市販の風邪薬や頭痛薬などは、素人の判断で飲める薬となっていますが、この市販薬による依存症が問題になっているようです。
悩みを抱えた若者たちが、その場しのぎに市販薬で気を紛らわせ、依存に陥るというのです。この代表格が咳止めの薬の「ブロン」や風邪薬の「パプロンゴールド」ですが、他にも色々あるようです。
ブロンの乱用は1980年代後半から広がってきたようです。ブロンもパブロンも麻薬系の成分「コデイン」と、覚せい剤系の「メチルエフェドリン」、さらに「カフェイン」と抗ヒスタミン薬の一種の「クロルフェニラミン」という成分を含んでいます。
これと同様の成分を含む薬は市販薬の風邪薬などに多くあるようです。こうした若者が集まるインターネットサイトでは、市販薬の情報が交換されています。この4成分のそれぞれは微量ですが、互いに依存性を高め合っていると動物実験からいわれています。
他の薬も含めて市販薬は、複数の成分を合わせた「合剤」で、微妙に依存のリスクある成分を混ぜたものが多いようです。例えばある頭痛薬は、頭痛に効く成分のほかに、カフェインや鎮静剤の成分を含み、この余計な成分で止めにくくなります。
つまりカフェインで元気出て、鎮静系の成分で気持ちが落ち着いてまったりします。度胸が出てきて疲れが取れた感じがし、緊張感や不安も取れた気がします。常用している人は、頭痛がなくても一息つくために使ったり、飲まないとスッキリしないと感じる人も出てきます。
こうしたことからパブロンやブロンの錠剤を使う量が増えていくようです。それでもあまり問題化していないのは、医師にも責任があります。
医師は他の医師による処方薬には関心を払いますが、市販薬には関心を持たないことが多いようです。また患者も市販薬を使っていることを医師に言わないことが多く、市販薬の問題は表に出づらいのです。
こうした依存症になるとブロンなどは、「離脱(薬をやめること)」が難しいようです。覚せい剤などは、入院で使用をやめると疲れて寝て、腹が減ってご飯を食べると元気になるという、離脱は比較的簡単です(覚せい剤があると又使うという点は残ります)。
ブロンの場合は、元気が出る系統の成分をやめると、電池が切れたようになり何もする気力が出なくなります。それで寝ていればいいのですが、コデインなどの離脱症状で寝てもいられなくなるようです。
さらに離脱した後にまた薬を使う「再発」をする患者も多く、市販薬は手に入れやすく使っても法的に罰せられないという事情も背景にあるといいます。私の身近ではあまり聞かない問題ですが、何の規制もできないという点が深い問題となっているのかもしれません。
悩みを抱えた若者たちが、その場しのぎに市販薬で気を紛らわせ、依存に陥るというのです。この代表格が咳止めの薬の「ブロン」や風邪薬の「パプロンゴールド」ですが、他にも色々あるようです。
ブロンの乱用は1980年代後半から広がってきたようです。ブロンもパブロンも麻薬系の成分「コデイン」と、覚せい剤系の「メチルエフェドリン」、さらに「カフェイン」と抗ヒスタミン薬の一種の「クロルフェニラミン」という成分を含んでいます。
これと同様の成分を含む薬は市販薬の風邪薬などに多くあるようです。こうした若者が集まるインターネットサイトでは、市販薬の情報が交換されています。この4成分のそれぞれは微量ですが、互いに依存性を高め合っていると動物実験からいわれています。
他の薬も含めて市販薬は、複数の成分を合わせた「合剤」で、微妙に依存のリスクある成分を混ぜたものが多いようです。例えばある頭痛薬は、頭痛に効く成分のほかに、カフェインや鎮静剤の成分を含み、この余計な成分で止めにくくなります。
つまりカフェインで元気出て、鎮静系の成分で気持ちが落ち着いてまったりします。度胸が出てきて疲れが取れた感じがし、緊張感や不安も取れた気がします。常用している人は、頭痛がなくても一息つくために使ったり、飲まないとスッキリしないと感じる人も出てきます。
こうしたことからパブロンやブロンの錠剤を使う量が増えていくようです。それでもあまり問題化していないのは、医師にも責任があります。
医師は他の医師による処方薬には関心を払いますが、市販薬には関心を持たないことが多いようです。また患者も市販薬を使っていることを医師に言わないことが多く、市販薬の問題は表に出づらいのです。
こうした依存症になるとブロンなどは、「離脱(薬をやめること)」が難しいようです。覚せい剤などは、入院で使用をやめると疲れて寝て、腹が減ってご飯を食べると元気になるという、離脱は比較的簡単です(覚せい剤があると又使うという点は残ります)。
ブロンの場合は、元気が出る系統の成分をやめると、電池が切れたようになり何もする気力が出なくなります。それで寝ていればいいのですが、コデインなどの離脱症状で寝てもいられなくなるようです。
さらに離脱した後にまた薬を使う「再発」をする患者も多く、市販薬は手に入れやすく使っても法的に罰せられないという事情も背景にあるといいます。私の身近ではあまり聞かない問題ですが、何の規制もできないという点が深い問題となっているのかもしれません。