書院を横目にして、書院と並んで池に面して建つ観月のための茶亭へ
月波楼(げっぱろう)
「楼」とは月見用の建物をいい、月波楼は池に映る月をみるための建物で
軽くむくりをつけた柿葺の寄棟屋根に、切妻の口の間が出張った茶屋敷です。
間取りは正面中央の土間をかこむように、一の間・二の間を配し
中の間に口の間を付設した格好です。
中の間は月波楼のなかで池に臨んで最も見晴らしのよく
池の向こうには「松琴亭」がみえてます。(写真右端)
この部屋から、池に映る月を楽しんでいたのですね。
月波楼の名は、白楽天の西湖詩の句
「月は波心に・・・」より引用したものです。
土間の正面奥の部屋です。
土間の西端、膳組の板間は切り込んで長炉や釣戸棚が設けられ
使い勝手よく配置され、前面が開放されています。
========== 中門から御輿寄前庭へ==========
中門(ちゅうもん)
月波楼の膳組前の近くに階段があって下りていくと
茅葺切妻屋根の簡素な棟門形式の中門がありました。
御興寄(おこしよせ)前庭
中門を通らず左に行くと、深々とした杉苔に覆われた「御輿寄(玄関)」
が広がり、中門から御輿寄まで敷石や畳石が連なっていました。
足下には「田」の字形の石、四枚の方形の「く」の字形の切石が配置され
さらに一枚の切石は御輿寄に延びる畳石へと向かい、こうした敷石の配置は
輿の円滑な進行を意図し、幾何学模様を描いた視覚的にもすぐれた意匠です。
中門を通って黒文字垣に沿って進み・・・お池のある方をみると
衝立松(ついたてまつ)
池の岬の先端に「衝立松」と呼ばれる小ぶりの松がみえました。
衝立松の名は、両側の生垣と共に池の眺めをさえぎる衝立の役目を果たすことに由来しますが、かつてここには「住吉」の松と呼ばれる大松があり、この松と相対するように対岸の松琴亭の傍らには「高砂」の松が立っていたと言われています。
スタート地点でもあったこの場所で、庭園の参観が終わりです。
素晴らしい桂離宮の庭園でした。
明日は、初めてみた桂離宮独特の「穂垣・笹垣」です。
月波楼(げっぱろう)
「楼」とは月見用の建物をいい、月波楼は池に映る月をみるための建物で
軽くむくりをつけた柿葺の寄棟屋根に、切妻の口の間が出張った茶屋敷です。
間取りは正面中央の土間をかこむように、一の間・二の間を配し
中の間に口の間を付設した格好です。
中の間は月波楼のなかで池に臨んで最も見晴らしのよく
池の向こうには「松琴亭」がみえてます。(写真右端)
この部屋から、池に映る月を楽しんでいたのですね。
月波楼の名は、白楽天の西湖詩の句
「月は波心に・・・」より引用したものです。
土間の正面奥の部屋です。
土間の西端、膳組の板間は切り込んで長炉や釣戸棚が設けられ
使い勝手よく配置され、前面が開放されています。
========== 中門から御輿寄前庭へ==========
中門(ちゅうもん)
月波楼の膳組前の近くに階段があって下りていくと
茅葺切妻屋根の簡素な棟門形式の中門がありました。
御興寄(おこしよせ)前庭
中門を通らず左に行くと、深々とした杉苔に覆われた「御輿寄(玄関)」
が広がり、中門から御輿寄まで敷石や畳石が連なっていました。
足下には「田」の字形の石、四枚の方形の「く」の字形の切石が配置され
さらに一枚の切石は御輿寄に延びる畳石へと向かい、こうした敷石の配置は
輿の円滑な進行を意図し、幾何学模様を描いた視覚的にもすぐれた意匠です。
中門を通って黒文字垣に沿って進み・・・お池のある方をみると
衝立松(ついたてまつ)
池の岬の先端に「衝立松」と呼ばれる小ぶりの松がみえました。
衝立松の名は、両側の生垣と共に池の眺めをさえぎる衝立の役目を果たすことに由来しますが、かつてここには「住吉」の松と呼ばれる大松があり、この松と相対するように対岸の松琴亭の傍らには「高砂」の松が立っていたと言われています。
スタート地点でもあったこの場所で、庭園の参観が終わりです。
素晴らしい桂離宮の庭園でした。
明日は、初めてみた桂離宮独特の「穂垣・笹垣」です。
中には入れない場所なんですよね。
以前、NHKの特集で観た事があるのですが
こんなに素晴らしいお庭だとは・・・
kikoさんのお写真と記事で私も行った気分を味わっています。
続きも楽しみにしております。
京都迎賓館と一緒で参観の申込が必要ですが
どちらも行ってみて、もっと早く行けば良かった! と思いました。
長くなりますが、これでも見残したところが幾つかあるんですよ。
りんごママさん、ご一緒してくれてありがとう!