ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

今年最後の忘年会

2016-12-31 11:01:03 | 日記
例年のことですが、昨日今年最後の忘年会がありました。

昨年も書いていますが、これは主に高校時代の仲間ですので、もう半世紀以上の付き合いになっています。この30日の忘年会も20年以上は続いていると思います。一時毎年同じ店(小さな寿司屋です)でやっていたのですが、ここがやや高いという話が出て、ここ3年ほどは普通の居酒屋に変わりました。

7人全員が同じ市に住んでおり、そのJRの駅の近辺でやっているのですが、問題は私の家からはそこに行く良いルートがないのです。通常は近くの幹事の家まで車で行き、そこに車を置いて幹事(下戸でほとんど酒を飲みません)の車で送ってもらうというパターンでした。

若いころの2次会は飲みに行ったり、カラオケなど色々でしたが、このところ麻雀に行くことが多く、これですと3,4時間酔いを醒ませるので、直接車で行きました。幹事ともう一人を乗せて、この友人宅の近くでだるま市が開かれており、そこでだるまを買うというのが恒例になっています。

私が少し道を間違えたりしましたが、無事時間通り始まりました。今回は鍋料理がメインのコースでしたが、やや高い店ということでおいしい料理でした。

いつものことですが、全員同じ歳ということで免許の高齢者講習の話や、先日の火事の話などいつものようにあれこれ盛り上がりました。やはりこのメンバーですと全く気を使う必要もなく、好きなことを話していれば面白い展開になるというところは、一番気楽なところです。ただ仲間ではないのですが、この高校の同級生も今年もなくなった人が出ており、本当に歳を感じます。

大体予定して時間に一次会が終わり、いつものメンバーで麻雀に行きました。昨年は雀荘が空いておらず、かなりうろうろしましたので、この近辺に住んでいる一人が予約しておいてくれ、すんなり始めることができました。私のこの仲間は全員麻雀が好きなのですが、特に決めているわけではないのですが、3人は別行動に自然に分かれます。

今年の打ち納めとして張り切って始めたのですが、私はいわゆる半付きという最悪のパターンで、いい手が来るのですが上がれず振り込むというパターンで、かなり負けてしまいました。半荘4回ぐらいの予定でしたが、3回目に親がバカ付きし8連荘という長い麻雀になったため、3回で終わりにしました。この4人での麻雀はいつでもできそうな割には、普段やっていませんので、来年ぐらいには都合が合う日に時々やろうかということで別れました。

この忘年会が終わると、本当に1年が終わった気がします。

2016年 科学10大ニュース

2016-12-30 11:22:05 | その他
今年も年末恒例の科学10大ニュースが昨日の新聞に掲載されました。

科学の分野も今年一年色々なことがありましたが、1位はやはり熊本地震になっていました。4月に起きたこの地震は、震度7の規模の物が2回もあったのが特徴です。私の友人も熊本の被害がひどかった地域にいましたので、2日後ぐらいに電話したところ、すぐ近所まで家が崩壊したが友人の家は家具が散乱した程度で済んだようです。

私の基本的な考え方は、まだ人間は自然災害に打ち勝つ力を持っていないので、もしこういった災害に合ったら運が悪かっとあきらめることにしています。自宅は東海沖地震などいつ起きてもおかしくないと言われて、もう30年ぐらい経過していますので、そろそろ危ないのかもしれません。

2位は大隅先生のノーベル賞受賞が入りました。大隅先生が発見したオートファジーについては、このブログでも触れましたが、最近は多くの方面に進展しているようです。ガンやアルツハイマー、パーキンソン病までオートファジーが関連していると言われています。

先生がこの研究をされていたころは、こういった展開になると予想できない時ですが、やはり化学の発展のためには、こういった基礎研究が重要と感じました。

同じ2位にもんじゅ廃炉決定となっていました。この高速増殖炉もんじゅについてはこの発表があった時に、ブログに書こうとしたのですが、私の考えがあまりまとまらずやめた経緯があります。

私は基本的に原発賛成ですが、その使用済み核燃料の再利用として高速炉研究は必須のものと考えています。もんじゅは多額の費用が掛かったのにわずかしか運転できなかったと、否定的な意見が多いようですが、私は応援したいと思っています。

第4位が重力波を初観測ですが、こういったブラックホールなどの宇宙のことに関しては、全くわかりませんでした。5位がパリ協定発効で、6位にやっとニホニウム命名が出てきました。

私的にはこのニュースはもっと上位にランクされる出来事と思いますが、一般的にはこの程度なのかもしれません。ブログにも書きましたように、元素というのはすべての物質の基本となるものです。これを日本人が発見・命名したというのは素晴らしいことですが、この元素は実用的には全く意味がないので、この程度の扱いになるのかもしれません。子供たちが周期律表を見て親近感がわくといっていますが、そんなこともあまり期待できないようです。

その他ゲノム編集が普及やジカ熱感染拡大が入っていましたが、あまり良くないニュースも多かったように感じます。私が取り上げなかったものを含め、今年一年を振り返ってみたいと思っています。

「反物質」の測定に成功

2016-12-29 10:35:01 | 化学
日本などの研究者が参加する欧州合同原子核機関(CERN)の国際研究チームが、反物質の性質を精密に測定することに成功したと発表しました。

「反物質」というのは、通常の物質はすべて原子核の中にプラス陽子があり、その周りをマイナスの電子がまわっているという構造ですが、反物質は逆にマイナスの荷電をもった反陽子があり、その周りをプラスの陽電子が回っている物質です。私は昔からこの反物質に興味を持っていましたが、あくまでSFの世界の架空の物質と思っていました。

しかし実際に陽電子や反陽子が発見され、現実のものとなっていたのです。実際に高速の加速器の実験ができるようになり、1990年代末には「反水素」が生成したことが確認されています。

しかし反物質は物質と衝突すると、対消滅を起こし質量がエネルギーとなって放出されます。これは反応前の物質・反物質そのものが完全になくなり、消滅した質量に相当するエネルギーが残るということになります。2000年代に入り、反水素などを合成しそれを磁気ビンの中に閉じ込めることもできたようですが、存続時間は0.2秒程度だったようです。

反物質は自然界に存在しませんので、すべて人工合成ということになりますが、これは加速器の進歩によるようです。核融合をするときのように粒子(原子核が多いようです)を加速して、高エネルギー状態にするとその時のエネルギーが物質となり、その時に反物質が生成するとされています。

宇宙が発生した時は、物質と反物質が同じように生成し、それが消滅・生成を繰り返すうちに物質だけが残ったとされています。この辺りは仮説はあるものの核物理学の謎になっているようです。

今回の研究チームは、反水素を人工的に作り磁場の中に閉じ込める技術を開発しました。この反水素にレーザー光を当てる方法で、反水素のエネルギーが変化する様子を精密に図ることに成功しました。これにより反物質の性質の究明が可能となり、物質優先の宇宙の謎の解明が進むと期待されています。

現在この反物質が注目を集めているのは、宇宙開発などの燃料としての利用が考えらえているようです。反物質は自身の質量の200%がエネルギーとなりますので、ごく微量で宇宙船などを長時間飛ばすことができるようです。こういった実際の用途には程遠い段階で、合成法の全く新しい方法など課題は多いようですが、ある意味夢のある研究といえるのかもしれません。

ガン細胞狙い薬運ぶ技術を開発

2016-12-28 10:58:47 | 健康・医療
岡山大学と製薬会社の研究グループは、ガン細胞だけを破壊する「テロメライシン」を標的に効率よく運ぶ技術を開発したと発表しました。

このテロメライシンというのはウイルス製剤ということで、現在臨床研究が進んでいるものです。これはいわば生きたウイルスで、名前の由来であるテロメラーゼという酵素が大量にあるガン細胞の中でのみ増殖するということから興味を持っていました。

このウイルスは5型のアデノウイルスという仲間で、もともと軽い風邪の原因ウイルスとして知られています。これをどんなふうに遺伝子を変異させたか分かりませんが、ガン細胞で特異的に増殖するウイルスを作り出しました。これはもう10年以上前に開発されたのですが、実用化までにずいぶん時間がかかってしまいました。

こういったウイルスを使ってガン細胞を破壊するというのは、新しい試みですので早く進まないかと思っていたのですが、やっと臨床試験まで行ったようです。

これは私の推測ですが、ウイルスであるため人間に投与するとすぐに抗体ができ、ガン細胞に到達する前に排除されてしまうのかもしれません。実際の臨床試験は、ガンの部位に直接注入するという局所投与法で行われているようです。今回はこの薬物搬送システムの開発です。

企業が開発したガン細胞に選択的に入り込む、「ホゾティ」という細胞にこのウイルスを搭載させました。このホゾティはへその緒の血液である臍帯血から見出したもので、免疫反応を抑える制御性T細胞の一種です。これがなんでガン細胞に選択性を持っているのかはわかりませんが、正常細胞に入り込むことは無く、特異的にガン細胞を識別するようです。

ウイルスを搭載させたホゾティを作り、ガン細胞の塊や腹腔内にガンを散らしたマウスの実験では、ガン細胞のみに入り込んでウイルスを拡散し、ガン細胞を死滅させることが確認できました。ただヒトに投与するためには、他人の臍帯血に由来する細胞ですので、拒絶反応を抑える必要などまだまだ課題は多いようです。

研究グループは、この課題がクリアできれば、進行したガン患者の生存率を改善できる可能性があるとしています。現在進行している臨床試験で、ウイルスによるガン細胞の破壊という新しい治療法の有効性が分かりますし、ガン細胞の直接投与するという難しい投与法が改善できれば、今後のガン治療の新しい道が開けるような気もします。

昔の仕事仲間の若者との忘年会

2016-12-27 10:36:07 | 日記
一昨日の日曜日、前の会社の仕事仲間との忘年会に行ってきました。

といっても3人での小さな宴会で、ゆっくり話ができ久しぶりの若者との飲み会となりました。この世話役をしてくれたI君は私が前の研究所に勤務しだした年に入社し、私が退職する少し前に転職し、今は外資系の会社に勤務しています。

彼はこの仲間との麻雀のメンバーでもあったのですが、北陸のほうに転勤となり、他のメンバーも研究所から移動となったため、この仲間の麻雀はできなくなっていました。それがこの11月にまた横浜のほうに戻ってきたということで、久しぶりに声をかけてくれました。

もう一人のK君は私が勤めだして、最初に一緒に仕事をした研究仲間で、テニスもうまく(私よりはです)練習したりしたこともありました。彼もかなり前に名古屋に転勤となり、それをきっかけに結婚し、奥さんは関東の実家におり別居結婚というおもしろい暮らしをしています。

この別居結婚というのは私の知人では二人目ですが、週2日ほど合うだけなので、いつまでも新鮮さがありそれなりに良いもののようです。もう息子さんも2歳ということですので、月日の経つのは本当に早いものです。

忘年会は3人の中間的な、私にはなじみの場所で行いました。この駅周辺は私もよく知っているつもりでしたが、今まで行ったこともないような場所にある、入口が狭い割には中が非常に広い海鮮が売りの居酒屋でした。I君が予約しており、個室風に区切られたスペースでしたので、ゆっくりと色々な話ができました。

乾杯してからまずは研究所の人の動向などを聞きましたが、K君は月に何回かは研究所に来ているようで、組織変更や人の移動などかなり詳しく話してくれました。私もこの研究所には8年もいましたので、いろいろ懐かしい人の動向を聞くことができました。

このI君はテーブルに常に食べ物があるのが好きなようで、少なくなるといくつか注文するのを繰り返していますので、彼との飲み会はやや食べ過ぎることが多くなります。この店はやや高級風で、なかなか凝った料理も多くおいしいものでおなか一杯になりました。

どうもこの頃はあまり食べずに飲んでしまうことが多いのですが、やはりこの方が酔いかたも少なく、健康にも良いような気がします。この二人はスロットが好きで、こういった話で盛り上がり、普段の老人ばかりの飲み会では出ないような話題で楽しい時間を過ごしました。

もう引退した老人に声をかけてくれたI君に感謝していますが、後は彼がタブーの歳になる前に結婚してくれることを祈っています。