ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

高齢者の認知機能検査に行ってきました

2021-09-30 10:29:24 | 日記
先日運転免許更新のための認知機能検査に行ってきました。

私は来年1月の誕生日で75歳になり、免許更新の年になっています。いつまで車を運転するかは大きな問題で、更新を機に止めるかとも思っていました。

50代までくらいは運転することが好きで、通勤で1日往復60キロぐらいを走っていましたが、最近運転があまり楽しくなくなってきたのです。しかし私の住んでいる地域は、電車の駅までは近いのですが何をするにしても車が無いと不便なところです。

ですから次の更新はしておこうと考えていたところ、高齢者の認知機能検査の通知が届きました。それによると近くの教習所に申し込むとして、その一覧と電話番号が記載してありました。

そこで一番近い自動車教習所に電話したところ、現在空いているのは12月になり、その後高齢者講習を受けるため、1月の更新には間に合わないということでした。そこで県が各市でやっている検査を申し込むよう、神奈川県の免許センターの電話を教えてくれました。

そこですぐ電話したのですが、何回かけてもつながらないのです。まるでワクチン予約の電話のような感じで、ネットから予約できないかを確かめてみました。幸い県のHPから検索していくと、簡単に機能検査の予約のページを見つけることができました。

日時の選択などはできませんでしたが、市役所近くの合同庁舎というそれほど遠くないところでしたので、すぐに予約の手続きをして、無事申し込みができました。この予約サイトは割と親切で、検査日の2日前には確認と注意事項のメールが来て、忘れないようになっていました。

当日はかなり時間の余裕を持って出ましたが、駐車も問題なく30分前には会場に入ることができました。受付では免許証だけでよく、検査料の750円も妥当なところかもしれません。

長椅子の机に1人ずつ座り、20名の受験者でした。始まってからもよく聞こえない人がいたり、イラストが出てくると見えない人が出てきたり、スマフォなどをマナーモードにできない人いたりといろいろありました。

検査自身は絵を覚えたり、数字をチェックしたり、時計の絵をかいたりと簡単なものでしたが、イラストを16枚も見せられて覚えるというのは難しいものでした。私はこれがもともと苦手ですが、16枚ちゅう11枚思い出せたので認知症とはならないでしょう。

結局40分ぐらいで終わりましたが、帰りのエレベーターの中で、なんでこんな難しい検査をする必要があるのだと怒っている人が印象的でした。

この検査結果が返ってきてから、高齢者講習を受け更新手続きとなるようですが、やはり高齢になるといろいろ面倒な手続きが多くなるものです。

血液ガンの新たな治療法「CAR-T療法」とは

2021-09-29 10:27:05 | 健康・医療
2019年に承認された新しい血液ガンの治療法として注目されているのが「CAR-T療法」です。

この治療法については承認されたころこのブログでも取り上げましたが、やっと治療法としてほぼ確立してきたようです。

ヒトの身体の中には、ガン細胞や病原体などの異物を攻撃する免疫機能が備わっています。その中心的な役割を果たすのがリンパ球、顆粒球、単球といった白血球です。

このうちリンパ球には、T細胞、NK細胞、B細胞などの種類があり、このうちT細胞を遺伝子的に改変したCAR-T細胞を用いるのがCAR-T療法となっています。

T細胞にはガンを直接攻撃して死滅させる働きがありますが、ガン細胞の中にはT細胞が「ガン」と識別できないものがあり、それが発症につながります。そこでCAR-T療法では患者からT細胞を取り出し、遺伝子医療によってCARというタンパク質を作り出せるようにします。

このCARが、ガン細胞の表面にある抗原を認識し、攻撃できるようにする治療法です。CAR-T療法の流れは、まず患者から白血球を採取し、その中からT細胞を分離して、CARを作り出すように遺伝子改変したT細胞とします。

これを治療に必要な量まで培養して増やし、CAR-T療法を行う施設に輸送します。患者は白血球採取後、抗ガン剤治療や放射線治療でガンの症状を安定させ、CAR-T細胞が体内に生着しやすいように、リンパ球除去化学療法を受けます。

ここまででだいたい6〜8週間かかり、CAR-T細胞の投与となります。輸血と同じような方法で、投与は1回30分以内で終了します。治療は腫瘍の量が少ないほど効果は高く、血圧低下や意識障害といった副作用が起こりにくいので、CAR-T療法の前の腫瘍量のコントロールが重要となります。

CAR-T療法の対象は、「再発または難治性の大細胞型B細胞リンパ腫」「急性リンパ芽球性白血病」「再発または難治性濾胞性リンパ腫」と対象疾患が決められています。その他の必須要件に該当してもこの治療を受けられない人もいるようです。

実際にこの1年で30数例ほどCAR-T療法を行っていますが、最終的にCAR-T療法まで行きつくのは3分の1ほどの患者となっています。打つ手がなくなったリンパ腫患者が、CAR-T療法によって完全寛解したケースもあるようです。

この治療法はまだいろいろな問題があるようですが、大きな課題が保険適用されていても、価格が3300万円以上と超高額になることです。こういった細胞を取り出して分離培養して元に戻すという治療は、一般に高額になるようです。

血液ガンが治るのであれば、また高額医療制度が使えるとしても、これほど高額の治療は一般的な治療法となるとは考えにくいような気がします。


食物繊維の摂取量と死亡リスク

2021-09-28 10:25:14 | 健康・医療
食物繊維は色々な効用があり、なるべく多く摂取するのが良いとされています。

多分私は食物繊維の摂取量は少ないような気がしますが、今のところ問題は出ていません。

食事のバランスなどあまり気にしていませんが、タンパク質を多めにしようという気はあるのですが、単にかみさんの料理を食べているだけですし、昼にカップ麺など食べることがありますので、これもあまりできていないようです。

食物繊維は便秘改善や腸内環境をよくするほか、血糖値上昇抑制、体内の塩分の排出促進、血液中のコレステロール濃度の低下などの効果が知られています。日本人を対象にした食物繊維の摂取量と死亡リスクとの関係について「JPHC研究」の結果が発表されました。

対象となったのは、調査開始時にガンや循環器疾患になっていない45〜74歳の男女9万2924人で、2016年まで17年間追跡調査をしました。食事アンケートから食物繊維の摂取量を計算し、5つのグループに分け17年間の死亡との関連を調べました。

その結果食物繊維の摂取量が多いほど、男女ともに総死亡リスクが低下していました。死因別では心筋梗塞や心不全、脳卒中などの循環器疾患による死亡リスクが低下していました。

食物繊維の摂取量が最も多いグループは、最も少ないグループに対し総死亡リスクが男性で23%、女性で18%低下し、循環器疾患による死亡リスクも男性で20%、女性で27%低下していました。

今回の研究では、豆類、野菜類、果物類からの食物繊維摂取量が多いほど総死亡リスクが低下し、穀類からの食物繊維に関しては、摂取量と死亡リスクの相関関係は見られませんでした。

日本では穀類として食物繊維量が少ない精白米が、主に摂取されていることが関係しているのではないかと指摘されています。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2020年版)では女性18グラム以上、男性21グラム以上(18〜64歳)を食物繊維の1日の接種目標量として定めています。

また食物繊維と糖尿病の発症リスクとの関連を調べた研究では、食物繊維の平均摂取量が20グラムを超えると、糖尿病のリスクが低下するとの結果が出ています。

食物繊維量は、納豆は1パック約3グラム、ライムギパンは1個4グラム、そば1人前3.7グラム、トマト中1個1.5グラム、バナナ1本1.7グラム程度とされています。この含有量を見ると、目標量を摂取するのはかなり難しそうな気がします。

食事は毎日変わるものですので、十分なときもあるかもしれませんが、こういった食物繊維に注目していれば適量が取れているのでしょう。

私は好きなものを食べるというのを基本にしていますが、おやつにバナナでも食べるのを増やそうかと思っています。

新型コロナはなぜ減少・再拡大は

2021-09-27 10:27:25 | その他
このところコロナの感染者数は、急激に減少し収束に向かっているといえそうな感じです。

以前このブログにも書きましたが、なぜ減少しているのか明確に説明できる専門家はいないようです。東京都の感染者数の推移を見ながら、この減少の理由を考えてみます。

7月初旬では700人程度と落ち着いていましたが、急激に拡大が始まり8月15日には最大の5700人に達しています。次の週が最も多かったのですが、そこから減りはじめ9月下旬に400人まで減少しました。

この間ずっと緊急事態宣言は続いていましたので、同じ対策で急増しその後収束したことになります。拡大したことは、オリンピックで自粛ムードがなくなったとか、あまりにも長い宣言で嫌気がさしてきたなど説明できるのですが、減少は難しいころです。

確かにワクチン接種の効果は少しはあるかもしれませんが、この2か月ではそれほど増えておらず、現在でも50%を少し超す程度です。ワクチンによる集団免疫が出るには70%程度の接種率が必要とされていますので、まだまだそういった効果が出るとは思えません。

このブログでは、若中年層があまりにも増えたので意識が変わったことで減少したのではないかと書きましたが、そういったことでここまで減ることはなさそうです。

ウイルスが変異して減少したということも考えにくい気がします。ウイルスの変異はあくまで突然変異ですので、個別に生じ感染力が弱い変異も出ますが、それはそのまま消えるだけで感染力の強いウイルスに置き換わることはあり得ません。

そうすると残るのは季節的要因ということになります。実際昨年も7月初旬から第3波となり増加しましたが、9月上旬にはかなり落ち着いてきました。ただし私の記憶では昨年の夏と今年では暑さや雨の具合などかなり違っていたような気もします。

しかし昨年は流行しなかったインフルエンザですが、例年は11月ごろから増え始め2月ぐらいがピークとなり、多い年では1000万人ぐらいが感染しますが、4月ごろにはほぼ収まってしまいます。

インフルエンザには何も感染対策などしないのですが、不思議と春には収まるのが現在までの傾向です。ウイルスにはこういった季節性の増減があるとすると、コロナもそれに従っているだけかもしれません。

つまり現在皆がやっているマスクや手洗い、消毒などの感染対策をすれば行動制限などしなくても収まってくるものかもしれません。そう仮定すると、昨年同様に11月ぐらいから次の波が来そうですが、それまでにはワクチン接種が進み、集団免疫ができるのかもしれません。

この考え方が正しい保証はありませんが、何の効果もないと証明された緊急事態宣言などは、一刻も早くやめるというのは間違っていない気がします。

くも膜下出血に予防法はあるのか

2021-09-26 10:29:57 | 健康・医療
少し前にタクシーが歩道に突っ込み6人が死傷するという事件がありましたが、この運転手はくも膜下出血で亡くなっています。

このようにくも膜下出血は脳卒中のひとつですが、脳梗塞などに比べると比較的若い年齢でも起こり、急に亡くなったり後遺症が問題になったりすることもあり、社会的にもインパクトの大きい病気といえます。

くも膜下出血の9割近くは、脳の動脈にできた瘤(脳動脈瘤)から出血することによって起こります。現在治療法は発達しているのですが、およそ1/3は3か月以内に亡くなり、残りの半分は比較的重い症状が残ります(1/3は元の生活に戻れます)。

可能であればくも膜下出血になる前に予防したいのですが、原因となる脳動脈瘤のほとんどは、出血するまで症状がありません。そこで日本では予防する目的で「脳ドック」という検診が行われています。

脳ドックではいくつかの検査をセットにしていることが多いのですが、脳のMRIを撮影することで、症状がなくとも脳動脈瘤を見つけることができます。

症状がない脳動脈瘤は、無症状未破裂脳動脈瘤と呼ばれますが、実際に調べてみると100人あたり3〜6人程度の割合で見つかるとされています。これは異様に多い数字ですが、脳ドックを受診しようとする年齢層ではこの程度なのかもしれません。

この見つかる動脈瘤のほとんどは、「出血しない」動脈瘤と言えます。動脈瘤は大きさが大きいほど出血の危険性は高いのですが、脳ドック見つかるような動脈瘤のほとんどは5ミリ未満の小さなものです。

これは出血を起こすリスクは年間200人に1人程度ですが、10ミリ程度の大きさでは年間5〜8%程度の危険性があるとされています。また場所によっても危険性が異なり、前交通動脈、後交通動脈分岐部、中大脳動脈、脳底動脈の動脈瘤は注意が必要です。

硬膜という頭蓋骨の内側で脳を包んでいる膜の外側は、大きい動脈瘤でもくも膜下出血は原則起こさないようです。こういった脳ドックにより未破裂脳動脈瘤が見つかった場合は、脳神経外科医に相談することになりますが、ここに問題があるような気がします。

医師を信頼しないわけではないのですが、ここに過剰医療となる可能性が常に存在する気がします。脳動脈瘤が見つかった場合、私のような素人には判断できませんので医師に任せることになりますが、本当に手術が必要かは難しい判断になるでしょう。

どうも見つかったからには手術で処置しようという方向が多くなりそうな気がします。くも膜下出血を予防するのと開頭手術による危険性のどちらを取るかは、本人が判断できないもののような気がします。