6月の初めに、草取りをしてもらって最初に生えてきた植物が、10年も前のしかもまいてから1年たった朝顔で不思議だという話を書きました。
生垣の後ろの庭が一面朝顔の苗床のようにたくさん双葉ができたので、4分の1ほどに間引きをしたのですが、この苗が非常に良く育ち、生垣の上に緑のじゅうたんのように生い茂ってしまいました。
ところが一面青々とした朝顔なのですが、全く花が咲かないのです。ネットで検索してみると開花は日照時間と関係がありそうなので、そのまま放っておきました。そうするとたぶん8月の下旬ころになりやっと花が咲くようになったのです。
この朝顔の種は赤や紫の大輪の花から採取したものですので、大きな花を期待したのですが、何と原種のような非常に小さな青と白の花しか咲きませんでした。この辺りは遺伝子の面白いところです。人間が育種として何代にもわたり大きな花にしたものが、1回の受粉で元に戻ってしまったわけです。これは優性遺伝とかよりも、遺伝子の中のどの部分が発現するかがかかわっているような気がします。
通常は夏の間に私が自分で何回か草取りをするのですが、今年は7月に体調を崩し、すぐよくなったのですがやや不調になったりを繰り返しており、とても暑い時期に草取りをする気分になれませんでした。雑草が茂りまたひどい状況になってしまいましたので、9月の初旬にまた便利屋さんに頼んで草取りをしてもらいました。
非常にきれいになりましたが、この時期なのでもうそれほど草は生えてこないだろうと思っていました。ところがしばらくして最初に生えてきたのが、なんとまた朝顔の双葉だったのです。このように雑草がなくなって、まず朝顔が出てくるというのは偶然ではないようです。
朝顔は周りに雑草がなくなると、発芽するという機能を持っていると考えられるわけです。では朝顔の種子はどうやって雑草の有無を感知するのでしょうか。
可能性としては、生えている雑草が何らかのシグナルを出しているということです。一つには他の種子の発芽阻害剤の様なものを出している可能性もあります。これは動物での情報伝達物質のような低分子化合物か、サイトカインのようなタンパク質かもしれません。
どちらにせよこれは非常に興味深く、いわば天然の除草剤となりうるわけです。私が現役であれば、こういった物質の単離は得意分野ですので、何らかの実験系が作れたのに、今となっては単に空想するしかありません。
もしかしたら人間の耳には聞こえないような音(波の一種でしょう)なのかもしれません。物質にしろ音にしろ、生えてきた植物が、他の種類が発芽しないような信号を出している可能性は高いような気がしています。
なおこの10月の朝顔は30センチほど育ち、小さな花を咲かせました。
生垣の後ろの庭が一面朝顔の苗床のようにたくさん双葉ができたので、4分の1ほどに間引きをしたのですが、この苗が非常に良く育ち、生垣の上に緑のじゅうたんのように生い茂ってしまいました。
ところが一面青々とした朝顔なのですが、全く花が咲かないのです。ネットで検索してみると開花は日照時間と関係がありそうなので、そのまま放っておきました。そうするとたぶん8月の下旬ころになりやっと花が咲くようになったのです。
この朝顔の種は赤や紫の大輪の花から採取したものですので、大きな花を期待したのですが、何と原種のような非常に小さな青と白の花しか咲きませんでした。この辺りは遺伝子の面白いところです。人間が育種として何代にもわたり大きな花にしたものが、1回の受粉で元に戻ってしまったわけです。これは優性遺伝とかよりも、遺伝子の中のどの部分が発現するかがかかわっているような気がします。
通常は夏の間に私が自分で何回か草取りをするのですが、今年は7月に体調を崩し、すぐよくなったのですがやや不調になったりを繰り返しており、とても暑い時期に草取りをする気分になれませんでした。雑草が茂りまたひどい状況になってしまいましたので、9月の初旬にまた便利屋さんに頼んで草取りをしてもらいました。
非常にきれいになりましたが、この時期なのでもうそれほど草は生えてこないだろうと思っていました。ところがしばらくして最初に生えてきたのが、なんとまた朝顔の双葉だったのです。このように雑草がなくなって、まず朝顔が出てくるというのは偶然ではないようです。
朝顔は周りに雑草がなくなると、発芽するという機能を持っていると考えられるわけです。では朝顔の種子はどうやって雑草の有無を感知するのでしょうか。
可能性としては、生えている雑草が何らかのシグナルを出しているということです。一つには他の種子の発芽阻害剤の様なものを出している可能性もあります。これは動物での情報伝達物質のような低分子化合物か、サイトカインのようなタンパク質かもしれません。
どちらにせよこれは非常に興味深く、いわば天然の除草剤となりうるわけです。私が現役であれば、こういった物質の単離は得意分野ですので、何らかの実験系が作れたのに、今となっては単に空想するしかありません。
もしかしたら人間の耳には聞こえないような音(波の一種でしょう)なのかもしれません。物質にしろ音にしろ、生えてきた植物が、他の種類が発芽しないような信号を出している可能性は高いような気がしています。
なおこの10月の朝顔は30センチほど育ち、小さな花を咲かせました。