ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

2025年 新年のご挨拶

2025-01-09 10:37:21 | 文化
2025年 新年のご挨拶新年の挨拶がこんなに遅くなってしまったのは、昨日まで市内の大病院に入院していました。

この経緯は、昨年12月20日急に体調が悪くなり、救急車で搬送されそのまま緊急入院となりました。この時のことはあまり良く覚えていませんが、それほど激しい運動していないはずですが急に体が動かなくなってしまいました。意識もややぼんやりしていたような気がします。

病院での診断は、インフルエンザが陽性で肺炎などは起こしていないものの、肺の状態はかなりひどいものだったようです。医師の説明では肺気腫が進んでおり、自宅でも酸素吸入が必要になるかもしれないという事でした。

入院して3,4日はぼんやり過ごしたようで、あまり覚えていません。それが過ぎると病室は個室でしたので、のんびりできるのですが退屈な日々となってきました。

酸素吸入や点滴の治療も終わり、年内には退院できるかと思っていましたが、年末年始は医療体制が非常に悪くなるため、自宅療養で問題が出た場合対処ができないため入院しておくという事になりました。

カレンダーが年末年始で9連休になりましたので、病院もこの間ほぼ休みになり、私はいわば放置されていました。実際に病院も動きだしたのは1月6日で、私はこの日に血液検査など細かい検査を行い、その結果問題が無ければ7日か8日に退院と決定しました。

6日からはリバビリとして、病室の周りや廊下を歩き回っていましたが、やはりこれだけ長期入院になると足も弱っているようでした。それでも昨日次男の嫁さんが車を出してくれて、無事退院することができました。

色々あった新年ですが、本年もよろしくお願いいたします


少し気にしながらの定例囲碁会

2024-12-18 10:31:29 | 文化
このところ中断していた囲碁会が開催されました。半月ほど前微熱と体調不良を感じてクリニックに行ったところ、コロナでもインフルエンザでもないが軽い肺炎になっていると診断されました。

その折苦しいようだったら自宅で酸素吸入をしたらどうかといわれましたが、かなり行動が制限されそうなので行わず自宅療養することにしました。処方された抗生物質ですぐ熱は下がったのですが、どうも肺機能がなかなか回復しませんでした。

激しい運動をしなくても息苦しくなり、少し速足で歩く程度でも苦しくなりました。普段夕食時にはビールを飲んでいましたが、そのあとかなり息苦しくなるため止めていました。それでも最近は風呂上りに若干ウイスキーを飲んでも大丈夫になりましたので、回復はしているようです。

それでも若干不安があったため、吸入用の酸素を持って出かけました。駅からかなり階段を上って駅前広場に出た時、やはりやや息苦しくなりましたので少し休んでいたところ、Sさんが見え私の肺機能の話などしてから碁会所に向かいました。

碁会所の入り口で幹事のISさんとIKさんも見え、ちょうど良いタイミングで全員そろいました。私とSさんは喫煙所で一服するという事で、先にISさんたちに打ち始めてもらいました。現在は喫煙できる場所が本当に少なく、碁会所の喫煙室は本当に貴重な場所といえます。

すぐに私とSさんも始めましたが、手合いはSさんが2子置いて打つとなっていますが、二人にそれほどの差はなくかなり厳しい碁となります。少し打ってから気が付いたのですが、Sさんは非常に打つ手が早いのです。

これは皆同じようですが、相手が早いとつられて早打ちになってしまうようです。その後少し考えて打つようにしましたが、やはり早打ちになり私が若干悪いかというところで終盤になりました。数えたところSさんの4目勝ちとなりました。

結局Sさんの2子のメリットを覆すことができなかった碁といえそうです。その後ISさんとIKさんと対局しましたが、ともに中盤で私に大きなミスが出て大石を取られてしまい投了するという碁になりました。この辺りはどうも実践の経験不足なのかもしれません。

結局3連敗になってしまいましたが、久しぶりの囲碁を楽しむことはできました。その後いつものように居酒屋に行きましたが、皆にゆっくり歩くようにお願いしましたので、特に問題なくいくことができました。

ISさんが薬を飲んでいるという事で、ノンアルコールビールでしたので、私も念のため同じにしました。昔ばなしが多いのですが、2時間ほどの楽しい時間を過ごせました。

帰りも特に問題ありませんでしたので、少しは回復しているような気もします。

急増する粗悪学術誌に複数の共通点

2024-11-15 10:31:28 | 文化
私は現役のころはずっと研究者として過ごしてきましたので、学術誌にはいくつか投稿してきました。

私は企業研究者ですので優先するのは特許という事になり、おそらく200件以上出願していると思います。学術誌への投稿は、いわば企業がこんな研究をしているという宣伝のようなものですので、私も30件ぐらい投稿したような気がします。

学術誌には「ネイチャー」「サイエンス」といった超1流誌から2流の各学会が発行しているようなものまでありますが、私が現役のころはタイトルのような粗悪学術誌はありませんでした。

学会が出しているものとしては、例えば「日本化学会誌」のようなもので日本語と英語の2種類が出ていることが多かったような記憶があります。学術誌には必ず「査読」という専門家による評価・検定が入りますが、これで許可が出ないと掲載されません。

私も後半はこの査読を頼まれましたが、これが非常に時間のかかるものです。幸い私の勤務していた研究所は、こういったいわば公務の様なものを優先して良いという了解がありましたが、年2,3件は本当に大変でした。

内容が既存の物とどこが違うかや、引用文献が正しいかなど1週間ぐらいかかっていました。基本的には許可するという方針でしたが、それでも2,3件は拒絶(掲載不可)の判断をしたことがあります。こういった査読者からのコメントに従って書き直し、やっと掲載されるというのが通常の学術誌です。

さて現在は掲載料を目的にずさんな審査で論文を掲載する粗悪学術誌「ハゲタカジャーナル」が約1万7000誌もあるという事が文部科学省科学技術・学術政策研究所から発表されました。ハゲタカ誌は、インターネット上で無料閲覧できる学術誌に紛れ込む形で急増しているようです。

問題点として、第三者による査読が不十分、無許可で著名な研究者を編集委員として記載していることなどが指摘されています。著者が数万から十数万円程度の料金を払えばそのまま論文が掲載されるケースもあり、簡単に研究業績を得る手段として世界中で広がり、日本の研究者の利用も後を絶たないようです。

また研究者が、それと知らず投稿してしまうこともあります。ハゲタカ誌は、デジタル保存のためのポリシーがないという共通点が72%に見られました。

健全な学術誌の場合、論文にまとめた研究成果やデータを他の研究者が長期間にわたって利用することを想定し、論文の内容に関するデータを適切に保存するなどの決まりがあります。

他にも、論文が未掲載またはアーカイブ論文がない52%、サイトに査読方針が明記されていない45%、サイトに出版社の住所を明記していない38%、などの特徴が見られたとしています。

なぜ最近このようなハゲタカ誌が増えてきたのか分かりませんが、研究の質が低下したためではないと考えたい気がします。

結婚するメリットは高齢者にも、心臓病やガンまで

2024-10-17 10:35:29 | 文化
私の世代は皆結婚世代ですので、友人の中でも結婚していないのが一人いるだけです。それが現在は生涯未婚率も高くなり、結婚しない、できない人がどんどん増加しているようです。

ここでは結婚のメリットを紹介しますが、あまり意味はないのかもしれません。人間科学の専門家によると、夫婦は運動の機会を増やしたり、喫煙や飲酒を減らしたりより良い食事をとったりすることによって、互いの健康を改善したり保ったりするよう助け合っているとしています。

こういった数多くの要因が、うつ、心理的苦痛、高血圧、炎症などに関連するリスクを減らし、死亡率を下げるのに役立っています。しかしこうした利点は結婚しているすべての人が得られるのか、というのがここのテーマとなっています。

結婚がメンタルヘルスに良い影響を与えることを示す根拠は豊富にあるようです。調査では既婚者は未婚者に比べて自尊心、人生の目的意識、帰属意識が高く、より幸福である可能性が高いことが示されています。

その理由のひとつには、身体的な接触や親しい交わり、頻繁な愛情表現が、ドーパミンやオキシトシンといったいわゆる幸せホルモンを分泌することが挙げられます。そうした夫婦はまた孤独を感じることも少なく、心血管疾患や死亡の確立されたリスク要因が孤独となっています。

幸せな結婚生活を送っている人たちは、独身者よりもストレスを感じにくいことが分っています。この点は男性の方が女性よりも多くの恩恵を受けています。その理由として人間関係でのストレス要因に対しては、女性の方が男性よりもネガティブな反応を示す傾向にあるようです。

また既婚者はうつ病になる確率が低く、うつ病になった場合でもその後の経過が比較的良好になります。身体的な健康へのメリットも同様に根拠があります。結婚は冠状動脈性心疾患、糖尿病、ガン、脳卒中にかかった後の生存に良い結果をもたらすことが分っています。

加えて既婚者はガンのリスクも低くなっています。100万人以上の患者を対象とした大規模な研究では、既婚者は転移ガンになる確率が17%低いことが分っています。

この様な数々の要因が、既婚者は独身者よりも長生きするという研究結果が、アジアやヨーロッパなど世界各地で報告されています。献身的な人間関係を結んでいる人は、病気やガン治療、手術からの回復が早いことが分っています。

このように結婚によるメリットがたくさん出ていますが、実際面で本当に受けられるか疑問はありますが、孤独でいるよりは良さそうな気がしています。  

なぜか「科学嫌いな人」が増加している

2024-08-04 10:33:08 | 文化
私は現役時代から科学を極めることを目的に研究していました(専門は化学ですが)。引退してからも科学に興味を持ち、毎日科学関連ニュースなどを読み漁っています。

ところが最近は「科学嫌いな人」が増えているようです。現在科学を役立たずだとする人は少なく、理解できないと拒絶するのもはばかられます。科学は日常生活の隅々まで行きわたり、生活を支えていると言えそうです。

しかし理科嫌いな子どもたちが増えており、この延長線上に科学嫌いの大人がたくさん生まれています。今でも科学的根拠に乏しく多くの研究で否定されている主張を、信じ広めようとする行動や活動は枚挙にいとまがありません。

こうした科学不信は、過激な反科学運動に打ち興じる人たちばかりの物ではありません。多くの人が便利で欠くべからざる存在意義を認めながらも、科学にうっすらとした忌避感、縁遠さや冷たいイメージを抱いています。

なぜ人々は科学を難しい、自分とは関係ないと感じるようになってしまったのでしょうか。多くの人が科学に「冷たい」イメージを抱くのには、いくつかの要因が考えられます。

科学は感情や個人的な意見を離れて、事実や数値に基づいて客観的な結論を導き出すことを目指し、またその結論をベースに次の研究を続けていきます。

しかしこの非主観的な側面が強調された上にカリカチュアライズ(戯画化)されて、科学研究自体が人間味を書いた営みであるかのように誤解されてしまうのです。また科学は、人類の分化や価値観に多きな影響を与えてきました。

その変化があまりにも急激であるがゆえに、伝統的な価値観と相いれない部分が生じ、そのために科学に対して抵抗感を抱く人も少なくありません。たとえばダーウインの進化論がヨーロッパの人々に与えた衝撃、そこから生まれた強い反発は有名です。

科学教育では、発見の背景やそこに至るまでのプロセスよりも、科学研究の成果である理論を教えることに重点が置かれがちです。

発見の裏に隠された科学者たちの挫折や失敗は捨てられ、その結果科学がまるで最初から完成された知識の体系であるかのように、むしろ正解だけを束ねたものとして認識されてしまうのです。

科学を学ぶことは、そんな正解の束を疑問を持たず、ひたすら飲み込むことだと誤解してしまうのです。さらに現代の科学は高度に専門化しており、各分野の研究者は自身の専門領域に特化した研究に没頭しています。

これは科学の進化に不可欠な要素ではありますが、異なる分野の営みは科学者同士でも簡単に理解できない専門分化したものになっています。

同時に一般の人にとっては、専門研究者とのギャップはますます広がり、科学の営みを理解することが難しいものとなっているのかもしれません。