喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

15歳の教科書

2014-03-14 | ブログ
 県立高校入試も終わり、愛媛県の中学校では17日の卒業式を待つばかり。
人生の最初の選抜試験に向け、それぞれが一生懸命勉強してきたことだろう。

 ふと立ち止まって考えると、
「自分は、なぜ勉強し、なにを勉強するのだろう?」

 そんな質問をされたら私たち大人は、どう答えるだろう。
以前買って読んだ本に「16歳の教科書」というものがある。
本棚から取り出し、再びパラパラとめくってみた。



「なぜ、大学に行くのだろう?
親や先生が行った方がいいというから?
友だちほとんどいっているから?
就職に不利だから?

 これだけが理由であるなら、行く意味はあまりない。

なぜなら、これらは、すべて『自分の外にある理由』だから。

 自分の人生なんだ。
自分でしっかりと決めないと。

 ただなんとなく、多くの人がそうしているから大学に行こうとしている。
そしてなんとなく勉強している。
あれほどたいへんな教科の勉強も、あやふやな理由で勉強しているだけかもしれない。

 もちろん、大人も勉強する。
それは、仕事に必要なものがほとんど。
勉強する理由、しなければならない理由は、しっかりとあるのが大人の勉強。
 だから関係しない勉強はほとんどしない。

 では、なぜ子どもたちは、大人たちもしないような勉強をするのだろう?
何を学ぼうとしているのだろうか?

 だから、16歳という今、真剣に考えてほしい。
自分が勉強する理由、そして何を勉強するかを。」



 私たち大人もしかり。
勉強って、自分を豊かに成長させていくためにあると思う。
そしてそんな自分が、誰かの何かの役にたてれば幸せ。

 自分の内にある理由を考えてみよう。
勉強に対して、みえてくるものがちがってくるはず。

 まもなく中学校を巣立っていく15歳の若者たち。
そんな若者たちに語れる自分でありたい。
見せられる姿をめざしたい。

                   岬人(はなんちゅう)