ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

小保方さん手記出版

2016-01-31 10:46:34 | 時事
STAP細胞でいろいろ話題になった小保方さんが、「あの日」という手記を出版しました。

少し前から情報番組などで取り上げられ、昨日の新聞にも大きな広告が出ていました。この本を読むかどうか迷っています。電子版も出ているようですので、簡単に購入できるのですが、興味はあるもののあまり読みたくない気もします。

私のSTAP細胞問題については、このブログでも何回か書いてきました。基本的には最初の報道の時から、STAP細胞はないだろうと、否定的な立場でした。しかしその研究者である小保方さんは、別に悪いことはしていない、その後は小保方さんのいわば擁護派として意見を書いてきました。この考え方は今でも変わっていません。

STAP細胞を否定しているのですが、小保方さんがやった2,3回あるいは数回はできたのだと思います。この辺りはいわば科学では説明できない、非科学的な話になりますが、このブログでも幻のチャンピオンとして紹介しました。我々の世界では、「チャンピオンデータは報告するな」というきまりがあります。良いデータが出ても、それが再現性良くできることが確認されるまで、発表するなということです。これは2,3回良い結果が出ても、そのあと全く再現できないということが時々あるからです。なぜこんな現象が出るのか、たぶん永遠にわからないような気がします。

小保方さんはこの禁を破って、再現性などのしっかりした確証が出ないうちに論文を出してしまいました。これが一流の学術雑誌に受理されたので、理研はマスコミ発表を行い、マスコミはちょうど時流に合っていたこともあり、大々的に取り上げました。

ここは私の推測ですが、この後理研はこの研究の再現性が出ないという情報が入ったのだと思います。STAP細胞が実は再現性がないものだというとき、理研は小保方さんを悪者にして片付けようとしたのが、その後の「論文不正問題」だと思っています。あの論文の写真の修整などはよくあることなのかはわかりませんが、論文の主旨から見たら些細なことで、取り下げるほどのものではないと今でも思っています。

結局検証実験は失敗し、ES細胞の混入ということで、科学的納得性を出しました。しかし幹細胞研究者が、何度もほかの細胞を混入させてしまうなどありえないことです。

以上のように小保方さんは無理やり悪者にされた犠牲者と思っています。犠牲者である小保方さんは、黙って時間のたつのを待つべきだというのが私の意見です。ですからここで出された手記に、変な反論や言い訳が書かれていたら、非常に残念であり、その意味で読むのをためらっています。たぶんそのうち読むことになりそうな気もしますので、その感想などはまた書いてみます。

フリーセル 失敗しました

2016-01-30 10:29:31 | 文化
フリーセルが2000勝に達しましたが、前回1500勝が11月中旬でしたので、ややペースが上がったような気がします。

前回は写真をアップしそこなったので、終了画面を出してみました。実は2000勝の表示があるのですが、やったゲーム数は2001となっています。つまり1敗してしまったのです。これは現在のフリーセルのシステムから考えるとありえないことなのです。

確かそろそろ2000になるなと思っていたころですので、1990台をやっていた時です。特に難しい題をやっていたわけではなかったのですが、一枚読み違いをしてしまいました。いったんフリーセルの場所にカードを出し、整理してから降ろそうとしたのですが、スペースが1枚足りなくなると同時に、「動かせなくなりました」という表示が出てしまったのです。通常はこれが出ても、最後の一枚を戻すというところをクリックして、やり直せるのですが、うっかりOKをクリックしてしまい、このゲームが負けで終了してしまいました。

つまりあまりやったことのない読み間違えのミスと、クリックしてはいけないところをクリックするという2つのミスが重なったため、負けが記録されてしまったのです。もう2000ゲームをやっていて、そういったミスはよく分かっているはずが、出てしまうというところに、大げさに言えば人間の弱さが出たような気がします。

時々コンピュータシステムが異常になり、銀行のATMなどが一時止まったりという事態が起こりますが、たぶん何重にもガードされていても起きてしまうようです。よくあり得ないミスが重なったという言い方をしますが、人間が操作している以上完全に防ぐことはできないと思われます。

フリーセルの話に戻りますが、やはりやり直しがきくシステムは、しっかり考えずに適当に動かしてしまうようになりました。この写真で最短時間が約1分になっていますが、これは新しいパソコンになってすぐのころに記録したものです。フリーセルはゲーム画面が出ても、何も動かさないとタイマーがスタートしません。昔のやり直せないケースでは、何も動かさずにかなり先まで読んで、大丈夫という確信ができてから動かしだすというやり方でしたので、こんな記録が出たようです。

しかしいったん楽なやり方に慣れてしまうと、クリアできそうな先まで読むという、面倒なことはなかなかできなくなります。こんなところで連勝が止まってしまったのは残念ですが、先を読む訓練のゲームとしては非常に優れていますので、次の3000勝を目指してやることになりそうです。

海外旅行の思い出 インド3

2016-01-29 10:50:27 | 旅行
前回はインドでの食事の話でしたが、観光的なことも書いてみます。

ニューデリーでも色々なところにテントの大きな市が開かれており、様々なものが売られています。こういったところにも何回か行きましたが、やはり物価に驚きました。何を買ったのかは忘れましたが、20ルピー(40円)ぐらいのものを買い、50ルピーで支払ったところ、崩してくるから待てというのです。100円出して細かいおつりがないというのは、1ルピーが2円という感覚が間違っているようです。ガイドブックなどにあるように、1ルピーが現地では100円ぐらいの価値があるという感覚で使わないといけないようです。

市内の寺院にも何カ所か行きましたが、すべて大理石造りの立派なものでした。やや面倒なのは、ビニールの袋がありそれの靴を脱がないといけないところです。どうも本来は靴下も脱ぎ裸足にならないといけないようですが、靴下のままでも何も言われませんでした。やはりヒンズー教ですので、象の形の神様などおもしろいものがいろいろありました。

ニューデリー郊外に行ってみると、市街地の外側に延々とスラム街のようなテントが続いていました。現在は撤去されつつあるようですが、非常に汚くとても入る気にはなれないような街が市街地を囲んでいるようでした。市内でも家が非常に汚く見えるのは、たぶん動物と一緒に生活しているためと思われます。日本では牛小屋や馬小屋が別になっていますが、その区別がないため全体が汚れた感じになっていました。

たぶん学会が終わってからだと思いますが、日本人仲間と少し離れた有名なタジマハールに行くことにしました。インドではタクシーを一日雇っても、バス代程度の感じで済みますので、4人ぐらいで出かけました。写真などでよく見ていましたが、本物はやはり大きく壮大なものでした。インドの建物は大部分が外枠だけで、内装がないものが多いのですが、タジマハールも何もない分、荘重感が出ていました。地下の入り口に大勢のインド人がおり、懐中電灯を渡して10ルピーをとっていました。しかし特にみるべきものもなく、面白い商売があるものです。

この帰りに庭に象がいるしゃれたドライブインに入りました。ところが出てきたナイフやフォーク類が、何となく黒い感じがしました。ウエットティッシュで拭ってみると、真っ黒になり光ったフォークなりました。どうもインドの衛生観はこの程度の物のようです。

インドは気に入って何回も行く人がいる一方、一度で懲りてしまう人がいるようですが、私も一度は行ってみる価値があるが、もう行きたくない国というのが正直なところです。帰国して家に着く前に、ファミレスでハンバーガーを食べました。

喘息吸入薬の話 本論

2016-01-28 10:22:50 | 
前回吸入薬の話を書くつもりが、この経緯で終わってしまいましたので、今日は薬の話です。

私が処方されているのは、喘息の治療薬としてのアドエアという丸い吸入装置に入った薬です。これは知人で若いころから喘息で苦しんでいる者も使っているようで、かなり一般的な薬です。これは細くなった気管を急速に広げる、いわゆる喘息発作を抑えるわけではなく、発作が出無くなるようにするいわば予防薬と言えるのかもしれません。

2種の成分が入っていますが、その名前を出しても意味がないので、抗炎症剤とステロイド系の気管支拡張剤の合剤となっています。吸入剤というのは、気管支に直接入り、その粘膜から吸収されたときはある程度の濃度となりますので、非常に少量で済むという利点があります。それが血管に入るときにはごく微量となり、副作用がほとんどないということになっています。
私がこれを使いだしてからも、吸入後のうがい(水を飲むだけですが)を忘れると声がれというやや声がかすれる程度の副作用だけのようです。

もう一つの吸入薬はなかなか面白いものです。スピリーバというCOPD治療薬ですが、肺気腫や慢性気管支炎は治療が難しいとされてきました。この病気は有害物質によって気管支が壊れ、結果として肺が膨らんでしまうという物です。ですから一旦壊れた気管支を修復することは難しく、進行を抑える程度で治療はできないということになっていました。

ところがこのスピリーバは、抗コリン剤というメカニズムで、修復できるようです。メカニズム自身なかなか面白いのですが、ステロイド以外でも抗炎症と気管支拡張作用がしっかり出るというのは、画期的なことかもしれません。

スピリーバは当初面白い形式での吸入剤で、通常のカプセルの中に薬が入っており、それを吸入器にセットし、ボタンを押すと針のようなものでカプセルが壊れ、出てきた粉末を吸入するというシステムでした。カプセルのシートには飲んではいけないと書いてあるのですが、私も何気なく飲みそうになったこともあります。

それが最近変わり、カプセルではなく筒のようなものに60回分が封入されており、ボタンを押すと霧状に細かいスプレーのようなものが出るタイプに変わりました。吸入量が1回2.5μgと超微量ですので、いろいろ工夫されているようです。これに効果があるのかは、咳がほとんどでなくなったということは確かですが、肺気腫の予防になっているかは当然よくわかりません。

ただほとんど変化がないというのは、悪化していないということで予防になっているのかもしれません。副作用もないようですので、これは続けることになりそうです。

全豪オープンテニス 錦織敗退

2016-01-27 10:26:16 | テニス
残念ながら昨日錦織はジョコビッチに負け、準決勝進出はなりませんでした。

このところテニスブログのようになっていますが、グランドスラムはお祭りのようなもので、テニス漬けの毎日となっています。ジョコビッチを筆頭とする上位陣にいかに若手が挑むか、今シーズンは世代交代になるのかというのも注目点でした。

その前日の試合で、錦織のライバルと私が勝手に言っている、カナダのラオニッチが第4シードのワウリンカに挑戦し、フルセットになる接戦をものにして、若手の意地を見せました。錦織も王者ジョコビッチを破るのではないかという、かすかな期待を持っていました。

ブログでも書きましたが、錦織は4回戦で強敵ツォンガと非常に良い試合をして、勝ち上がり一方ジョコビッチはシモン戦で苦戦し、100本ものエラーをして、フルセットでやっと勝ったという経緯でした。

昨日はナイトセッションに回り、5時から開始となりました。試合が始まると両者、動きもよく対等の感じでした。問題は3-2となった6ゲーム目の錦織のサービスでした。順調に3ポイント取り、あと1ポイントでこのゲームを取りタイになったと思っていました。ところがここから錦織が攻め急ぎすぎたのです。自らのミスが続き、なんと4ポイント連取されてしまったのです。ここで錦織が痛恨のダブルフォルトが出て、このゲームを取られてしまいました。このリードを挽回できず、セットを奪われましたが、これで錦織もじっくり攻めるようになるのではと思っていました。

ところが2セット目は、錦織がより攻め急ぎだしたのです。ジョコビッチの球は、守っているといってもかなり鋭く帰ってきますので、それを強く攻めるのでは、ミスのほうが多くなってしまいます。結局2セット目は自滅した格好で、良いところなく取られてしまいました。

それでも3セット目はこの戦法が功を奏し、ジョコビッチの最初のサービスゲームを破り、始めてリードしました。このように攻め続けた場合、ボール1個分外に出ればミスとなり、ラインにかかればポイントとなるという、いわば賭けのようなゲーム展開です。こんな賭けに勝ち続けることは難しく、すぐ追いつかれてしまいました。この辺りはジョコビッチの「しっかり守って相手のミスを待つ」という戦法に見事にはまってしまったわけです。結局このセットも取られ、ストレートで敗れてしまいました。

錦織も決して調子が悪いわけではなかったのですが、全体の印象としては自滅してしまったようです。これを見ると錦織は、まだまだ上位陣の壁を破れるところまではいっていないようです。今シーズンは始まったばかりですので、これから多数の試合をこなす中で、何とか糸口を探してほしいものです。