ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

糖尿病、初めて1000万人台に

2017-09-30 10:42:44 | その他
生活習慣病の一つである糖尿病が強く疑われる人は、全国で約1000万人と推計されることが、厚生労働省の国民健康・栄養調査でわかりました。

前回推計した12年調査から約50万人増え、初めて1000万人の大台に達しましたが、主に高齢化の影響と見られるようです。

調査は16年10,11月に全国から抽出した2万4187所帯を対象に実施しました。糖尿病の推計は4~5年ごとに行われており、20歳以上の男女約1万1000人に実施した血液検査の結果を解析したものです。

私の周りにも糖尿病で治療している人は何人かいますが、この病気はそれほど恐ろしいとは思っていません。それでも友人は治療していたのですが、糖尿病性の腎炎から腎不全となり、現在は透析を受けています。また知人の奥さんは糖尿病であることに気が付かず、合併症の網膜炎となり治療したのですが完全に視力が無くなってしまいました。このように合併症には気を付けないといけないようです。

今回の検査数値から糖尿病が強く疑われる人は、推計を始めた1997年の約690万人から、高齢化とともに増え続けています。加齢による臓器の機能低下や中高年の肥満などが影響していうとしていますが、高齢化と糖尿病はあまり関係ないような気がします。単に飽満の時代になり、肥満傾向の人が増えてきただけではないでしょうか。

この治療を受けている人の割合は、前回より11.4ポイント増えていますが、それでも76.6%に留まっているようです。しかし人数にすると766万人が治療を受けているということになりますので、やはり糖尿病は国民病といってよいのかもしれません。

一方、糖尿病の可能性を否定できない「予備軍」は07年の1320万人をピークに減少しているようです。厚生労働省は、08年度から始まった特定健診(メタボ検診)の効果などとしており、今回も前回より100万人減ったものの、それでも約1000万にとなったようです。強く疑われる人と合わせると16年は計約2000万人となっています。

厚労省は、15年度に50%だったメタボ検診の受診率を、70%以上にすることを目指しているようです。この予備軍が減ったのは、実際に糖尿病になった人が増えただけのような気もします。つまりメタボ検診などで、糖尿病の予備軍とされた人が治療を受け始めたということでは無いでしょうか。

こういった検診を受けるだけで、食生活などが改善し、血糖値が下がってくるということは考え難いような気もします。糖尿病は血糖値を正常に保つインスリンが免疫異常などで出なくなる1型と、肥満などが原因で分泌が減ったり、機器が悪くなる2型があり、生活習慣病という2型糖尿病が9割以上を占めているようです。

私は予備軍を作っているのは中高年ではなく若年層と思っていますので、これからも増え続けそうな気がしています。


民進党実質的に解党

2017-09-29 10:42:34 | 時事
衆議院が解散され、10月の選挙に向けていろいろ各党の動きが活発になってきました。

安倍首相が何でこの時期に解散するのかはいろいろ取りざたされていますが、民進党は代表選後に離党やごたごたが続いており、小池新党もまだ政党として機能していない時期を選んだのかもしれません。

現在の自民安倍政権の評価は難しいのですが、非常に略してしまえば「まあこんなものだろう」という感じです。ただあまりに長期になっていますので、そろそろ交代した方が良いかという感じも持っています。

自民党に昔のような強い派閥がなくなったことは良いことですが、その代り現政権を批判し交代するような勢力も出なくなったのではと考えています。私は自民党を支持してはいないのですが、他の野党はひどい状態ですので自民党でやむを得ないかと考えています。しかしやや飽きが出てきましたが、この辺りがかなり一般的なムードではないでしょうか。

最近まで話題になっていた加計学園などは、政治という点については小さな問題で、いつまでもそれに拘るしかない野党ではどうしようもないと思っていました。

さて総選挙になると有権者はどういう行動に出るかが、すべての政党の課題と言えます。自民党に飽きたものの民進党は期待できない、どこか良さそうなところはないかという感じかもしれません。そのタイミングで小池さんが希望の党を立ち上げ、自らが代表になったのはある程度の票が見込めるのでしょう。

しかしあくまでも小池知事という個人の人気に乗っているだけで、色々な党からの寄せ集めの集団が何ができるかは疑問のような気がします。またかなりの立候補者を立てるはずですが、そういった人材がそろっているとは思えません。

この点については維新の会の橋下元市長が、議員にするべきではない人を議員にしてしまったと反省しているのを見ましたが、こういった事態になる可能性も高い気がします。

こういう状況の中で民進党が公認候補を立てず、希望の党公認で立候補するという方針を明らかにしました。まだ細かいことはわかりませんが、衆議院では民進党は無くなることになります。

野党一本化というのは分かりますが、政権まで取った党をなくしてしまうということはすごい決断と言えます。民進党の中にも良い政治家はいますので、希望の党だけよりは良い人をそろえられそうな気もします。

これで今度の選挙は自民党対希望の党という構図になりますので、面白みのない選挙と思っていましたが、かなり興味の持てる総選挙になりました。今の小選挙区制では何が起こるかわかりませんが、都議選ほどの極端な形にはならないような気もします。


加熱式タバコをどう位置づける

2017-09-28 10:41:29 | 煙草
加熱式タバコが本格的に売られはじめ、これをどう考えるかの賛成・反対の意見が出ていました。

私はこのブログにも書きましたが、8か月ほど前から加熱式タバコ(iQOS)を使っています。嗜好品の一つとしてタバコはずっと続けるつもりでいましたが、ネットなどでのアイコスの評判が良く、ほかの人への迷惑にならないということで試してみました。

これはタバコの葉を加熱して成分を吸うということで、ニコチンなどは普通の煙草と同じように入ってくるようで、十分喫煙の満足感が得られました。アイコスを吸うと普通の煙草を吸いたいという気持ちが出てこないということもあって、しばらくこれだけにしてみました。

私は喘息の傾向があり、毎日ではないのですが、朝起きたときや夜寝る前にかなり咳が出ていました。また温度が急に変わった時なども咳き込むことが多かったのですが、喘息のためとあきらめていました。

ところがアイコスに代えてから1週間ごろからこの咳が全くでなくなったのです。偶然喘息が良くなった可能性もありますが、やはりタバコによって出ていたと考える方が良さそうです。

アイコスの宣伝文句にはタバコ中の有害物質を90%以上削減したとありますが、確かにヤニはほとんど出ていません。このように私にとってはかなり良い効果が出ているようです。

この記事でも賛成派(というより容認派)のガンセンターの医師は、「害の低減」ということを利点として挙げています。この医師は禁煙外来を担当しているようですが、実際に禁煙に成功する人は3割に満たないようです。こういった禁煙できない人に、少しでも害の少ない代替品として加熱式タバコを進めることの方が実際的であるとしています。

また周囲の人への影響は非常に少なく、副流煙というものは全く出ませんし、煙の代わりに蒸気が出ますがすぐに消えてしまうためこれを吸う可能性は非常に少ないとしています。

反対派はいつものようにタバコである限り絶対悪であるという主張ですが、ニコチンを摂取するので依存性は変わらないというのは確かです。また害が少ないというのはたばこ業界の一方的な発表であり、信頼できないとしていますが、この辺りは科学的論拠ですので信用してほしいものです。

私は先に述べたように、もう一度タバコに戻る気はしませんが、このアイコスという装置は精密機器ですので、いつ故障が出るかわからないという気もします。そういったときに備えてもう1セット買っておこうかと思っていますが、まだ品薄状態が続いているようです。

加熱式タバコはいろいろ面倒なところがありますので、すべての煙草がこれに変わることは無いと思いますが、これからも伸びていきそうな気はしています。


老化細胞を除去する新薬発見か

2017-09-27 10:45:13 | 健康・医療
老化した細胞を取り除くことで、加齢に伴うさまざま病気を治療できるとする新薬の開発に注目が集まっているようです。

これはアメリカミネソタ州のメイヨークリニックの研究グループの発表で、すでにマウスの実験では効果が確認され、臨床試験の立案まで行っているようです。

人間の体は加齢に伴い、「老化細胞」が蓄積していきます。損傷を受けながらも死滅せず生き続ける細胞があり、さまざまな臓器や組織で周囲の細胞に影響を及ぼし病気になるとされています。このこと自体あまり聞いたことのない新しい発想のようですが、こういった可能性はあるような気がします。

この研究グループによって開発されているのは、健康な細胞を傷付けることなく老化細胞を破壊する薬ということです。老化細胞は糖尿病や心血管疾患、多くのガン、認知症、骨粗しょう症、失明など加齢に伴うさまざまな病気に関与しているといいます。

研究グループは臨床医として患者を診察する中で、加齢に関連した病気に共通する根本原因を解決したいと考えていました。これは夢物語に近いのですが、スクリプス研究所との合同チームが新たな医薬品群を発見しました。マウスの活力低下が抑えられ、より長く健康に生きられるようになったようです。

研究チームはさらに昨年の研究で、マウスの老化細胞を取り除けば血管の状態が改善されることを示しました。老化現象に炎症やDNAの変化、細胞の損傷、さらに老化細胞の蓄積など、細胞レベルのプロセスが関与していることは以前から知られていたという記載がありますが、あまり一般的ではないような気がします。

このチームの研究では、これらがお互いに関連しあっており、例えばDNAの損傷は老化細胞の蓄積を促進するとしています。今研究チームが提案しているのは、老化細胞を除去する薬によって複数の慢性疾患を抱える患者や、骨粗しょう症のように体内の1カ所に老化細胞が蓄積した患者の治療を試みる臨床試験です。

また特発性肺線維症のように、進行を抑える薬が見つかっていない病気に対する効果も調べるようです。研究チームのマウスでの実験では、脚に大量の放射線を照射して歩行に支障が出た状態から、1回投与するだけでうまく歩けるようになり、その効果は2年間続くことが確認されました。

この記事はCNNのニュースからとったようですが、事実であれば画期的な薬と言えます。どういう化合物かの情報や、作用メカニズムなど全く触れていませんが、細胞の性質から考えて、かなり無理な話のような気はしています。


ハエの脳は運動と情報を区別

2017-09-26 10:40:04 | 自然
理化学研究所の研究グループは、バーチャルリアリティの技術を使って、ハエの運動、視覚などの情報を区別して伝える脳の神経回路があることを見つけました。

研究グループによると、哺乳類のほか昆虫を含む動物は、記憶や視覚などの感覚さらに自分自身の動きなど様々な情報を組み合わせて、えさや交配相手を探すとされています。

例えば視覚と記憶を使って過去に食べ物を得た場所に戻ってくることで、餌を見つける時間を短くしたり、自分がどの方向にどれくらい動いたかを計算することで、今自分がどこにいるかを知るようです。しかし脳がこうした情報をどのように処理しているか詳しい仕組みは分かっていませんでした。

研究グループは脳が大きく仕組みも複雑な哺乳類ではなく、体長3ミリのキイロショウジョウバエ(いわゆるコバエ)を実験対象に選択しました。

コバエの脳内の情報処理の仕方を調べるには、コバエを固定しなくてはならないため、固定したまま羽ばたきに応じて景色が変化するバーチャルリアリティの装置を作成しました。

この装置を使うと、ハエをピンで固定させたまま羽ばたきをさせ、この羽ばたきからハエがどの方向に飛ぼうとしているかを推定し、これに応じて景色を動かすことでハエがあたかも空間を飛んでいるような探索行動の状況を作り出して脳活動を記録しました。

文章に書くと簡単ですが、現実的にはすごい装置だと感心します。今はいろいろなセンサーも優れているといえ、翅の動きで飛ぶ方向や速度を調べ、それに合わせた景色を写すというのは、装置の開発だけでも大変そうです。

この装置を使った様々な実験を行い、実験データを解析した結果、ハエは今見ている景色だけでなく、数秒前に見た景色の記憶を使って次にどこに飛ぶかを決めており、そうした探索行動をつかさどるのは「バルブ」と呼ばれる脳の領域であることが判明しました。

この部位の特定は、脳活動を抑制する実験によって決定しましたが、このバルブの活動を抑えるとハエの記憶能力が損なわれるそうです。またバルブは記憶、運動、視覚という3種の異なる情報を伝えており、このうち記憶と運動の情報は異なる細胞群によって担われていることが分かりました。

また記憶の情報を伝える神経回路と自分の運動の情報を伝える神経回路は、脳内で並行して走る異なる回路であることが分かったようです。研究グループは、ハエのこうした並行神経の仕組みにより、様々な情報が混線することなく的確な探索行動ができるとしています。

この研究結果がどういう意味を持つのか分かりませんが、脳という調べるのが困難な領域も研究対象となってきたようです。