ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

今年の重大ニュース 危険ドラッグ

2014-12-31 11:44:34 | 
今年もいよいよ今日で終わりです。このところ重大ニュースが報道されていますが、本当にいろいろありました。私にとっては、STAP細胞問題が一番でしたが、御嶽山の噴火、消費税増税、エボラ出血熱、ノーベル化学賞受賞などのなかから、危険ドラッグについて書いてみます。

危険ドラックは、それまで脱法ドラッグとか脱法ハーブとか呼ばれていたものを、危険性を認識させるため名称を変えたものですが、何の効果もないと思われます。
やや専門的になりますが、危険ドラッグの内容としては、大麻の成分であるカンナビノイド類、脳内物質の仲間であるフェネチルアミン類、そのほかとしてトリプタミン類があります。このうちフェネチルアミン類は、いわゆる覚せい剤として取り締まっている物の類似物質です。以前の脱法ハーブは、カンナビノイド類が主成分で、大麻程度で作用も穏やかだったようです。

こういった化合物を同定し規制していくうちに、覚せい剤類似物質が使われるようになり、作用もどんどん激しくなっていったと思われます。規制は包括的に一連の化合物を含めるようにしているようですが、種類も多くすぐに規制外の物が作られてしまうようです。当然ですが、こういった新しい物質の安全性など調べているはずもなく、どんな作用になるかもわからないまま使用され、危険性は高まってくるようです。よくいたちごっこと言いますが、規制してそれを逃れるため余計ひどいものがでている、つまり規制すればするほど危険性が増してくるわけです。厳しく規制していても、麻薬や覚せい剤がなくならないように、危険ドラッグも亡くなることはないでしょう。

私はこういう現状からは、カンナビノイド類で非常に作用が穏やかな物質を認可してしまうのが、一つの解決策と考えています。こういったものをなぜ使用してみようとするのかよくわかりませんが、使用者の個人責任として許可してしまうのがよさそうです。海外では大麻を合法化する動きもあるようですので、それほど無茶なことではないような気がします。
本人の健康に害があるといっても、タバコの害をこれほど騒いでいても販売しているわけですので、たぶんそれほど差がないのではないかと思います。こういったものを吸引して車を運転し、事故を起こす報道も多いのですが、通常の交通事故も年間十万件以上あるので、数百件が増えても減ってもあまり影響はないと思います。

危険ドラッグは規制もやむを得ないとは思いますが、日本はあまりにも規制・禁止で安全を確保するという風潮が強すぎる気がします。公園から回転遊具が消え、少しでも危険な要素があればすぐ禁止することで、健全な人が育つかやや疑問を持っています。

民主党 歴代代表はどんな人 続々

2014-12-30 10:58:21 | 時事
このタイトルも3回目になってしまいました。簡単に短く書くつもりがついつい長くなっています。

3代目 普通の人  3代目になってやっと普通の政治家らしい人が首相になりました。しかし前二人の負の遺産があまりにも多かったのか、何をやったのかあまり記憶に残っていません。たぶん東北の災害復興や、福島原発処理に追われていたのかもしれません。それよりも民主党政権というものに、私自身興味を失っていたのかもしれません。記憶に残っているのは、消費税増税が決まり、驚くようなタイミングで解散をしたことです。その総選挙では、当然大敗し政権交代となりました。

民主党の問題点は、もともといろいろな考えの人の寄り集まりでしたので、様々な意見があるのは当然です。ですから党としての方向を決めるのに、長時間の議論は必要であり、なかなかまとまらないのも理解できます。しかし方針として決定した後も、反対の態度を崩さない人がいるのは、一つの党として存在してないことの表れのような気がします。これは政党だけでなく、グループとしてもあり得ないことです。
自民党がだめだから、この政党に託してみようという国民の期待を裏切ったというより、もともと政権運営をするだけの力がなかったと言わざるを得ません。

これは現在も変わっていませんが、与党の批判をするだけの野党では、とても政権を担うことはできないでしょう。いろいろな問題点を見つけて、閣僚を辞任に追い込むことしかできないようでは、国会中継を見ていてもむなしくなるだけです。
来年の代表選では、もう少し実のある議論を期待したいものです。

今日はこれから昔の仲間との最後の忘年会に行ってきます。この30日の忘年会が何十年続いているのかわからなくなりましたが、毎年ほぼ同じメンバーで、同じ日に同じところに集まっていました。今年は珍しく違う場所になりましたが、こういう仲間がいることは本当にうれしいものです。
  

民主党 歴代代表はどんな人 続

2014-12-29 11:06:19 | 時事
昨日は民主党の代表の中で、初代首相について書きましたが、途中で終わってしまいました。やはり年末は大掃除などいろいろ片付けがあり、続きを書くことができませんでした。それでも何とか年賀状を書き終え、出すことができましたが、元日には届かないかもしれません。それでも正月の準備は進んでいるようです。

2代目 市民運動家  この2代目首相も何かやったという気がしませんが、ある意味やむを得ないところもあります。法律というのは、平均的な国民が皆同じという前提で作られています。ある程度は個々のケースに対応できるようになっていますが、対象となる人数が多ければ、どうしてもその法律の恩恵を受けられない、もしくはその法律によって不利益となってしまう人が出てしまいます。こういった人たちを救うのが、市民運動の重要な活動と言えます。

こういう活動をしていた人が首相になり、何かの政策を実行しようとすると、それに関連する法律を作らなければいけません。当然すべての人が救われるような法律を目指すことになりますが、現実的にはほぼ不可能です。ということでほとんど法律を作ることができなかったのではないか、つまり何も政策を実行できなかったということになります。このあたりが、今回の選挙で、元首相という肩書や知名度があっても、選挙区では落選し比例でぎりぎり復活するという無様な結果になったのでしょう。

さらに2代目は不運な点もあり、それが東日本大震災と福島原発事故が任期中に起きたことです。本来首相の立場では、官邸の対策室にこもり、すべての情報を受けて適切な処置をしなければいけないはずです。しかしたまたま原子力が少しわかったため、自らが動いて現場や東電まで出かけてしまうという行動になったのでしょう。これは市民運動家という行動の軽さが出たのかもしれません。

この時期確かギリシャだったと思いますが、国が財政破綻したことがわかると、すぐそれにだけ目が行き、日本も消費税を増税しなければいけないという、単純と思える政策になりました。このあたりが市民運動家の限界だったようです。

今朝は珍しく雨が降っていましたが、どうやら止みそうなので、これから中掃除を始めます。

民主党 歴代代表はどんな人

2014-12-28 13:09:03 | 時事
民主党の代表選に、だれが立候補するかが話題になっています。それにしても現役代表が、選挙区でも負け比例区での復活当選もできなかったとは不思議ですし、かなり恥ずかしいことです。党代表というのは、党の顔でありテレビなどのマスコミにも露出が多く、知名度も抜群のはずが落選してしまうとは、本人も党も予想していなかったのでしょう。今回の選挙でやや民主党は勢力を増やしたとはいえ、党代表の落選は現在の民主党の問題の象徴なのかもしれません。そこで民主党の歴代首相を私なりに評価してみます。

初代・宇宙人  誰が命名したのかわかりませんが、その風貌や奇妙な発言からぴったりのような気がします。しかしこの宇宙人は、大金持ちのお坊ちゃんであり、何の苦労もなく育ってきた育ちの良さが出ていたと思います。奇妙な発言と書きましたが、彼なりの正義感や道徳観はそれなりに筋が通っており、一民間人であればまっとうな意見と言えます。政治家でしかも首相という、日本を背負って引っ張って行くという立場を理解していなかったようです。沖縄の基地移転に象徴されるように、「国外、悪くても県外」という主張は、理想論として正しいのですが、その実現の可能性を考慮していたのでしょうか。またそれを実現させるのが、自分であるという認識は? たぶん彼は、正しいことはしっかりやれば実現できるという発想だったのかもしれません。その他の行動や発言を見ても、現実を無視したあるいは考慮していないと言わざるを得ません。首相であるからには、助けるブレーンもかなりいたはずですが、その人たちの責任は大きいと思います。結局、宇宙人の任期の間に何をやったのかよくわかりませんが、その政策?を実現しようとしたはずの官僚はさぞかし大変だったろうと思っています。

花粉症の話 続

2014-12-27 10:28:26 | 健康・医療
昨日の花粉症の話の続きです。
日本の花粉症の権威と言われている先生の話ですが、必ずしも学会などで認められている一般論ではないし、私の脚色も若干入っています。その分割り引いてください。

花粉症はアレルギー疾患ですので、免疫システムが重要なかかわりを持っています。免疫はこのブログでも何回か出ていますが、外部からの異物を認識して排除するシステムです。ですから花粉が入ってくると、免疫が働くかというと、そうではありません。花粉は人間の組織・細胞と比べると、非常に巨大なもので、鼻やのどといった器官が入ってくることを防いでいます。たとえ気管まで入ったとしても、咳が出て物理的に排除してしまいます。免疫が関与するのは、この花粉に含まれる微量のタンパクに対してです。

人間の免疫の対象は、主に微生物で、細菌やカビ、ウイルスを排除するために存在するといっても過言ではありません。これは赤ちゃんの時、軽い感染症にかかり、便が緩くなったり、微熱が出たりすると、免疫が働いてこれを排除する、これを繰り返すことで細菌性免疫が確立できるようです。実際にこういった細菌に対する免疫系が確立されるのは、2歳までぐらいとされているようです。

ところが近年菌をなくす意識が高まり、あらゆるところを除菌・抗菌するようになってきました。したがって赤ちゃんが菌と接触する機会がなくなってしまったのです。当然細菌性免疫が構築されることがなく、正常な免疫システムができなくなってしまったのです。いわば免疫の仕事がなくなり、本来免疫が働かないような花粉に含まれるたんぱく質に反応し、過剰な症状が出るようになった これが花粉症だというのです。

確かに私が子供のころは、不衛生な台所・風呂・洗面所であったような気がします。それが私の子供が生まれるころははるかに清潔になり、特に赤ちゃんが生まれたりすれば、あらゆるところを殺菌・除菌して育ててきました。これが花粉症が増加する原因というのは、あまり納得しにくいような気もします。

花粉症の研究者の中には、体内にわざわざ回虫を寄生させることで、花粉症を予防するという極端なことをしている人もいるようです。私が話を聞いた先生も、無害化した菌をワクチンとして接種する予防法を考えていました。世間ではいかに除菌して、微生物を除くかに力を注いでいるときに、逆に菌を入れているというのは受け入れられないのでは、と言っていましたが、その後微生物ワクチンの話は聞きませんので、実現しなかったようです。

ある意味皮肉なことですが、生活が非常に清潔になったことが、花粉症を増加させる一因であることは確かな気がします。