ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

今年最後の忘年会

2015-12-31 10:49:06 | 日記
今年もついに大晦日になってしまいました。やはり歳のせいか一年が本当に早く過ぎるような気がします。

昨日恒例の今年最後の忘年会に行ってきました。これは私の高校時代の同級生の集まりですので、もう50年来の友人たちです。何しろ独身時代からですので、その時期に会った付き合い方をしてきました。

皆ほぼ同じような時期に結婚し、同じような時期に子供が生まれましたので、子供が小さいころは家族ぐるみで夏は海水浴にいったり、バーベキューをしたりしていましたが、子供が大きくなると、男だけで旅行にいったりと色々な思い出があります。

この仲間は8人ですが、現役のころは地方に転勤になったり、海外勤務をしたりと動いていました。この30日の忘年会がいつごろからやりだしたのか、覚えていませんが、たぶん30年ぐらい前から12月30日であれば、どこかに出ている者も帰ってきているということで、この日に忘年会をやるのが恒例になったようです。

この仲間のうち一人が非常に面倒見がよく、何をするにも幹事をやってくれるのがいます。彼がいるから皆安心して任せており、こんなに長い期間続いているような気もします。面白いことに20年ぐらいは毎年同じ店の寿司屋でやっていました。この寿司屋も我々の忘年会が終わると店を閉めるという習慣が出来上がっていたようです。ところが昨年仲間の一人が、さすがに飽きてきたので違う店でやろうと言い出しました。そこで昨年は言い出しっぺが幹事で、違う店に行ったのです。その流れで今年も新しい店でやりました。

8人の仲間のうち一人はまだ大学の教授をやっており、この時期でもいろいろ忙しいようで参加できませんでしたが、いつもの7人が集まりました。さすがにやや体調が悪かったり、持病が出たりとあまり酒が飲めなくなったのもいましたが、まあ何とか今年も皆元気に集まりました。

この忘年会の2次会もいろいろ変遷してきました。仲間の誰かのなじみのバーにいって飲んだり、一時はカラオケに行くことも多かったようです。それが数年前から昔に帰って麻雀をするようになりました。これは体調的にもう付き合えないというメンバーや、別な飲み会に出るというのが出てきて、ちょうど4人になってきたこともあります。

昨日もやや苦労して雀荘を探し、半荘3回ほど遊んで、今年の打ち納めとなりました。この仲間は全員同じ市内に住んでいますので、近くに困ったことがあったら助けてもらえる友人がいるというのは、何となく安心であり、この会もまだまだ続きそうです。

2015年科学10大ニュース

2015-12-30 10:40:41 | 時事
今年の科学面での10大ニュースが新聞に掲載されていました。この時期になると毎年恒例ですが、今年も本当にいろいろなことがあったと思います。

第1位は大村さんと梶田さんにノーベル賞でした。大村先生の受賞については、このブログでも何回か取り上げ、感想・コメントなど述べてきました。私が現役だったころは、受賞された利根川先生や野依先生に研究所に来ていただき、講演してもらいました。やはりノーベル賞の受賞研究の話は本当に面白く、今でも何となく覚えています。
大村先生にもたぶん講演をお願いすると思いますが、私は参加できませんので、何とか祝賀会を開けと働きかけています。やはりこのニュースは、私にとっても最大の嬉しいニュースでした。

第2位がCOP21のパリ協定採択というニュースです。確かにこれも大きなことで、私もブログで取り上げようかと思い、やや丁寧に新聞も読んでみました。しかし私は基本的なところで、地球温暖化とCO2の関連に疑いを持っています。

地球の気温が上昇し、大気中の炭酸ガス濃度が上がっていることは確かですが、地球上の大部分の炭酸ガスは海中に溶けています。ですから何らかの要因で地球が温暖化し、その結果としてCO2濃度が上がったと考えています。気体の溶解度は低温のほうが高いという原理で、ビールや炭酸飲料が温まるとガスが抜けてしまうのと同じです。ということでこの話題はあまり評価できず、取り上げませんでした。

第3位が川内原発の再稼働でした。これについては、川内原発の再稼働が決定した時に取り上げましたので、ずいぶん昔になります。このときに書いたと思うのですが、私は基本的に原子力発電容認派です。理由は運転を停止しているからと言って、安全性が高まるわけではないこと、及び福島原発事故によって原発の安全性がより高まったこと、火力発電に伴う原油の輸入量が非常に大きく、経済的に見て無駄が多いことなどです。

この川内原発は稼働停止後初の運転再開ですので、大きなニュースになりましたが、現在でも再稼働申請の原発はいくつかあり、そのうちニュースにもならなくなりそうです。原発反対運動はまだ続いているはずですが、現実的には単なる理想論になりそうな気がします。

第4位が高速増殖炉「もんじゅ」の問題ですが、これは原発の使用済み核燃料と絡んでいますので、粘り強い開発を望んでいます。第5位が火山噴火の問題、第6位が血液製剤の不正製造と続いていました。第10位に国産ジェット機となっていましたが、これはもっと上位になってよいような気がします。
全体的に見て今年は、科学面では良いニュースが多かったような気もします。

若手との忘年会第2弾

2015-12-29 10:35:02 | 日記
少し前に私が勘違いしていた、若手との忘年会の話を書きましたが、昨日は本当にB君主催の忘年会がありました。

B君は前の会社の仕事仲間でしたが、今は名古屋に単身赴任していますので、なかなか時間が取れず遅い忘年会になったようです。メンバーはI君とC君だったようですが、C君が帰省のための(四国です)飛行機のキャンセル待ちをしていたところ、昨夜の便が取れてしまったということで、3人になりました。

I君は今年の夏に結婚し、その時の話をブログに書きましたが、半年ぶりの飲み会となりました。前の会社ではこの2人がもっとも関係が深く、そういった点では良いメンバーの忘年会となりました。場所も私の最寄り駅から10分ほどの駅でしたので、その点でも楽でした。今年の年末は異常に暖かったのですが、昨日はやや冷え込んだ感じがありましたので、この冬初めて冬用コート着ていきました。

普通の日本料理の居酒屋でしたが、それほど大きくなくゆっくり話ができました。やはり時間が経つのは早いもので。I君は私が入った年に新入社員として研究所に配属になったのですが、もう10年たち今では中堅として、後輩2人の指導に当たりその苦労話が出てきました。この会社の研究所は比較的移動が激しく、10年もいるのは珍しいようですが、私はI君が研究所にとって必要な人材と評価していましたが、やはり会社幹部もそういった見方をしているようです。

この3人ですと仕事がらみの話が多くなりますが、B君はテニス好きで名古屋でもテニススクールに行っているようです。I君は大学のテニスサークルに入っていたようですが、ちょうど私と同じレベルぐらいで、終業後のテニス練習会にも何度か出ていました。私が今行っているテニススクールの話や、最近のプロテニスの話題でも大いに盛り上がりました。

こういったメンバーですと、どうしてもお説教的な話をしたくなりますので、極力そういう話にならないように気を付けていたのですが、やはり何回かそういった類になってしまいました。それでもこういう若い人と飲むは本当に楽しいことです。2人ともそれほど大酒のみというわけではありませんが、私の倍ぐらいのピッチで飲んでいました。それでも酔っぱらって騒ぐようなこともなく、色々な話ができました。

5時半からスタートしたので、10時半過ぎにお開きにしましたが、料理もなかなかおいしく、前回同様にやや食べ過ぎて飲み過ぎになりましたが、気持ちよく帰ってきました。私のような年寄りをいつまで誘ってくれるかわかりませんが、こういった機会は大切にしたいと思っています。

海外旅行の思い出 スイス3

2015-12-28 10:36:24 | 旅行
ツェルマットの思い出をいろいろ書いてきましたが、その続きです。

こういった海外出張の場合、一番高いのは往復の旅費ということになります。そこでヨーロッパなどに行く場合は、大体2週間の予定を組むのが普通になっていました。こういった国際学会は、大体が月曜から金曜日の午前中までというのが多くなります。多くは前日の日曜日の夕方から登録手続きが始まり、それを済ませてホテルに入るパターンです。これだと1週間で終わってしまうので、次の週に開催される学会を探して、2つの学会に出ることになります。

私の専門は薬を作ることですが、その薬がどういう作用して効果を出すかまでで一つの研究になります。学会はこの薬を作る学会と、どういう効果が出るのかという学会は分かれています。もともと学会はその地方で最も過ごしやすい季節に行われ、大体秋に集中しますので、よさそうなものが次の週も開催されています。このスイスの学会の時は次の週がフランスのパリ近郊に行きました。

このときは金曜日の午後チューリッヒに移動し、日曜日の午後フランスに行きましたので、土曜日は完全に自由でチューリッヒ観光をしました。ここはスイスの中心都市ですが、非常に古い町で昔ながらの街並みも残っています。ドイツの都市にはよくある旧市街(アルトシュタット)がやはりあり、何川かわかりませんが川沿いに中世の街並みが若干観光化していますが、美しいものでした。古い建物のなかに近代的なショップが入っているのも面白いところです。

地図を片手にぶらぶら歩いていると、非常に立派な教会がありました。ガイドブックでも紹介されている、名所のひとつの様でした。近づいてみるとぞろぞろとかなりの人が入っていきますので、私も後について入ってみました。すると入口のところで本を2冊渡されたのです。よく見ると入ってきた人たちはみな席についています。私は2階に上がり全体が見渡せるところに座って、本を見るとどうも讃美歌のようです。

そのうちに入口が閉められ、司祭のような人が出てきて何か話し始めました。ここに来てやっと気づいたのですが、ちゃんとした礼拝の儀式に紛れ込んでしまったようです。こういった礼拝は初めてですので、興味を持ってみていましたが、なにしろスイス語(ほぼドイツ語で若干違うようです)ですので全くわかりません。どうやってここから出るか、裏口ぐらいありそうですがどこかわかりませんし、全体に荘厳な雰囲気になっていますので席を立ちにくくなっていました。

それでもしばらくすると赤ちゃんの洗礼の儀式が始まり、人が動き出しました。このチャンスに入口に行ってみると入ってきた大きな扉の横に小さな戸があり、そこに本を置いて何とか抜け出すことができました。こんな感じで小さな失敗をしながら、観光してきました。

筋肉細胞が血管細胞に分化?

2015-12-27 10:40:04 | 健康・医療
この話は友人から聞いたもので、私が直接読んだわけではありませんので、やや疑っておいてください。
アメリカのテキサス大からの発表のようですが、マウスの傷がついた筋肉細胞が一部初期化し、幹細胞のようなものに変化するという論文です。

これは筋肉細胞が傷つくと、当然新しい筋肉細胞ができ、場合によっては血管やリンパ管も新しく再生され傷が治るわけです。この時新しくできる血管などが、筋肉細胞が変わったのではないかということで、色々実験を行ったようです。詳細は分かりませんが、完全な幹細胞まではいかないようですが、ある程度他の細胞に分化する能力をもつという結果が得られたようです。

この傷を付けることによって部分的に初期化した細胞を、iMなんとか細胞と名付けていました。この話を聞いて友人もですが、小保方さんのSTAP細胞を思い出しました。事実この論文には、傷のようなストレスを与えて、細胞を初期化する前例として、小保方さんのアメリカでの研究論文が引用されていたようです。

もともと小保方さん(というよりその指導者)は、イモリは傷がついたりして傷んだ部分を再生するときに、そこの細胞が幹細胞のようになり、あらゆる組織ができるという事実から発想が出ているようです。余談ですが、私は昔から再生医療という観点で、イモリに興味をもっており、当時九州大学のイモリの大家に話を聞いたことがありました。イモリはほとんどどの組織でも再生可能ということで、寿命はと尋ねたところ「動物事典には数年と書いてあるが、私が研究を始めてから20年以上生きているイモリがいる」という言葉が印象的でした。

さてSTAP細胞は、“外部のストレスによって万能性を獲得した細胞”という意味ですので、今回のテキサス大の発表は、万能性までいかないようですが、かなり近い細胞ということになります。この研究成果の再現性の問題などありますが、日本でこれだけSTAP細胞で騒いだ後ですから、かなり検証なども行っているのでしょう。今回は細胞に傷を付けるというストレスで、小保方さんは細い管を通したり、培養pHを下げるといったストレスでしたが、こういったことで動物細胞が分化能をもつ可能性が出てきたといえます。

日本にはiPS細胞があり、色々改良されたようですが、やはり難しい技術と言えます。より簡単に分化能をもつ細胞を作り出す技術は、大きく期待されているものです。STAP細胞問題で、日本の研究者がこういった方面の研究をできないという事態だけは、何とか避けたいものです。