言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「験かつぎ」を創る

2014-02-05 08:20:05 | 生き残るということ

こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。


雨がいつの間にか雪に、それも細か~い粉雪に。
昨日の朝のことです。
この近所では初積雪。
(午後にはもう融けていましたが、雪はそれでも降り続いていました)
風花めいたものは数度舞いましたが、雪となればこの冬初めて。
見る見るうちに空き地では白くなっていきました。
立春とは申せ、やはり真冬でしたねえ。
昨日の起きがけの体感では暖かかったのですが、雪が降り始めてからはみるみる気温が下がっていくように、冷たさがしみてきました。
お昼前からじんじんと気温が下がり、午後にはもう寒くて寒くて。
我慢できずに昼間からエアコンを入れました。
そんなこと、過去にもあまり例がないこと。

そして今朝の最低気温、何と何とマイナス6℃という予報!
おそろし~!
でも実際にはそこまではいかなかったようで。


さて、わたしの知り合いの店では、この時期のみ、全然お店のメニューに関係のない料理を限定で出します。

受験生向けに「トンカツ」を出すんです。

ネーミングはもちろん、べたべたな「とん勝つ」です。


ちょっと飛びますが、群馬県内と栃木県をまたぐローカル鉄道のわたらせ渓谷鐵道があります。
(ここの「鉄」は「鐵」なんですね)

ここでも毎年、受験生向けのお守りを販売しています。
なんで?

このお守りには鐵道の線路に、冬期に撒く滑り止めの砂が入っているんですね。

“滑らない”砂のお守り。

お守りに頼るというのは「他力本願」の最たるものです。

『他力本願」とは、もともと仏教からきた言葉で、力を尽くしきった後は祈るだけだという意味です。
力を出し切り、それ以上はもう出ないというところまでがんばったなら、もう後は他人の力に頼ればいいんだよというポジティブな言葉です。

決して、何にもしないで人の力に頼る、というようなネガティブな言葉ではないんですね。


で、最初の話に戻ります。

上記のような行動を「験かつぎ」とも言います。

この「験かつぎ」は、力を出し切った後なら、確率的にもよく効きます。
当たり前ですよね。

しかし、その“力を出し切った”後だからということは、誰にも見えません。


で、あそこの「とん勝つ」を食べたから合格できたとか、そのお守りを身につけて受験したら受かったとか、そういう結果だけの話がひとり歩きを始めます。

どこの神社の縁起も、どのお寺のご利益も、そのようにして長い歴史をへて、広がってきました。

結局は、その人の努力が実を結んだだけの話です。

しかし、努力したから、後の話があるわけで、努力もしない人の後にはそうしたいい話もありません。


うちには、人にこれだと言えるような商品は売っていない、全部が全部日常に使うもので、だから今なかなか売れなくなったという嘆きをよく聞きます。

どの商店だって、そんなに特徴のある商品を扱っているわけではありません。
でも、人の暮らしに必要な商品ではあるわけです。

だったら、何かの「験かつぎ」を創作して、販売してもいいんじゃないでしょうか。
それも買った人が喜ぶようなもの。

商品名の頭に「福○○」とつけて、その謂れをそれらしく演出するとか、もしくは何かの事実を紹介するとかして、ネーミングをちょっと変えてみるということも有効です。

一人や二人には効かないでしょうが、たまたま効いたという人がそのうちきっと現れます。
それを実例としてPOPに書けば、その噂があるときひとり歩きを始めます。

ひとり歩きをし始めてくれさえすれば、それを求めてお客様はやってくるようになるものです。

“だます”というのではなくて、お客様の気持ちを前向き、上向きにそっと、ちょっと押してあげるということです。

もちろんそれまでも、それからも、その「験かつぎ」のために、お店そのものも正直に努力しなければならないのは当たり前ですが。


シャッター商店街だって、何かの「験かつぎ」めいた話を創り、そのための演出をすれば、また違った方向に向かうことができるはずです。

そんな縁起を、その地域独特のもので始めてみませんか。

要は飽きずに続けるということです。

そうすることで、創ったはずの「験かつぎ」がいつか本物になっていくんです。



それでは、また明日。

今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!


わたしは現在、このブログでもたまに出てくるように、太田商工会議所で店舗支援のコーディネーターを委嘱されて活動しています。

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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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