ごっとさんのブログ

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男子テニス「期待の新星」となる選手とは

2023-10-21 10:38:30 | テニス
現在有明テニスの森で、ATP500の「ジャパンオープンテニス」が開催されています。

私はブログにも書いていますが、何回かこの有明のコートには観戦に行っていますが、オリンピックで新しくなってからは行っていませんので、そのうち行ってみたいと思っています。

日本で開催されるテニスツアーですので、多くの日本人選手が出場していますが、ケガで休場中の錦織に変わるスター選手がいませんでした。今回の大会は、WOWOWがセンターコートの全試合を中継しており、サブコートもオンデマンドでやっていますので、希望する試合はすべて見ることができています。

シングルスではトップ100に入っている西岡やダニエル太郎をはじめ5名が出場しています。ダブルスも4組が出場しており、色々楽しみも多い大会となっています。シングルスは期待の西岡をはじめ、望月以外がすべて1回戦敗退となってしまいました。

ダブルスは皆頑張っており、準々決勝8組のうち3チームが日本人ペアでした。特にシングルスで結果を出している西岡とダブルスに特化しているマクラクラン勉が組んでいましたので期待していたのですが、あまり良いところなく敗けてしまいました。

結局日本人ペアは、全員準々決勝敗退となってしまいました。シングスで残っている望月慎太郎ですが、2回戦の相手は今大会優勝候補で第1シードのフレッツでした。この望月の2回戦の時は、私の夜のテニススクールに行く時間でしたので、1セットしか見られませんでした。

このセットは実力の差がはっきり出て、望月は1ゲームも取ることができず0-6で取られてしまいました。まあこんなものだろうとテニススクールに行ってきました。

終了後夜食を摂ったりしましたので、10時頃帰りWOWOWを付けてみると、望月の試合の再放送をしており、しかもファイナルセットがタイブレークになりそうでした。

好調だったフレッツが明らかに疲れており、これならばと期待して見ていたのですが、何と「望月準々決勝進出」のテロップが流れ、勝ったことが分かってしまいました。当然7-2と余裕をもって取り、ベスト8進出となりました。

望月慎太郎は175cmとあまり大きくなく、見た目も華奢なのですが、まだ20歳の新鋭です。現在の実力は1セットの0-6ぐらいかもしれませんが、疲れが出たとはいえトップ選手を破ったことは期待が持てるかもしれません。

この選手が錦織に代わる期待の新星となることを祈っています。なお昨夜の準々決勝は、フルセットの接戦でしたが無事勝ち上がりました。

全仏オープンテニス、日本人女子の優勝と失格騒動

2023-06-11 10:34:25 | テニス
全仏オープンテニスはいよいよ男子シングルス決勝という最終局面になっています。このグランドスラムでは予想外の出来事が起きています。

日本人女子の加藤未唯が混合ダブルスで優勝したのです。これは歴史的な快挙といえますが、加藤は3日前の女子ダブルスで何と「失格」という処分を受けたのです。

この件については優勝という事とともに失格に関してもテレビの情報番組などでかなり大きく取り上げていますので、テニスファン以外にも広がっているかもしれません。

私はこの女子ダブル3回戦を、WOWOWオンデマンドのPC動画をテレビにつないで観戦していました。もちろん単なる動画ですので解説もない試合だけですが、私は女子ダブルスが割と好きで、最後の日本人選手という事で楽しみにしていました。

加藤ペア(インドネシアの選手とのペア)は1セット目を惜しくも取られ、2セットをややリードした時点でした。相手ペア(チェコとスペイン)が主審に何かを訴え中断してしまったのです。

何が起きたかわからず、かみさんと戸惑っていましたが、画面で泣いているボールガールが写されました。どうも加藤が自分のコートに転がっているボールを、サーブ側(相手コート)に返球した時これがボールガールに当たってしまったようです。

その後主審と加藤がこのボールガールのところに行き、謝罪しているようでした。これで再開かと思っていましたが、相手ペアが主審にしきりに何か訴えているのです。そのうち大会関係者と思われる人たちが出てきて、主審と何かを話し、加藤ペアに何かを伝えました。

加藤は泣いている一方、相手ペアは大喜びしていました。その後選手たちはラケットなどを片付け退場してしまいました。これは後になって加藤が危険行為をしたという事で「失格」になり、これまでのポイントと賞金を没収となったと分かりました。

この相手ペアの態度は、スポーツマンシップにかけているとかみさんと怒っていましたが、どうすることもできませんでした。しかし次の日からネット上では、この相手ペアへの批判が相次ぎ当然の結果といえるようで、次のゲームで敗退しました。

私は加藤が混合ダブルスに出場できるのかを気にしていましたが、なんとか出場できただけでなく優勝までしてしまいました。この決勝戦は放映されましたので、日本語の解説付きで加藤の活躍を見ることができました。

この優勝のスピーチはメモを読むという形でしたが、日本人らしさが詰まった良い出来になっていました。ここで優勝しても一旦決まった失格という裁定が変わることはないと思いますが、今後の運用が良い方になりそうな気はしています。


全仏オープンテニスついに決着

2021-06-15 10:28:56 | テニス
2週間にわたって開催されたグランドスラムの全仏オープンテニスもついに決着しました。

女子は大波乱の大会となり、前回書きましたようにベスト8のなかにトップシードは第8シードのシフィオンテクしか残っていないという状況となりました。私は昨年19歳で優勝したこのシフィオンテクを応援していたのですが、残念ながら準々決勝で敗れてしまいました。

その結果決勝戦は32位のロシアのパブリュチェンコワと33位のチェコのクレイチコバとの対戦となりました。これはフルセットの戦いとなったのですが、残念ながらまるで2回戦あたりの試合を見ている感じでした。

2人とも6試合を勝ち上がってきたので、それなりにうまいはずですが、それほど素晴らしいショットもなく、ミスが多いとても決勝戦とは言えないような試合でした。結局クレイチコバが2-1で勝利し、初優勝となりました。

面白かったのは女子ダブルスで、決勝には応援しているシフィオンテクペアと、シングルス優勝のクレイチコバペアとなりました。女子ダブルスは雁行陣で(一人が後ろで一人が前)打ち合うことが多く、ボレーやロブも飛び出しシングルスには無い面白さがありました。

この決勝戦はクレイチコバペアがストレートで勝ち、優勝しましたが、なんとクレイチコバは単複優勝という快挙を成し遂げました。

さて男子は若手のボトムハーフとレジェンドと言えるトップハーフに分かれましたが、若手組は準々決勝でチチパス対メドベージェフとなり、この試合はストレートでチチパスが残りました。

準決勝はこのチチパスとズベレフの対戦となりましたが、これはすごい試合で両者譲らず5セットまでもつれこみました。結局3-2でチチパスが勝ったのですが、執念が勝っていたようでした。

もう一方のナダル対ジョコビッチも本当に熱戦となりました。力が拮抗している両者ですので、毎回のようにジュースまでもつれ込む様なすごい試合となりました。結局ジョコビッチが3-1で勝利しましたが、最後はナダルがやや疲れた感じでした。

そして決勝は22歳若手代表のチチパスと34歳のNo1ジョコビッチとなりました。試合開始直後からチチパスのミスの少ないテニスが光り、2セットを連取しました。ついに若手の時代になったかと思っていましたが、ここからのジョコビッチのいわば執念が出てきました。

3セット4セットを僅差で取り、ファイナルセットにもつれ込みました。両者とも長い準決勝を戦っているのですが、やや疲れは見えるものの勢いは衰えず素晴らしい戦いとなりました。結局うまさが若干勝るジョコビッチが競り勝ち、ツーセットダウンからの逆転勝利で優勝しました。

まだまだジョコビッチ、ナダルの時代は続くのかもしれません。この2週間はテニス漬けとなりましたが、本当に楽しい2週間でした。

全仏オープンテニスも佳境に

2021-06-08 10:26:05 | テニス
現在今年2回目のグランドスラムである全仏オープンテニスが開催され、4回戦まで進んでいます。

今までテニスの話題は日本人選手の経過を中心に書いてきましたが、ここでは全体の流れに触れてみます。

女子は第2シードの大坂なおみに注目していましたが、彼女は試合前から記者会見拒否を表明していました。その言葉通り1回戦にルーマニアの選手に2-0で勝ったのち、会見場には姿を見せませんでした。

大会本部やWTAはこれを強く批判していましたが、大阪は3年前からうつ病に悩まされていることを公表し、2回戦を棄権してしまいました。これで大坂批判は治まりましたが、今後の大坂の動向が注目されます。

次のウインブルドンやオリンピックでその活躍を見たいものです。今大会の女子は大坂だけでなく大きな波乱が続きました。第1シードのバーティが足を負傷して棄権しただけでなく、上位シードの選手が次々と負けてしまったのです。

4回戦の途中までにトップ10シードで残っているのが第4シードのケニンと昨年優勝の第8シードのシフィオンテクだけになってしまいました。必ずしも若手が出てきたわけではないのですが、こういった形も面白い展開と言えるのかもしれません。

男子はやはり錦織に注目していましたが、1回戦のイタリアの159位の選手との対戦から4時間を超えるフルセットとなり、何とかこれに勝ちました。2回戦はロシアの新鋭カチャノフでしたが、これもフルセットとなり4時間近くの戦いを制しました。

グランドスラムは1日おきとは言え、錦織も体力を心配していましたが、3回戦は2セット途中で相手が負傷棄権し何とか体力が温存できました。

4回戦は優勝候補の若手第6シードのズベレフでしたが、やはりこのクラスになると動きや強さが勝り、ストレートで敗退しました。

今回の全仏は面白いドローとなり、30歳を超えているジョコビッチ、ナダル、フェデラーのレジェンドがトップハーフとなり、20歳前後の台頭してきた若手のメドベージェフ、チチパス、ズベレフがボトムハーフと別れてしまいました。

この6人は順当に勝ち上がりましたが、フェデラーは3回戦で3時間を超える試合となったため、4回戦を棄権してしまいました。

こういったドローになったため、レジェンドと若手は決勝まで対戦しませんが、果たしてこの5人のうちだれが決勝に残り新旧対戦となるのか、目が離せない展開となってきました。

ジョコビッチ、ナダルは圧倒的な強さを見せていますが、男子テニスは次々と若手が出てきていますので、まさに今年が新旧交代の年となるのか面白い戦いが続きそうです。

男子テニスは世代交代の時期か

2021-04-19 10:52:02 | テニス
モナコでモンテカルロオープン(ATP1000、マスターズ)が開催されていますが、残念ながら日本人選手はひとりも参加していません。

それでも時差が少ないためライブでもこちらの午後6時からと非常に観戦やすい時間帯ですので、注目選手を中心に見ていました。この大会はNo1のジョコビッチ、ナダルを始めとして、トップ10選手がほとんど参加していました。

開催前に現在最も勢いがある第2シードのメドベージェフがコロナ感染が分かり欠場するというアクシデントがありましたが、30歳を超えたジョコビッチらに若手がどう挑んでいくかが見どころのひとつでした。

2回戦ではジョコビッチにイタリアの19歳シンネルが挑みましたが、良い試合はしたものの4-6、2-6とストレートで敗退しました。クレーキングのナダルをはじめ、注目の若手選手も順当に勝ち上がりました。

波乱は3回戦のジョコビッチとイギリスのエバンス戦から始まりました。エバンスはバックをほとんどスライスで返すという戦法を取りましたが、ジョコビッチがややこれに苦戦しだしたのです。

スライスはバウンドした後跳ね上がりませんので、ジョコビッチの得意の鋭いショットを出せなかったようです。まさかの4-6、7-5というストレートでジョコビッチが破れてしまいました。この辺りはクレーコートという条件も影響したのかもしれません。

ナダルは相変わらず力のこもったショットで順調に勝ち上がりましたが、準々決勝でロシアの第6シード、23歳のルブリョフとの対戦となりました。ルブリョフはナダルのスピンの効いた重い球にも良く反応し、良い動きで1セットを6-4で取りました。

ナダルがクレーコートでセットを落とすのは珍しいことですが、2セットはナダルの力強さで6-4と取り返しました。ファイナルセットに入るとナダルにミスが出始め、なんと2-6で簡単に破れてしまいました。

準決勝はジョコビッチを破ったエバンス(30歳)とルブリョフ(23歳)、チチパス(22歳)、ルーマニアの新鋭ルード(22歳)が残ったのです。

ギリシャのチチバスとエバンスの対戦はやや一方的な試合となり、若手筆頭のチチバスが6-2、6-1と簡単に勝利しました。ルブリョフとルードの若手対決は、やや安定性が勝るルブリョフが6-3、7-5で取り決勝進出となりました。

このようにレジェンドと言ってもおかしくないジョコビッチとナダルが破れ、次の世代である錦織(出ていませんが)、デミトロフなどを追い抜き20代前半の若手世代が台頭してきたといえます。

チチバスが優勝したこの大会だけで世代交代が進んできたとは断言できませんが、旧ビッグフォー(ジョコビッチ、ナダル、フェデラー、マレー)が交互に優勝するという時代は終わりつつあるのかもしれません。

グランドスラムである全仏オープンに向けてクレーの前哨戦が続きますが、目が離せない状況になってきたことは確かです。