ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

殺虫剤 DDTの話

2014-09-30 15:25:18 | 
最近デング熱が話題になっていますが、この病気はウイルス性の感染症で蚊が媒介しています。現在、この対策として蚊の駆除が行われていますが、ここではもう50年前の殺虫剤の話です。
これはDDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)と呼ばれた殺虫剤で、1939年に殺虫活性が発見されました。DDTは蚊やハエ、ノミ、ダニといった衛生害虫に対して、非常に強い殺虫活性を示し、哺乳類には何の作用も示さないという優れた薬でした。さらに特徴として、非常に安価に製造できました。たぶん薬の中でこれほど安く大量に合成できるものは、前にも後にも出ていないと思われます。
蚊が媒介する重要な感染症として、マラリアがあります。マラリアは日本では、海外旅行で感染した人が少し発病する程度で、全く問題にされていませんが、熱帯地方では現在でも死亡者数が最も多い病気です。第二次大戦前後の熱帯地方は、貧乏な国が多く高価な殺虫剤など使えないため、多数の感染者が出ていました。この状況に安価なDDTが大きく貢献しました。

日本でもDDTの恩恵を受けてきました。戦後、日本のような敗戦国は衛生状態が悪くなりますので、いわゆる疫病と呼ばれる伝染病が蔓延することが多くなります。しかしアメリカから入ったDDTが大量に散布されたため、媒介する衛生害虫が駆除され疫病の発生が抑えられたのです。戦後の写真で、小学生などの頭にDDTをふりかけ、真っ白になったものを見た記憶があります。このようなひどい使い方をしても、全く人間には被害が出なかったようです。
効果が高く安価であることより、世界的に大量に使用されましたが、散布法などの規制が何もなかったため、かなり雑な使われ方がされたようです。

その結果、1962年有名な環境問題研究者から地球がDDTに汚染されているとの提起がなされました。そして地球上のいろいろなところで、DDTを探すというブームが起き、なんと南極の氷の中からもDDTが検出されたのです。ついに1968年WHOがDDTの使用を禁止しました。
問題は、”禁止された”イコール”危険な薬”という認識が世論として広まったことです。前述のように、DDTは毒性は全くなく、分解速度も土壌中で2週間、海水中でも1か月半程度で、問題はありません。マラリアの感染については、スリランカでの調査がありますが、DDTの散布前は年間250万人だったものが、散布中は数百人まで低下し、散布中止後5年で元に戻ったとの報告があります。
これを受けて、2006年になりWHOがマラリア流行地でのDDTの使用を推奨しました。それでも危険な薬物の使用反対運動まで起こったようです。

以上のように、いったんケチがついた薬は復活することはないよう気がします。

秋の囲碁会 雑感

2014-09-28 12:45:01 | 日記
秋の囲碁会に行ってきました。メンバーは元の会社の囲碁仲間で、全員退職してから集まるようになりました。年4,5回というペースで、4人で3局対局し、いろいろな碁会所で始まりましたが、このごろは元会社の近くの碁会所に決まっています。
かなり広い碁会所で、おそらく五十面ぐらいありそうですが、ほぼ満席という盛況でした。しかしやや残念なのは、若い人がほとんどおらず、私たちを含めて爺さんばかりでした。テレビの囲碁番組などでは、若い人も含めて割と人気があるようなことを聞きましたが、若い人はわざわざ碁会所などにこないのでしょうか。それともここにも高齢化社会の一面が出ているような気がします。

碁は基本的にハンデ戦(置き碁)ができますが、やはり打ち方が変わるので同じぐらいの力での対戦のほうが楽しいです。今回私は2勝1敗で、4人が勝ったり負けたりしていますので、ちょうどよい相手が集まっているといえます。
こう書くとかなり囲碁をやっているような感じですが、私はこの囲碁会以外はほとんど打っていません。たまにタブレットの対戦囲碁をやる程度ですが、最近のPCの囲碁ソフトの強さに驚いています。それほど高くないアプリとして落としてみたのですが、解説によるとアマ3段の強さがあるようで、まったく勝つことができません。まあ私は多分初段程度の腕ですので、当然かもしれません。囲碁は将棋やチェスよりも盤が広く、PCソフトとして苦手な分野と聞いていたのですが、どのような計算でこのように正確な手を打てるのか、この分野の進歩は本当にすごいものです。

このようにソフトが強くなっても、やはり人との対戦のほうがおもしろいですね。特にこの囲碁会は、1時から5時過ぎまで打ち、軽く飲み始めるというのが流れになっています。まあ昔の仕事仲間ですから、碁の話だけではなく、他の人の情報交換、昔の仕事に関連した話などで盛り上がり、これも楽しい時間になっています。
我々も歳のせいでいろいろ病気も出ていますので、そろそろ新しいメンバーも探そうということで別れました。
  

秋の囲碁会に行ってきます。

2014-09-27 11:06:34 | 日記
先日のファーの話で、写真をアップするのを忘れましたので、ここで掲載します。家のおお猫(キジタロー)とファーです。こう見るとまだまだ子猫ですね。

今日はこれから秋の囲碁会に行ってきます。麻雀だと少々長くとも疲れませんが、碁は3局も打つとくたくたになります。まあこの結果もいつか書く予定です、

不思議な新人猫 3

2014-09-25 16:34:57 | 
家の庭まで子猫を咥えて連れてきた、ファーという猫の続きです。
いろいろあり結局家猫になってしまいましたが、すぐに先住猫たちにも慣れ、だんだん子猫化してきました。確かに子猫を運んできたときは2Kgしかなく、まだ6,7か月ぐらいの子猫だったのですが、家に入ってからも非常に大食いでした。やれば何でも食べていたのですが、だんだん食べる量が減り、えり好みするようになるとともに体重も3Kgになってしまいました。何にでもじゃれつき、家じゅうを走り回っています。こんな子猫がよく赤ちゃん猫を育てたものだと、本能に感心していました。
人間にもすぐ慣れ、私やかみさんにくっついて歩いています。そこで私が外に出るときに、ファーも出したところ、ちゃんとついて来ることがわかりました。まだ暑い時期でしたので、少し涼しくなる4時ぐらいに、猫との散歩が日課のようになりました。この猫との散歩はなかなか楽しいもので、もちろん猫ですので他の家の庭などに入り込みますが、見えなくなっても”ファー”と呼ぶと、ピョンピョン飛んできます。ただ車が来たり、他の人と会うとかなり怖がってしまい、見えなくなるまで固まっています。まあ散歩といっても500mくらい行って帰るだけですが、この途中で奇妙な行動をとることがわかりました。家から200mくらいところに低い里山があり、通称どんぐり山と呼んでいますが、ここも開発が進み、木が切られて住宅が建ち始めています。このどんぐり山まで行くと、低いフェンスを飛び越え、山の斜面の途中まで走っていき、私のほうをみてニャーニャー鳴くのです。どうもこのあたりに子育てをした住処があるようです。これは何回行っても同じですので、確かめてみたいのですが、とても人が登れるような斜面ではなく、あきらめています。

ここから家まで往復して子育てをし、赤ちゃんを連れてきたとすれば、母猫の本能とはいえ本当にすごいことだと感心しています。

年金争奪麻雀定例会

2014-09-24 09:43:02 | ギャンブル
昨日は久しぶりの麻雀でした。メンバーは昔の会社の仲間で、40年ぐらいよくやっていたのですが、退職してからまた集まるようになりました。いつものメンバー4人がおり、そのほか二人の仲間で、大体月に1回やっています。1時に集合して9時前後まで、7~8半荘やっています。なにしろ古い仲間ですので、このくらい長くやると、点数は平均化していくことが多く、あまり大勝ちや大負けが出ることは少なくなています。ちなみに私の昨日の成績はトータル -1でした。

今回のメンバーは皆同じですが、勤めていた会社は非常に珍しいローカルルールの麻雀をやっていました。これを紹介します。
まず持ち点が10万点でスタートします。通常の点棒が3万、パイパンが2万、花パイが5万で始まります。そして半荘ではなく一荘、つまり東南西北すべてやるわけです。また満貫は6ハンで子供32,000、親48,000点となり、それまでちゃんと数えるわけです。
ローカル役としては穴五が上がり役としてありました。つまりカンチャン待ちの5万、5竹が1ハン、5ピンが2ハンでした。そのほかにもあったかもしれませんが、あまり特徴的ではなかったと思います。
このルールですと、普通にピンフやタンヤオで上がると1000点、2000点になりますが、こういった点数で何回か上がっても、例えば親の時に満貫を積もられると、16,000点とられてしまいます。つまりいかに高い手を上がるかが重要になるわけです。そのため皆手作りをしますので、上りが遅くなり、非常に長時間かかってしまうわけです。
私が入社してから10年以上は、このルールが主流でした。その後あまりにも時間がかかることなどから、徐々に普通のルールが多くなり、最近は知っている人さえいないかもしれません。

このローカルルールでやっていたメリットとしては、手を高くする工夫が自然と身についたような気がします。現代の麻雀はスピードを要求されますが、そのなかでよい手を作るのは当然重要なことです。

昨日の麻雀では、最高手として面前混一、チャンタ、イーペーコウを積もられてしまいました。やはりこういうては気もちいいですね。
麻雀のように7,8時間も集中して遊べるゲームはあまりないような気もしますが、それだけ優れているということかもしれません。これからも体がいうことを聞く限り続けていきたいと考えています。