ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

二人だけの同窓会

2018-05-31 10:46:23 | 日記
昨年の夏に久しぶりに会った学生時代の仲間と今年も合ってきました。

毎年この時期になると大学の専門学科の同窓会が開かれています。しかしこのところマンネリ化?してきたようで、40人以上の学科でしたが徐々に参加者が減っており、このところ10人ぐらいの会になっていました。

私も参加するかどうか迷っていたのですが、学生時代一番気の合ったM君とゆっくり話した方が面白そうということで、同窓会には参加せずM君と連絡を取ってみました。彼も賛成してくれて、昨年と同じように二人の中間の駅で合うことになりましたが、1時ごろ合って昼食会にしようと提案してきました。

まあ昼食でもビールぐらいはあるだろうということで1時集合の昼食会ということにしました。M君はかなり早めにくるタイプなのですが、昔から(50年も前ですが)集合場所には時間ぴったりに来るという面白い好みがあり、今回も1時間以上前に近くまで来ていたようです。

駅から少し離れたファミレスに行き、私はパスタなど昼食を取りましたが、彼はもともと昼はあまり食べないということで、つまみの類を頼んでビールで乾杯しました。

近況報告的な話から始まりましたが、昨年情報交換していましたので、それほど大きな違いは出ていませんでした。やはり学生時代気の合った仲間というのは50年たっても変わらず、現役時代の仕事の話や時事問題など尽きることなく話していました。

ビール2杯で楽しく話していましたが、気が付くと4時を過ぎておりコーヒーでも飲みたくなったので、場所を変えることにしました。私の麻雀のホームにしている雀荘の下が昔ながらの喫茶店でしたので、そこに移動しました。

ここは久しぶりに入ったのですが、1人用席にはパソコンやタブレットを開いて仕事をしているように人でいっぱいでした。ここでコーヒーを飲みながら話の続きをしましたが、M君は微生物が専門で腸内免疫に力を入れてきたようで、インドでの大規模実験などの話を紹介してくれました。

彼は腸内免疫については独自の考えを持っており、私の知っている一般的な情報とはやや異なっておりなかなか面白いものでした。その他現在の時事問題ではやはり受け止め方はやや異なっているものの、政府内の人事局のように官僚の幹部人事を政権が握ってしまったことが今回の事態を引き起こしているという点では一致しました。

気が付くと7時近くになっており、彼も何か食べるというので私もサンドイッチを付き合い、もう一度ビールで乾杯して話しを続けました。彼によればいろいろ話をするには、夕方合って飲みながらでは時間が短いので昼食会にしたとのことでした。

確かにあっという間に7時間近くも一緒にいましたので彼の判断は正しかったようです。また秋ぐらいの再会を約束して別れました。


「ピロリ菌=悪玉菌」は証明されたか?

2018-05-30 10:22:57 | 健康・医療
最近では人間ドックの胃カメラでもセットメニューのことが多く、ピロリ菌の検査と除菌はとても身近なものになってきました。

このブログでもピロリ菌の除菌を自治体で若者に推進しているという記事を紹介しています。私は基本的にはピロリ菌が本当に悪者かという疑問を持っています。私の知人でもピロリ菌の除菌をやったのに、最近胃ガンの前段階のようになり手術した人がいます。

今回はピロリ菌除菌にやや懐疑的な人の記事を紹介します。現在でもピロリ菌については、「胃ガンの99%はピロリ菌が原因」という主張と「ピロリ菌を除菌すると死亡率が上がる」という極端な意見が対立しているようです。

この記事の筆者はマイクロバイオームという、人間の体の表面や中(特に胃腸)やくぼみに住む何兆ものさまざまな種類の微生物の群集、腸内細菌や皮膚の常在菌などと関連した議論を展開しています。このマイクロバイオームは、人間一人分の総重量が1.5キロと脳と同じ重さ位持っているということでした。

ピロリ菌は1983年に発見され、その後さまざまな実験が行われ、胃潰瘍の原因の一つでありこれが悪性化して胃ガンとなるということが定説となっているようです。しかし人間のマイクロバイオームは複雑で、ピロリ菌だけをやっつけようとするといろいろ不都合が起きる可能性もあるようです。

例えばピロリ菌を持っている人ほど発症しない傾向のある病気も見つかっています。最も有名なものが、いわゆる胸焼け(胃食道逆流症)と胃酸で食堂が傷つくことによって起きる食道腺ガンです。ピロリ菌が胃に住みつくと胃酸が減少し、制酸剤を飲んだのと同じで胸やけが生じにくくなり、食道への刺激が減る防御効果と考えられています。

ピロリ菌は6万年以上昔から人間と共存してマイクロバイオームの一部となってきた細菌で、ピロリ菌と人間は共進化してきたとされています。

ピロリ菌の保有率は、全世界では50%とされていますが地域差は大きく、インドやラテンアメリカでは70%、その一方で先進国では低く20%を切ることもありますが、日本はやや高く40%程度とされています。

ただし最近では急激に減少しており、先進国の子供では保有率が5%以下という調査もあります。これは衛生状態が改善されたことと、風邪や下痢などに子供のころから抗生物質を服用することが原因とされています。

こういった劇的変化が、人間の体にどういう影響を与えるのかは全く分からないようです。そのヒントはやはりピロリ菌がいない人が発症しやすい傾向がある病気が存在します。先に述べた病気以外も潰瘍性大腸炎やクローン病のように、20世紀後半に増大した一種の現代病です。

これは人間の体を守るはずの免疫機構が自分自身の体を攻撃してしまう自己免疫疾患の一種です。これをピロリ菌がいなくなってしまったためというのは、やや極論のような気がしますが、ピロリ菌の論争はまだまだ続きそうです。

人は何時間寝るべきか

2018-05-29 10:42:19 | 自然
人にとって十分な睡眠時間とは、日中にたまった疲労や心身のダメージを回復するのに必要な睡眠時間です。

これを「必要睡眠時間」と呼びますが、これには大きな個人差があるため、「何時間以上」という一般的な基準がないというのが科学的に正しい回答のようです。

ですからタイトルの「人は何時間寝るべきか」という問いは、何となく興味はあり知りたいが、実際には答えはないようなものであり、個人が普通に暮らしている睡眠時間がその人の良い睡眠時間と言えるのかもしれません。

ある研究グループが、健康な20代の若者十数名の必要睡眠時間を調査した結果が出ていました。これによると7時間余りの短めで十分な人から、9時間を大きく上回る長めの睡眠が必要な人まで2時間以上の個人差が出ていました。これも人数を増やして調べれば、もっと個人差は広がる可能性が高いとしています。

一つの目安としては、20代の必要睡眠時間は平均8時間30分前後で年齢とともに徐々に短くなるようです。高齢者で必要睡眠時間を策定した研究はありませんが、70代では7時間弱まで短くなると予想されています。こう書くと私が感じている睡眠時間よりかなり長いような気がしますが、必要睡眠時間というものは実感と違っているようです。

これとは別に標準睡眠時間というデータもあり、これは健康な人が実生活で眠っている時間のことです。これまで「健康な人」の標準睡眠時間は20代で約7時間半、70代では6時間弱とされており、必要睡眠時間より1時間ほど短くなっています。

これは疫学調査などで算出したものではなく、被験者を検査室で寝かせて測定したもののようです。測定期間も2,3日程度で、その人が本当に必要とする睡眠時間を測定できているわけではないようです。このようにほとんどの人が必要睡眠時間を取っていないことは、短期的には全く問題は起きないのですが、わずかな睡眠不足が積み重ねられていることは確かなようです。

よく言われることですが、こういった睡眠不足が生活習慣病やうつ病、認知症などのリスクを高めていることも明らかになっているようです。

経済協力開発機構(OECD)が実施した調査では、加盟各国の平均睡眠時間は8時間25分でした。この調査は15歳から64歳までの働く世代が回答しています。20代以後の睡眠時間が短くなる世代を含めても、8時間半近く睡眠をとっていることになります。

一方日本人の睡眠時間は7時間22分(2016年)であり、加盟国中最短となっています。ちなみにアメリカ、フランスなどの先進諸国の睡眠時間は、OECDの平均より長くなっています。この辺の数字を見ても長いと感じる私は、典型的な日本人なのかもしれません。


5月度2回目の定例麻雀

2018-05-28 10:42:58 | ギャンブル
5月にゴールデンウイーク麻雀を行ったのですが、初旬でしたので月末にもう1回やろうという話しが出ていました。

かなり早めに日程調整できたのですが、どうもSHさんができない可能性が出てきてしまいました。そこで急遽STさんに連絡し、うまく都合があったので久しぶりにSTさんを入れての麻雀となりました。

前回はやや浮いたもののかなり苦しい麻雀でしたが、どうもその流れが続いているようでした。最初の半荘は間違えているわけではないのに最後の牌が入らずほとんど聴牌まで行かないという状況でした。

ただあまり高い手も出ず大きな動きのないままオーラスとなり、やっと安い手が上がれてマイナスでも2位に食い込むことができました。

その後手は良くなったのですが、出ない自模れないという状況が続き、ある意味最悪のパターンとなりました。例えば比較的早く面前清一色一通の2竹待ちで倍満を聴牌したのですが、STさんのリーチに勝負して振り込んでしまったり、純チャン三色イーペーコウの8ピン待ちは、リーチのSKさんの頭だったりと全く上がれません。

こういった流れで2度もハコテンになりそうになりましたが、何とかこらえるのがやっとでした。やはり良い手ができるのに上がれないという時が一番沈んでしまうようです。それでもこの麻雀はだれがついているという感じではなく、あまり高い手も出ず淡々と進んでいました。

半荘4回終わった時点では私の一人沈みで大きく勝っている人もいないという状況でした。5回目に入り、それまでリーチをかけても追いかけられて負けてしまうというパターンでしたので、ほとんどリーチもかけなかったのですが、早めにドラがらみの役のない手を聴牌しました。

やむを得ず恐る恐るリーチをかけたところ、何と一巡で自模りました。これでやっとツキが回ってきたようで、うまく上がれるようになり順当にトップが取れました。

皆あまり高い手を上がるということがなかったのですが(結構いい聴牌はありましたが)、最高手は私が最後の半荘でやったホンイツチイトイだったようです。この時H君が早めのリーチをかけており、半ば降りながら回していてうまく聴牌まで行ったものです。

最初ピンズで待っていたのですが、1枚出ているだけの西に切り替えリーチを追いかけたところ、すぐにSKさんが自摸切りして無事跳満を上がることができました。

つきはじめると面白いもので、ドラ2枚でタンヤオ風の手の時、STさんからドラが出てポンしました。その時私は2.4,6ピンとなっていましたので、6ピン切で聴牌しました。こういったひっかけもうまく効き簡単に上がることができ、最後はオーラスの親が頑張ったものの、ダントツでトップとなりました。

結局若干浮きの2位となり、H君の一人沈み(たいしたことはないのですが)で終わりました。


遺伝子組み換え植物の進化

2018-05-27 10:31:52 | 自然
遺伝子組み換え植物(特に穀物)が開発されてから20年余りが過ぎています。

これだけの期間海外では食用としてきて、特に問題は起こっていないようですので、そろそろ日本でも遺伝子組み換え植物を認めても良いだろうと思っています。

遺伝子組み換え植物の代表は、害虫抵抗性農作物で、ヒトには安全で害虫にだけ毒性を示すタンパク質を、植物体内で合成するように遺伝子を組み替えた植物で、トウモロコシにおけるアワノメイガの被害の抑制に威力を発揮しています。

また除草剤耐性は、除草剤を効かなくするタンパク質を作物の体内で作らせる方法で、代表がダイズとなっています。現在では発展途上国での遺伝子組み換え作物の総栽培面積が先進国を上回り、除草剤耐性や害虫抵抗性の作物は、世界の生産者から支持されているようです。

この遺伝子組み換え技術は、食物以外の分野でも利用されており、医薬品の原材料に応用されています。まだほとんどが微生物の利用ですが、この場合培養施設が必要とか、菌体を除去し必要なタンパク質を精製する工程が必要となります。

そこで遺伝子組み換え植物に医薬品を作らせる研究が進んでいます。海外では当初、栽培法などの基礎がしっかりしているコメやトウモロコシを用いる研究が行われていましたが、野外の栽培では食用作物との交雑の可能性があるため、タバコなどの非食用植物を対象とする研究が増加しました。

日本では農研機構が「花粉症緩和米」の研究を進めており、2016年にはこの花粉米を使った臨床研究も行われています。

ここで紹介するのは、産業技術総合研究所が行っている、イチゴを使った動物用医薬品の実用化の研究です。2013年同研究所は他の研究機関と共同で、遺伝子組み換えイチゴの果実が原料のイヌ用歯肉炎軽減剤を開発しました。

これはイチゴの中に、イヌのインターフェロンα産生遺伝子を組み込んだもので、遺伝子組み換え植物そのものが有効成分となる、動物用医薬品の承認を得ています。この治療法はイチゴの粉末を水に溶いて、イヌの歯茎に3~4日間隔で5週間、合計10回塗りこむという簡単なものです。

この製品化においては、技術的な課題だけでなく、規制や国内外の状況なども含む広範な議論が行われ、極めて厳しい品質管理を可能にする手法が確立されました。まず植物を対象とすることで、低コスト化や生産拡大性、保存安定性のメリットを出しました。

次に植物体の生産を完全に人工環境下で行うため、人工環境制御型植物工場を新たに開発しました。またイチゴを使うことで、草丈が低く多段階式栽培を可能にしました。同研究所は、遺伝子組み換え植物による物質生産のための植物工場の展開に寄与したいとしています。