りレーザー部は思い切って上部に移し、それを少し斜めに下向けるわけです。
そうするともっと早く確実に商品コードをポスレジも読み取ることができます。
その角度は実際にリサーチして傾ければいいことです。

そんなことは、今の技術なら全然難しいことではなく、すぐにでもやれるんじゃないでしょうか。


想像してみてください。
レジのカウンターに置かれたふたつのかごの真ん中に、読み取りレーザーが少し下を向いている。
その下を人がかごからかごに商品を、バーコードを上に向けるだけでさっさっさと移動させるだけで、どんどん読み取っていく姿を。

きっとレジがもっと早くなり、並んでいる人のイライラが少しでも軽減されるはずです。

これもやはりメーカーの人=設計.製造・営業、そしてもちろんトップが、自分たちが世の中に送り出した製品が、どのような形で実際に利用されているのかを、現場で見てみればすぐにでも分かるはずです。

現場に行け!
現場には改善のアイデアが落ちているとよく言われますが、もちろん製造現場に足を運ぶのと同じ回数、それが実際に稼働している現場にも行くべきではないでしょうか。

その現場には、「お金が落ちています」。


さあ今日もがんばろう!

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