ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

ブログ記事数ついに1000を突破

2017-06-30 10:39:16 | その他
このブログを始めてから2年半以上が過ぎ、記事数が先日ついに1000を超えました。

この間ほぼ毎日何らかの記事をアップしてきたのですが、若干体調が悪くなったりしたこともありましたが、何とか休むこともなく続けてきました。それでも1000記事というのは我ながら感心する数のような気がします。

1回が大体1100文字ぐらいになっていますので、110万文字を入力したことになります。途中話題がなかなか見つからなかったことや、いろいろ行事が重なり面倒になったこともありましたが、今では朝食後に入力するというのが習慣のようになっています。

このブログの副題を「薬と猫と時々時事」としていますが、私が適当に分類しているカテゴリーを見ますと、当初書こうと思っていた内容が大体続いているといえるのかもしれません。

最も多いのが「健康医療」で187件、次が「テニス」で152件、「時事」137件となっています。その他の「薬」や「化学」、「自然」などが180件ほどになりますので、3分の1程度はこういった内容を書いているようです。

テニスは錦織選手が出場した試合の観戦記録としてずいぶん多くなりましたが、やはりテレビ放映も増えてきたことが大きいと思います。グランドスラムはWOWOWが完全中継していますし、ATP1000はNHK、ATP500はBS朝日と錦織戦は必ずどこかでやっています。
これだけテレビが取り上げるというのはやはり錦織人気の様で、これからも取り上げることは多くなりそうです。

思ったより少ないのが「時事」でしたが、こういった事項にはそれなりに興味もあり、取り上げてもよさそうな問題も次々出てはいます。こういった記事は日常的に出ますので、探したりする手間もかからないのですが、このブログには自然科学系のことを書きたいとあまり取り上げませんでした。全体の割合から見るともう少し時事問題を取り上げても良いのかもしれません。

このところ「健康医療」関連に記事が少なく、色々ネットなど探しているのですが、ほとんど出てきません。こういった研究自身は続いているはずですが、いわば発表の端境期になっているのかもしれません。

こういったブログは編集画面に入ると前日のアクセス数などの記録が出るようになっています。どうせ書くなら多くの人が読むようなものと思いますが、アクセス数と内容の相関がどうもはっきりしません。時々ランキング的なものも見ていますが、全く傾向のようなものはなく突然増えたり減ったりしています。

こういった数値はあまり気にせず、文章を紡ぐのが苦になるまでは続けたいと思っています。


遺伝子診断により遺伝病確率を測定

2017-06-29 10:41:48 | 健康・医療
将来生まれる子供の遺伝病の発症確率を調べる検査サービスを、国内大手の会社が来年にも開始するようです。

男女カップルの遺伝情報を調べることで、筋ジストロフィーやパーキンソン病の一部など1050の病気の発症確率が把握できると言います。この検査は米国では50万件の需要があるとみられ、同じ方法で日本人の遺伝子が解析できるかを検証する臨床研究が4月から始まっています。

通常遺伝病は劣性遺伝病と言われ、父と母の両方から劣勢の遺伝子が組み合わさってしまうと発症することになっています。この遺伝病の劣性遺伝子を持った人など非常に少ないだろうと思っていましたが、すべての遺伝子病を考えると、誰でも何らかの病気の劣性遺伝子を一つは持つ「保因者」だと言われているようです。

こういった流れに日本遺伝病学会など複数の学会が懸念を表明しています。私はこういった流れは良い方向だと思っていますが、どうも日本人は生命倫理といったことに異常に反応する傾向があるようです。

健康で元気な赤ちゃんを産みたいというのは親として自然な願いですし、妊娠前に受診するため中絶手術など母体に及ぼす影響もありません。しかしどこまで命の誕生に、人為的に関与すべきかを議論すべきでありそれが深まっていないという指摘があるようです。

2013年から始まった米国の新型出生前検査は。母親の血液から担持のダウン症など3種類の病気を見つける技術でした。陽性と診断された妊婦の9割以上が人工妊娠中絶を選び、命の選別につながるという批判が出ているようです。

私の知人は妊娠初期に風疹に罹ってしまい、家族で話し合った結果障害を持った子になる可能性があるということで中絶を選択しました。私はこの選択は正しかったと感じています。胎児に障害が出るとわかった時に、どう対処するかは個人・家族の問題であり、中絶するか生んで育てるかのどちらの判断をしたとしても、周りが批判するようなことでは無いと思っています。

生まれてきて初めて人格を持つという現在の制度がある以上、胎児の段階でましてや妊娠前の段階でどう判断するかは完全に個人の問題と思われます。昔はそういった判断材料がなかったため、妊娠したら出産するという流れでしたが、現在はその間またはその前に色々な情報を得ることができ、選択肢が広がっただけのような気がします。

米国産婦人科学会は3月にこの検査について、妊娠前に受けることでカップルの選択肢が広がるという有用性を認める見解を出しました。これは米国の個人の決定を重んじる文化があり、日本にそのまま導入すると文化背景が異なり混乱が広がるという複数の専門家の意見のようです。

しかし倫理上の問題などと言って騒ぐのは、我々年寄りだけであり、これから結婚・出産する若者世代はすんなり受け入れるような気がします。


有機化学は何をやっているのか その5

2017-06-28 10:42:11 | 化学
このところ4回にわたって「有機化学とは」について書いてきました。

基本的には合成方法の検索、実際の反応実験、精製操作、分析データの解析という流れで出来上がっており、これを繰り返していることになります。これは有機化学一般に言えることで、どんな分野でも大体同じ流れになっています。ここでは有機化学の難しく面白いところを書くつもりでしたが、私がやっていた創薬研究について触れてみます。

創薬研究という病気に対する新しい薬を作るという仕事は、我々有機化学者だけでできるものではありません。実際の開発までには非常に多くの分野の人たちの共同作業となるわけですが、ここではそのスタートとして、化合物を評価するグループから、ある病気に対する薬の新しい評価方法を作ったというケースがあります。

この場合はこの評価方法で新しい薬の探索となり、我々有機合成グループがその候補化合物を供給することになります。ここでどんな化合物を合成するかが重要な課題となるわけです。どんな天才がいても何となく作った化合物が、優れた薬効を示すことはまずありませんので、それなりの情報に基づいた化合物の設計が必要となるわけです。

これがいわゆるドラッグデザインですが、私は大学での講義にこれをメインテーマにしていましたが、大学3年生にとってはかなり難しかったようです。これに関しては色々な手法や経験則が発表されていますが、ここでは省略します。

こういったときに参考になるのが、評価系を構築した時に数百から千ぐらいの化合物を調べ、これが本当に薬を正しく評価できているかの検討結果です。これは研究所内にストックしてある化合物の中から選択するのですが、どの程度の化合物を持っているかが研究所の実力となるわけです。

我々が過去に合成したものや、色々な機関から入手・購入したものなどで、私がいたころに約2万の化合物を持っていました。こういった評価結果から、少しは薬効のある化合物を拾い上げ通常3種ぐらいの基本骨格を設計します。

この程度からスタートするとある程度の数を調べたところで、最も良さそうな基本骨格が決まりますので、それに絞って合成研究を続けることになります。こういった経過で新薬候補として有望なものが出てくると、その合成ルートの検証と大量合成という流れになるわけです。

我々はこういった新薬開発の最も上流にいますので、実際に化合物を合成してから新薬として市場に出るまでに大体十年以上はかかります。その間ずっとこのテーマをやっているわけではなく、私は3,4年をめどに(良いものが出ても出なくても)新しいテーマを入れていました。

こういったところが創薬での有機化学ということになります。

ゲーリーウエバーオープン フェデラー復活

2017-06-27 10:38:54 | テニス
ゲーリーウエバーオープンが錦織は棄権してしまったものの、なかなか興味深い対戦が続きました。

この大会はそれほど大きくないのですが(ATP500)、ベテランはフェデラーを筆頭にフランス勢はモンフィス、ガスケなどが参戦し、若手としては第2シードのティエム、第4シードのズベレフと前哨戦としてはなかなか良いメンバーが参戦していました。

この大会は32人ですので、2回戦に勝つとベスト8となりますが、ここまでに錦織は棄権し、モンフィスは1回戦で敗れ、ティエムも2回戦で負けてしまいました。BS朝日も錦織戦以外は放映していませんので、PC動画で面白そうな試合は見ていたのですが、若手のズベレフが良い動きをしており、安定して勝ち進みました。

準決勝のフェデラーは錦織が棄権して残った選手と当りましたが、それほど良い感じはしませんでした。タイブレークまでもつれたもののしっかりこれを取りストレートで決勝進出です。もう1試合はガスケ対ズベレフの新旧対決で、この試合は見ませんでした-が4-6、6-4、6-3のフルセットでズベレフが逆転勝ちとなりました。

この元王者フェデラーと新鋭ズベレフの決勝戦は、ライブではなかったのですがBS朝日が放映し、これを録画して次の日ゆっくりと観戦しました。

フェデラーは芝のウインブルドンに備えるため、クレーの全仏オープンを欠場していますので、かなりのブランクがありどんな動きを見せるか興味がありましたし、歳の差15という若者がどう挑むのか面白い試合となりました。

ところがフェデラーはいつもの落ち着いた試合運びで、左右に振りドロップショットを交え前後に動かすという展開でしたが、ズベレフが全くついてこれないのです。ショットの鋭さなどはズベレフのほうが勝っている感じはありましたが、微妙に入らず一方的な試合となってしまいました。

フェデラー相手でズベレフが緊張したとも思えませんが、とにかくミスが多く1セットは6-1という大差でフェデラーが取りました。わずか23分という短い試合時間でした。

2セットに入りズベレフも落ち着いてきたのか、210キロ台のサーブも入るようになりましたが、フェデラーの技が光っていました。フェデラーは長いラリーを嫌うのか、良いタイミングでネットに出てポイントを取っていました。いつの間にかという感じでズベレフはブレークされ、6-3のストレートでフェデラーが優勝しました。

完全に力を技で抑え込んだ試合となりました。これで36歳フェデラーも完全復活したような気もします。もう来週はウインブルドンが始まりますが、また面白いドラマが生まれそうな気もします。


昔の職場の若者との飲み会

2017-06-26 10:39:22 | 日記
先日私が退職した研究所で、私より少し上の同じ派遣社員であったTさんがここで退職されるというので、昔の仲間で送別会をやろうと私にも声をかけてくれました。

退職して以来の懐かしい人たちですし、退職して3年もたつのに呼んでくれたこともあり喜んで参加しました。ところが場所がTさんの家の近くの隣市のJR駅集合になったのです。この辺りは車の移動圏内ですので、車ではよく行くのですが、飲み会ですので別の移動手段が必要となります。

別にないわけではなく、最寄駅から数駅でJRに乗り換え行けるのですが、神奈川県の中央を走るJRとしては珍しく単線で、1時間に2本ぐらいしかないのです。それでもヤフーで時刻を確認してこのルートで出かけました。

集合の駅に着くともうTさんが見えており、すぐ幹事役のK君も来ていろいろ話していると時間前に全員そろいました。年寄り2人と若者4人という面白いメンバーになりましたが、駅から近い小さな和食店の個室に落ち着きました。

私のために最近の研究所の体制や移動の説明をしてくれましたが、私が勤めていたころ一緒に仕事をしていた派遣の女性が出産のため退職したのですが、最近復職し今度は正社員になれそうという嬉しい話もありました。

今回のメンバーは今は全員中堅となっており、3人は結婚して子供もでき、最後のW君も結婚の準備をしているようで、この点でも一安心です。最初はこの子供の話で盛り上がりましたが、やはり皆良い父親ぶりを発揮していました。

この会社はそれほど大企業というわけではありませんが、それなりに給料もよく特にボーナスが多いため、経済的に安定しているということで結婚や出産が順調に行っているのだろうとTさんとぼそぼそ話していました。

この店は和食ですがその定番の刺身やてんぷらもうまかったのですが、創作料理風なものもかなりあり、珍しい食材もおいしいものでした。この日は店の何かの記念日ということでビールが半額となっており、皆かなりのピッチで飲んでいました。私は後半からいつものウイスキーの水割りにしましたが、ちびちび飲んでいた割にはやや飲み過ぎてしまったようです。

どうも私はこういう若手と飲んでいると、やや説教的な話をしてしまうことが多いので、この時はなるべく控えていましたが、やはり少しは出てしまったようです。

こういった話であっという間に4時間が経ってしまい、私の帰る単線の電車の時刻に合わせて終了となりました。帰りもやや時間がかかったのですが、何とかその日のうちに帰ることができ楽しい一日となりました。