厚生労働省は最近の人口動態調査の結果「人口動態統計速報」を発表しました。この速報はある大切な意味を持つと注目されていました。
新型コロナの感染が拡大した4月において、全国でどのくらいの人が亡くなったかが初めてわかるということです。
結果としては、去年と比べて、死亡者数はほとんど変わらなかったことが分かりました。2019年4月の死亡者数が11万2939人だったのに対し、2020年4月は11万3362人で、その差は423人(0.4%増)でした。
人口動態統計は、国の統計の中でも重要度が高いとされる「基幹統計」のひとつです。子供が生まれると出生届を、誰かが亡くなると死亡届を出すことが定められていますが、そうした届け出のデータを全国で取りまとめたものです。
その期間に国内で生まれたり亡くなったりした人の全数を把握することができます。日本ではある月の人口動態統計の速報値は、翌々月の月末に公表されることになっており、その決まりに従い4月分の速報データが発表されたわけです。
新型コロナの感染が拡大した4月、厚生労働省が感染による死亡者として公表したのは約400人程度でした。この数字に対しそんなに少ないわけがないという指摘が、メディアやSNSで相次いでいました。
国際的に見た場合のPCR検査の実施数の少なさや、手書き・FAXなどに頼るデータの収集体制が指摘されるにつれ、新型コロナと判明せずに亡くなっている人がもっといるのではないか、という声が上がりました。
大枠は把握されているという指摘もあり、実態を示すデータが求められていましたが、その他にも新型コロナによる被害の影響を見積もりたいというニーズがあったようです。
検査により分かる感染者数は、検査体制の問題や検査対象といった影響を受けるため、国際比較をするためには死亡者数を調べるのが良いと考えられています。
この死亡者数には「超過死亡」という概念があり、例年より今年だけ多かったら特別な要因があるとするものです。BBCの試算ではフランスでは例年の25%増え、イギリスでは43%、アメリカでは16%ですが10万人以上増加したとされています。
こういった点からも日本でのコロナ死者数は過小評価されていなかったといえるようです。ではなぜ日本は多くの死者が出なかったのかは、様々な仮説が出されている段階でよく分かっていません。そもそもインフルエンザ以下の脅威でしかなかったという声さえあるようです。
私は今回の自粛生活が効果があったとは考えにくいような気がします。この答えが出せるかどうか疑問ですが、ほとんどの規制が無くなったこれからの推移をみることが重要なような気がしています。
新型コロナの感染が拡大した4月において、全国でどのくらいの人が亡くなったかが初めてわかるということです。
結果としては、去年と比べて、死亡者数はほとんど変わらなかったことが分かりました。2019年4月の死亡者数が11万2939人だったのに対し、2020年4月は11万3362人で、その差は423人(0.4%増)でした。
人口動態統計は、国の統計の中でも重要度が高いとされる「基幹統計」のひとつです。子供が生まれると出生届を、誰かが亡くなると死亡届を出すことが定められていますが、そうした届け出のデータを全国で取りまとめたものです。
その期間に国内で生まれたり亡くなったりした人の全数を把握することができます。日本ではある月の人口動態統計の速報値は、翌々月の月末に公表されることになっており、その決まりに従い4月分の速報データが発表されたわけです。
新型コロナの感染が拡大した4月、厚生労働省が感染による死亡者として公表したのは約400人程度でした。この数字に対しそんなに少ないわけがないという指摘が、メディアやSNSで相次いでいました。
国際的に見た場合のPCR検査の実施数の少なさや、手書き・FAXなどに頼るデータの収集体制が指摘されるにつれ、新型コロナと判明せずに亡くなっている人がもっといるのではないか、という声が上がりました。
大枠は把握されているという指摘もあり、実態を示すデータが求められていましたが、その他にも新型コロナによる被害の影響を見積もりたいというニーズがあったようです。
検査により分かる感染者数は、検査体制の問題や検査対象といった影響を受けるため、国際比較をするためには死亡者数を調べるのが良いと考えられています。
この死亡者数には「超過死亡」という概念があり、例年より今年だけ多かったら特別な要因があるとするものです。BBCの試算ではフランスでは例年の25%増え、イギリスでは43%、アメリカでは16%ですが10万人以上増加したとされています。
こういった点からも日本でのコロナ死者数は過小評価されていなかったといえるようです。ではなぜ日本は多くの死者が出なかったのかは、様々な仮説が出されている段階でよく分かっていません。そもそもインフルエンザ以下の脅威でしかなかったという声さえあるようです。
私は今回の自粛生活が効果があったとは考えにくいような気がします。この答えが出せるかどうか疑問ですが、ほとんどの規制が無くなったこれからの推移をみることが重要なような気がしています。