歳を取ってくると「認知症」が他人事ではない身近な問題となってきます。
私の周りでも母がそれほど重くはなかったのですが、認知症を発症してから亡くなり、義父も若いうちに発症して亡くなっています。また残念ながら同年代の友人の中にも、認知症の初期症状が出ている可能性があり、注意すべき病気のような気がします。
世界保健機構(WHO)が最近になり認知症予防のガイドラインを発表しました。このWHOのガイドラインでは、認知症は加齢の結果として避けられないものではないという点を強調しています。
ライフスタイルや健康状態など、リスクをもたらす他の要因を変化させれば、予防できる病気としています。先に私の感想を書きますと、認知症発症の原因から考えると、予防法があるという事自体あまり科学的根拠がないような気がしています。
このガイドラインでは、具体的に運動や禁煙など12項目について、それぞれ認知症のリスクを低くする効果があるのかどうか、これまでの研究から得られたエビデンスを検証し、認知症のリスクを少なくする方法、つまり予防法としての推奨度を出しています。
定期的な運動と禁煙は、特に推奨度が高くなっています。バランスのとれた食事をすることや、過度の飲酒を避けること、血圧やコレステロール値、血糖値を健康なレベルで維持することも認知症のリスクを低くします。
ただこの辺りは、認知症の予防というよりは、健康に生きていくためのアドバイスとして言われてきたことばかりです。WHOは心臓に良いことは脳にも良いという事を強調しています。
この中でネガティブな評価になったこともあり、それがサプリメントの摂取です。このガイドラインでは、認知症のリスクを低くする方法として、ビタミンBやE、多価不飽和脂肪酸、マルチサプリメントは推奨されるべきではないとしています。
こういったものはこれまでの臨床研究で、効果が見つかっていないようです。もう一つの項目が認知トレーニング、いわゆる「脳トレ」です。高齢者への認知トレーニングは行っても構わないとされてはいますが、認知症リスクの低下と関連付ける確実なエビデンスはないとしています。
もちろん脳トレで頭を使うことは良いことだし、有害な副作用もなさそうですが、認知症の予防として有効かというと疑問符が付くようです。
このガイドラインでは、バランスのとれた食事の例として、穀類や果物、魚、豆類、野菜などを多く摂る、地中海式食生活を推奨しています。こうして見ていくと、いわゆる健康的な生活を送れば、認知症が予防できるという理論のようで、あまり賛成できません。
認知症になったとしても自分ではわからないものですので、気にせず暮らしていけはよいような気もします。
私の周りでも母がそれほど重くはなかったのですが、認知症を発症してから亡くなり、義父も若いうちに発症して亡くなっています。また残念ながら同年代の友人の中にも、認知症の初期症状が出ている可能性があり、注意すべき病気のような気がします。
世界保健機構(WHO)が最近になり認知症予防のガイドラインを発表しました。このWHOのガイドラインでは、認知症は加齢の結果として避けられないものではないという点を強調しています。
ライフスタイルや健康状態など、リスクをもたらす他の要因を変化させれば、予防できる病気としています。先に私の感想を書きますと、認知症発症の原因から考えると、予防法があるという事自体あまり科学的根拠がないような気がしています。
このガイドラインでは、具体的に運動や禁煙など12項目について、それぞれ認知症のリスクを低くする効果があるのかどうか、これまでの研究から得られたエビデンスを検証し、認知症のリスクを少なくする方法、つまり予防法としての推奨度を出しています。
定期的な運動と禁煙は、特に推奨度が高くなっています。バランスのとれた食事をすることや、過度の飲酒を避けること、血圧やコレステロール値、血糖値を健康なレベルで維持することも認知症のリスクを低くします。
ただこの辺りは、認知症の予防というよりは、健康に生きていくためのアドバイスとして言われてきたことばかりです。WHOは心臓に良いことは脳にも良いという事を強調しています。
この中でネガティブな評価になったこともあり、それがサプリメントの摂取です。このガイドラインでは、認知症のリスクを低くする方法として、ビタミンBやE、多価不飽和脂肪酸、マルチサプリメントは推奨されるべきではないとしています。
こういったものはこれまでの臨床研究で、効果が見つかっていないようです。もう一つの項目が認知トレーニング、いわゆる「脳トレ」です。高齢者への認知トレーニングは行っても構わないとされてはいますが、認知症リスクの低下と関連付ける確実なエビデンスはないとしています。
もちろん脳トレで頭を使うことは良いことだし、有害な副作用もなさそうですが、認知症の予防として有効かというと疑問符が付くようです。
このガイドラインでは、バランスのとれた食事の例として、穀類や果物、魚、豆類、野菜などを多く摂る、地中海式食生活を推奨しています。こうして見ていくと、いわゆる健康的な生活を送れば、認知症が予防できるという理論のようで、あまり賛成できません。
認知症になったとしても自分ではわからないものですので、気にせず暮らしていけはよいような気もします。