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メタボとガンの関係が次々と判明

2024-08-03 10:31:49 | 健康・医療
高齢になるとガンはある意味避けられない病気のような気がします。私はまだ見つかっていませんが、2人に1人はガンになるとされていますので、何か予防法はないかと思っています。

ここでは主にメタボとガンの関連についての報告を紹介します。肥満、糖尿病、高血圧、高コレステロール、高中性脂肪を始めとする代謝性疾患が、多くのガンの発症と進行にとって重要ではないかと示唆する研究が増え続けています。

米国では、ウエストサイズや血糖値など上記にの症状に関わる5項目のうち3つ以上が基準値から外れると「メタボリックシンドローム」と判定されます。

米国ではメタボリックシンドロームの人の割合は数十年前から増加傾向にあり、欧米型の食生活と身体を動かさないライフスタイルが大きな要因だと言われています。

アルコール、精製された炭水化物、脂質を多く含む食品をとりすぎたり、ソファに寝転んだりデスクに向かったりして過ごす時間が長いと、炎症反応が引き起こされやがてDNAの損傷に繋がります。そしてDNAが傷つくほど、正常な細胞がガン化する可能性は高くなります。

これまでガンは遺伝子の変化が原因で起こる病気だという見方に基づき、特定の遺伝子変異をターゲットとする治療法が開発されてきました。現在ではガンは特有の代謝ニーズを持つ代謝性疾患であり、ガンで起こる遺伝子の変化の多くが代謝を調節していることが分ってきました。

国際がん研究機関の推計によると、2022年には世界で新たに約2000万件のガンの症例が発生し、970万人が死亡しました。多くの高所得国では、ガンは心臓病を上回って死亡原因の1位となっています。

ゲノム配列を解析する技術のおかげで、ガンで起こる遺伝子の変化に関する知識が増えた一方で、有効な標的となる遺伝子はさほど見つかっていません。しかしガンには代謝が正常に機能しないという特徴があることが分っています。

つまりガン細胞の代謝をプログラムしなおせば、有望な治療の戦略になる可能性があります。中国で4万4千人以上を対象に行われ、2024年に発表された研究によると、メタボリックシンドロームのスコア(5点満点)が3点を超える最も高いグループは、1点未満の低いグループと比べて、調査期間中にあらゆるタイプのガンを発症するリスクが30%高いと報告されました。

肥満は健康な組織を傷つける炎症を起こし、少なくとも13種類のガンと関連しています。たとえば肥満の女性の場合、代謝的に健康で標準体型の女性と比べて、子宮内膜ガンのリスクが3倍、腎臓ガンのリスクが2.5倍高いことが分っています。

この肥満とガンの関連はまだ多くの研究がありますが、肥満予防がガン予防につながることは確かなようです。